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2010年11月 1日 (月)

わたしを離さないで (東京国際映画祭にて)

魂がある存在なのに

Never_let_me_gop_2

公式サイト http://movies.foxjapan.com/watahana
2011年公開

同名小説(カズオ・イシグロ著)の映画化

監督: マーク・ロマネク

1960年代、治療の向上で、平均寿命は100歳を超えていた。
外界から隔絶された寄宿学校ヘールシャムにいる、キャシー(キャリー・マリガン)、トミー(アンドリュー・ガーフィールド)、ルース(キーラ・ナイトレイ)は、小さい頃からずっと一緒だった。
へールシャムの生徒達は、絵や詩の創作にも励んだりするが、徹底した健康管理をされる。実は生徒達は、普通の人とは違う、特別な存在としてこの世に生をうけ、職業の選択もできず、中年まで生きる事のない運命なのである。

原作は未読です。
原作では、読み進んで行くと、SFであるというのがわかるそうですが、映画ではすぐにわかるようになっています。
しかしよくあるSF物と違い、年代が未来でなく過去だし、映像も古い感じです。

キャシー達は、臓器提供者となるためだけに生まれてきた存在。18才になると学校を出て、臓器提供の手術を待つだけの人生。

こういう治療法はどうなのかと倫理問題も感じますが、話のメインはラブストーリー。

キャシーは幼い頃からトミーが好きでしたが、彼に告白をした事はありませんでした。ルースはキャシーの気持ちに気づいていながら、トミーと付き合い始め、学校を出て共同生活を送る農場のコテージでも、ルースとトミーはずっと恋人同士でした。

ラブラブなふたりの様子を間近で見ながらの共同生活は、キャシーにはとても辛いもの。
申請すれば、臓器提供者専門の介護士になる事もできますが、それでも、臓器提供の時期が何年か先になるだけで、結局は同じ運命です。

トミーを好きなキャシーは、トミーとルースと一緒にいる事に耐え切れず、介護士になる申請をして、コテージを離れます。
しかしトミーとルースは、その後別れてしまいました。

数年後、キャシーはルースと偶然出会い、次にトミーとも会うのですが、彼らの運命は実に悲しい。

コテージでキャシーがポルノ雑誌を見ていた理由、へールシャムで生徒に絵や詩を創作させていた理由が、心に刺さります。

「アイランド」では、お金持ちが自分への臓器移植ために、自分のクローンを作っていましたが、今作のキャシー達のオリジナルは、社会の最底辺にいる階級の人達らしい。皆、自分達のオリジナルはクズや犯罪者だと思っています。だから自分を卑下している感じ。

逃亡したり、自殺したりする子もいるのではと思いますが、登場する子達は、皆、自分の運命を受け入れているんですね。それが、より悲しい。

そんな運命なんて打破してほしいとか思ってしまうんですけど、どこにも逃げられないし、逃げても生きて行くすべがないのかな。

魂も心もある人間なのに、物として扱われる存在。
キャシー達の心情にとても泣けて、怒りを感じるSFの世界でした。

へールシャムの校長を、シャーロット・ランプリングが演じています。さすがに貫禄がありますねえ。
トミーの少年時代の子が、すごく可愛い美少年でしたよ。


上映後、監督の質疑応答がありました。
司会は襟川クロさん、通訳は鈴木小百合さんでした。

Never_let_me_go1

ロケ地はどこかという質問が最初に出ました。

子役については、エージェントではなく、学校を回って探したそうです。第一条件は、大人の俳優に似ている事。
キャシー役の子は演技未経験、サミー役の子はCMに出た程度、ルース役の子は舞台「オリバー」のエキストラの経験があったので、大げさな演技を直したと監督は言っていましたが、IMBdを見ると、キャシーとトミー役の子は、もう少し経験があるみたいだわ。

映画のキャスティングは、キャリー・マリガンが最初に決まっていたそうです。キャリーとキーラは友人で、キーラから、ルース役を是非やりたいと申し出があったんですって。
アンドリューは、「BOY A」の演技が良かったからとの事でした。

監督が、作者は人生は短いのだというのを比喩的に描いているというので、原作を読んでみようかなと思いました。

Never_let_me_godirector

ロマネク監督 上映後のロビーにて
生で見ると、顔がすっごく小さい方でした。

(鑑賞日10月28日)

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【映画】ら~わ行」カテゴリの記事

コメント

>自分の運命を受け入れてる
そこが悲しく、かつ残酷でしたが、それが彼らの生きる一番の大きな意味なんだ!ということを自覚してるんでしょうね。
何のために命があるんだろう。。。ということに思いを致したくまりました。

★sakuraiさん
命について、生き方について、
考えさせられますね。

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