サイト内検索
ココログ最強検索 by 暴想

予告編

  • LOGAN/ローガン

    パトリオット・デイ

    ハクソー・リッジ

    パイレーツ・オブ・カリビアン/最後の海賊

    ジョン・ウィック:チャプター2

日本へのメッセージ

最近のトラックバック

« チャニング x ラッセ監督のラブストーリー | トップページ | あなたは私の婿になる »

2009年10月22日 (木)

カティンの森 (第22回東京国際女性映画祭にて)

またひとつ歴史を知りました

Photo

公式サイト http://www.katyn-movie.com
12月5日公開

2008年アカデミー賞外国語映画賞ノミネート作品
原作はアンジェイ・ムラルチクの著作「カティンの森」

監督: アンジェイ・ワイダ

ポーランドは1939年9月1日、西からドイツに、17日には東からソ連に侵略された。
そしてソ連の捕虜になった1万5千人のポーランド人将校が虐殺された、カティンの森事件と、彼らの帰りを待つ家族の姿を描いた映画。


本作のアンジェイ・ワイダ監督の父親は、この事件の犠牲者で、母親は死ぬまで夫の生還を信じ続けたそうです。

39年夏、ポーランド軍大尉だった父親ヤコブさんが戦場に出発する朝、ワイダ監督の母親アニエラさんは夫の胸ポケットに、自分が身につけていた金属製の飾りを「お守りのように」入れた。当時13歳だった監督は70年後の今も、その時の両親の姿がまぶたに浮かぶと打ち明け、「けっして忘れられない場面だ」と語った。(毎日jp記事より)

上映前に、映画祭のディレクター、大竹洋子さんの挨拶がありました。
男性監督の作品ですが、なぜこの映画祭で上映したかったのかは、映画を見ていただくとわかると話されました。
続いて大竹さんの紹介で、駐日ポーランド共和国特命全権大使のヤドヴィガ・マリア・ロドヴィッチさんが日本語で挨拶されました。ロドヴィッチさんは、元舞台女優さんだそうです。
また、ワイダ監督からこの日の特別上映に送られたメッセージを、大竹さんが読み上げました。
この映画祭で上映されるのは大変うれしいし、ポーランド派の映画は、この作品が最後になることを願っていると。

字幕を担当された久山(くやま)宏一氏も来場されていました。
この方は映画好きの学者さんだそうですし、監督がこの方のポーランド語は素晴らしいと絶賛されているそうです。


1939年9月に捕虜となったポーランドの軍人達は、この先どうなるのか不安の中、収容所で暮らしていました。

Katyn

軍人だけでなく、大学の教授達も、ソ連軍に連行されていきました。

一方、夫の帰りを持つ将校の妻子も、ソ連軍に連行されていきます。
その難をのがれ、何とか国境を越えて、ドイツの占領地となった故郷に戻った妻子もいます。

1943年、ドイツ軍がソ連西部カティンで大量の死体を発見し、事件が発覚。
虐殺されたのは、1940年の春でした。
ドイツ軍は身元がわかった死者のリストを発表します。

Katyn1

しかしソ連は事実を隠し、この大虐殺はナチスによって1941年に行なわれたと発表します。ポーランド人は、誰もがそれが嘘である事を知っていましたが、第二次大戦後、ソ連の影響下にあったポーランドでは、それを語る事は許されませんでした。

映画では、カティンで殺された人達の、妻、娘、母、姉、妹などの女性達が、どのように過ごしていたかが、描かれています。
ひたすら帰りを待つ人、ソ連のやり方に抵抗する人、生き延びるために、口をつぐんで従う人。

ラストは見ているのがとても辛く、涙が流れるばかりでした。
しかし、これが実際に行なわれた事なのですね。

映画だけでは、知識不足でよくわからない部分もありました。
虐殺されたのは、共産主義の政治教育受け入れを拒んだ将校、官僚、教師などらしいです。

1989年秋、ポーランドの雑誌が、虐殺はソ連軍によるものであると、その証拠を掲載。翌1990年、ソ連政府は、内務人民委員部(後のKGB)による犯罪であることを認めました。

過去の歴史の中で、虐殺を行なったのはソ連やナチスだけではありません。
過去を知って教訓とし、繰り返さないことが重要なんですよね。

遺族に遺品を届ける女性は、監督の奥さんだそうです。奥さんは、いつも監督の作品に出演しているとか。

チラシに出ているアンジェイ大尉役の人をはじめ、イケメンだなと思った俳優さんが何人かいます。
それと、カツラを買う坊主頭の女優さん役の人が、すっごい美人でした。
ニカ役の女の子も、かわいかったですね。

(鑑賞日10月20日)

« チャニング x ラッセ監督のラブストーリー | トップページ | あなたは私の婿になる »

【映画】か行」カテゴリの記事

コメント

全く知らなかったことを知ることは意義のあることだと思います。しかし知るにつけ、人間の愚かさが痛感されます。『戦場でワルツを』は20年前の話でした。この話は70年前の話です。50年間何も進歩がなかったのかと…。同じことを繰り返す愚かさに愕然とするのみです。

ちょっと残念なのが人間関係が観ているだけでは非常に解りにくかったことです。ある種群像劇的な描き方なので、馴染みのない名前ということもあり、どうにも感情移入は出来ませんでした。もっとも、私は監督のお父上のことを考えてもこの作品はセミドキュメンタリーとして受け止めるべきかと考えています。

長年封印されてきた事実。これを世界に知らしめたことこそ、この作品の意義なのだと思いました。

★KLYさん
>人間の愚かさが痛感されます。

50年どころか、もっと大昔からあった事ですからね。ため息が出るばかりです。

長年語ることすら許されなかった事実が、こうして映画で語られ、広く知られた事は本当に意義があると思います。

こんばんは。
いつもありがとうございます。

ワイダ監督、渾身の作品でしたね。
このような映画は重いと言われるのでしょうが、メッセージをしっかりと受け止めなければ、と感じました。


★オリーブリーさん
こういう事実を語り継ぐ事も大事ですよね。

ご覧になったのは、去年の10月だったんですね。
うらやましい。
まずは見れたんで、よかったのですが。
この事実を伝えねばならない、語らずしてどうする!といった監督の強い気持ちが、ぐいぐいと伝わる映画でした。
せっかく帰ってきたのに、尊厳を奪われてしまったイエジのシーン(覚えてらっしゃいますか?)には、号泣でした。
でも、こういう素晴らしい映画を作る根源が悲しい戦争だというのは、やりきれないです。

★sakuraiさん
公開前の映画祭での上映でした。鑑賞券が当たった友人に誘われて見に行きました。

>こういう素晴らしい映画を作る根源が悲しい戦争だというのは、やりきれないです。

だから映画祭上映での監督からのメッセージにも、ポーランド派の映画はこれが最後になるのを願っているとあったんですね。

コメントを書く

(ウェブ上には掲載しません)

トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.f.cocolog-nifty.com/t/trackback/1226073/31845254

この記事へのトラックバック一覧です: カティンの森 (第22回東京国際女性映画祭にて):

» カティンの森 [LOVE Cinemas 調布]
2008年のアカデミー賞外国語映画賞ノミネート作品。第二次世界大戦中にポーランド軍の将校がソ連軍に虐殺された「カティンの森事件」の映画化。監督はポーランド人監督のアンジェイ・ワイダ。監督の父親もこの事件の犠牲者であり、ソ連支配下の共産主義時代には語ることすら許されなかったこの事件の真相が今初めて語られる。戦争の歴史の闇の一つがまた明らかになった問題作だ。... [続きを読む]

» 「カティンの森」:三ノ輪駅前バス停付近の会話 [【映画がはねたら、都バスに乗って】]
{/hiyo_en2/}あそこに見えるマンションの1階に図書館が入ってるのよ。 {/kaeru_en4/}よし、行こう、行こう。 {/hiyo_en2/}何を調べるの? {/kaeru_en4/}「カティンの森」の真相に決まってるだろ。 {/hiyo_en2/}あなたって、ほんと、映画に影響されやすいのね。 {/kaeru_en4/}だって、巨匠アンジェイ・ワイダが、70年前、自分の父親が惨殺されたカティンの森事件について、ようやく映画化できたんだぜ。俺たちも、襟を正して真実を知る努力をするしかな... [続きを読む]

» カティンの森 [★試写会中毒★]
満 足 度:★★★★★★★★☆☆    (★×10=満点)      岩波ホール にて鑑賞    監  督:アンジェイ・ワイダ キャスト:マヤ・オスタシェフスカ       アルトゥル・ジミイェフスキ       マヤ・コモロフスカ       ヴワディスワフ... [続きを読む]

» カティンの森★★★☆劇場20本目:また一つ、戦争の悲しい歴史... [kaoritalyたる所以]
本日の一本目、重い映画だろうと思っていたのでシネ・リーブルに行きそびれていたら、もう一つの劇場‥ガーデンシネマでも上映する事になり、何とか見に行ってきました。アンジェイ・ワイダ監督の両親が経験したような事らしく、長らく温めてきた企画のようですが、第二次...... [続きを読む]

» カティンの森 [Diarydiary! ]
《カティンの森》 2007年 ポーランド映画 -原題 - KATYN 西からドイ [続きを読む]

» カティンの森 [心のままに映画の風景]
1939年、ポーランドはドイツ軍とソ連軍に侵攻され、ポーランド軍将校たちはソ連の捕虜となった。 アンジェイ大尉(アルトゥール・ジミエウス... [続きを読む]

» カティンの森 [迷宮映画館]
見るべき映画、見なければならない映画、語り継がなければならない映画だ。 [続きを読む]

» カティンの森■連合赤軍事件を想起させる [映画と出会う・世界が変わる]
何の感情もなく、無表情で銃を捕虜の頭につきつけ淡々と殺害していくソ連兵。そして、ブルトーザーによって土砂に埋められていくその光景に国家というものが持つ無慈悲さと残酷さを... [続きを読む]

» 映画「カティンの森 」人間は、こんなこともしてしまうのだ [soramove]
「カティンの森 」★★★★DVDで鑑賞 マヤ・オスタシェフスカ、アルトゥル・ジミイェフスキ、ヴィクトリャ・ゴンシェフスカ主演 アンジェイ・ワイダ監督、122分、 2009年12月5日公開、2007,ポーランド,アルバトロス・フィルム (原題:Katyn )                     →  ★映画のブログ★                      どんなブログが人気なのか知りたい← 「アンジェイ・ワイダ監督が80歳を超えて監督した 1万5千人のポーランド人将校捕虜の殺害の事... [続きを読む]

» DVD:「カティンの森」 凄まじく「重い」 そこに価値がある。 [日々 是 変化ナリ 〜 DAYS OF STRUGGLE 〜]
122分にわたって、巨匠アンジェイ・ワイダ(84才)が監督としての最後の戦い?を挑んだ力作。 (実際には新作Sweet Rushが待機中、たいしたものだ!) 演出は極めてスムース。 自然、街などの風景が美しい中、個々の登場人物たちも、それぞれとても魅力的。 が、内容が凄まじく「重い」。 タイトルのように、カティンの大虐殺そしてその後ポーランドが陥った苦境が全編通して描かれているからだ。 エンディング・ロールが出る前、鎮魂歌が流れるが、ここでその「重さ」がピークに達する。 劇場でこれを観たら溜... [続きを読む]

» 戦場・・・ [Akira's VOICE]
「カティンの森」 「ディファイアンス」 「戦場でワルツを」  [続きを読む]

» カティンの森/KATYN [映画通信みるみる]
“思うだけでは何の意味もない” 本作は、自らの父親もこの事件の犠牲者の1人であるポーランドのアンジェイ・ワイダ監督が、歴史的犯罪... [続きを読む]

» 「カティンの森」(KATYN) [シネマ・ワンダーランド]
「灰とダイヤモンド」「地下水道」などの作品で知られるポーランドの巨匠、アンジェイ・ワイダ(1926年~)がメガホンを執った戦争ヒューマン・ドラマ「カティンの森」(2007年。ポーランド、122分、R-15指定)。この映画は第二次大戦中、ポーランドで、1万人以上の同国将校らがソ連軍により虐殺された「カティンの森事件」をリアルに描く。ワイダ監督の父親もこの事件の犠牲者の1人だったという。本作は2008年のベルリン国際映画祭でコンペ外上映され、また同年オスカーの外国語映画賞にノミネートされた。 ...... [続きを読む]

» mini review 10472「カティンの森」★★★★★★★★☆☆ [サーカスな日々]
第二次世界大戦中、ソ連の秘密警察によってポーランド軍将校が虐殺された「カティンの森事件」を、ポーランドの巨匠アンジェイ・ワイダ監督が映画化した問題作。長い間明らかにされてこなかった同事件の真相を、ソ連の捕虜となった将校たちと、彼らの帰還を待ちわびる家族たちの姿を通して描く。父親を事件で殺された過去を持つワイダ監督が歴史の闇に迫った本作は、第80回アカデミー賞外国語映画賞ノミネートをはじめ、世界各地の映画祭で高く評価された。[もっと詳しく] 80歳のアンジェイ・ワイダ監督が、執着したこと。 まだ... [続きを読む]

» 『カティンの森』'04・仏 [虎党 団塊ジュニア の 日常 グルメ 映...]
あらすじ1939年、ポーランドはドイツ軍とソ連軍に侵攻されすべてのポーランド軍将校はソ連の捕虜となった。アンジェイ大尉は、彼の行方を探していた妻アンナと娘の目前で、東部... [続きを読む]

» 映画『カティンの森』★言っちゃったモン勝ちの事実の捏造はダメ!(_) [**☆(yutake☆イヴのモノローグ)☆**]
作品について  http://cinema.pia.co.jp/title/20460 / ↑ あらすじ・クレジットはこちらを参照ください。                                   カティンの森事件 のこと→ ココ 第二次大戦中の ポーランド でのこと。 …..... [続きを読む]

« チャニング x ラッセ監督のラブストーリー | トップページ | あなたは私の婿になる »

2017年6月
        1 2 3
4 5 6 7 8 9 10
11 12 13 14 15 16 17
18 19 20 21 22 23 24
25 26 27 28 29 30  

COMING SOON

無料ブログはココログ