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2012年7月 3日 (火)

一枚のめぐり逢い ニコラス・スパークス著

Lucky_one_book

一枚のめぐり逢い/ソフトバンク文庫

ザック主演の「一枚のめぐり逢い」の原作を読みました。

ニコラス・スパークスの作品は、いつも冒頭に現在があり過去を回想する形。これもそうですが、映画はそのままの時系列でしたね。

大きな違いは、ローガンとドレイクが戦場で顔を合わせていない事。
ローガンがハンプトンに来た時、最初にキースと顔を合わせている事。
ローガンの姓は映画ではティボルトだけど、フランス系の名前と言うことで、本ではティボーとなっています。

もちろん細かいところでの違いも色々ありますが、写真の拾い方は映画の方が印象的でいいわ。

ローガンが旅に出た理由は、原作では胸が締め付けられました。

写真を拾ったのは、ドーハの基地で、朝のランニングをひとりでしていた時。
落とし主が探しているかもと思い、しばらく掲示板に貼っておいたけれど、ずっとそのままだったので、ローガンはポケットに入れた。
その晩、断りきれなかったポーカーに渋々参加したら、なんと大勝ち。

その写真が幸運のお守りだと言ったのは、ローガンと同じ分隊の親友ヴィクター。
その後、何回も危険な目に会いながら、2人は生き延びて帰還。
ローガンは運命とか思っていなかったけれど、旅に出た詳しい理由が後半で明かされます。

帰還後、ローガンはヴィクターの結婚式に、付添い人として出席。
その後も、ヴィクターにもうすぐ子供が生まれるという時、2人で小船で釣りに出た。
その時事故で、ローガンはかすり傷さえなかったのに、ヴィクターは即死状態。
イラクで生き延びたのに、ヴィクターがあっけなく目の前で死んだ事に、ローガンはものすごく大きなショックを受けます。

映画と違って、ローガンはアパートに1人暮らし。彼の事を心配する母親が以前から時々電話をして来ていた。
ヴィクターの死後、ローガンは悪夢にうなされ、ヴィクターの亡霊を見るようになった。それが自分の潜在意識が作り出すものだとわかっていても、このままだと頭がおかしくなると歩いて旅に出た。

それまでも戦場での悪夢を見る事はあったけれど、しょっちゅうではなかった。
ヴィクターが、その写真は幸運のお守り、お前は彼女に借りがあるのだから、返すべきだろと生前から度々言っていた。

ベスの犬舎に着いた時に求人の貼り紙があるのを見て、ここで働きたいと言いました。

小説だと、帰還兵士としてのローガンとヴィクターの日常生活に対する苦悩が、よくわかるように語られています。

ローガンは写真の女性を捜して出しても、そのあとの事は、どうするかは決めていませんでした。自分が何をするべきかも、何もわかっていなかったし。
とにかくこのままでは正気で無くなると、旅に出ました。
彼がかろうじて正気を保っていられたのは、犬のゼウスがいたから。

ジャーマン・シェパードを飼ったのは、写真の女性の隣りに、ジャーマン・シェパードが写っていたから。ローガンはわざわざドイツまで行ってジャーマン・シェパードの子犬を選び、そして買ってきたのがゼウス。

小説だと、登場人物達の詳しい背景がわかりますね。
ローガンは大学で人類学を専攻して卒業。
父親が海兵隊だったので、大卒にもかかわらず士官学校ではなく、徴兵に応募して入隊。
子供のころは様々なスポーツをし、ピアノとバイオリンを習い、作曲もできるところまでになった。
ティボーと言えばチェロのカザルスと並び、有名なバイオリニスト。
そんなところから、原作者はこの名前にしたのかしら。

こういう背景がわかると、ローガンが教会でピアノを弾く場面も納得で、しっくりきます。

ベスは高校の時妊娠。
親権を取られないように、離婚後大学へ通って教職に就きました。
ドレイクは映画では兄ですが、原作では1歳下の弟。
離婚後、元夫のキースから彼女を守っていてくれたのは、その弟でした。

映画と違ってローガンはドレイクと面識はないので、ドレイクの死因を知りません。

キースの一族は、町で財力と権力を持っています。
父が保安官で、叔父が検事。祖父が一族の長として君臨しています。
一族の中では、キースは出来損ないのくちですかね。

キースがローガンの住まいに侵入したのは同じですが、キースはローガンが持っていた写真を持ち出していません。ローガンはいつもポケットに入れているから。
キースが住居侵入をした理由は、最初にローガンに会った時の事。
キースは遊泳禁止の川で全裸で泳ぐ、若い女性観光客達を盗撮していた。まあ、しょっちゅうそういう盗撮をしていた彼。
そのとき使用していたデジカメ(警察署の物でキースの私物ではない)と中のフラッシュメモリーを、ローガンが持っていると思っていたから。

長雨でベンのツリーハウスが危なそうになっていた時、ベンの身を心配したローガンは、ベンにベスの写真を渡して、幸運のお守りだから、いつも身につけているようにといいます。

そしてキースがベスの家にやってきて、ティボーと別れないなら、裁判にしてベンの養育権を全面的に自分が取ると怒鳴っていると、ベンが(キースとは)絶対一緒に暮らしたくないと家を飛び出し、洪水の中、ツリーハウスへ行ってしまった。
ベス、キース、ローガンが、ツリーハウスへ向かうのは映画と同じ。

でもベンを助けたのは、犬のゼウス。原作だと、ベンとゼウスが、それまでとっても仲の良い様子が描かれているのよ。

ローガンとキースは、川の途中でロープにつかまっていたけれど、ベスは2人を見失ってしまった。
読み進まないと、どうなって、誰が死んだのかわからないようになっていました。

映画「一枚のめぐり逢い」の感想は こちら


アメリカでは、またまたニコラス・スパークスの原作が撮影中。

来年アメリカで公開予定の“Safe Haven”
ヒロインは有名な女優さんではないみたいだけど、ジョシュ・デュアメルが出演するじゃないの。

監督は「親愛なるきみへ」に続き、ラッセ・ハルストレム。
日本での公開はどうかしら。

公開されたら見に行くし、未公開でもレンタルするわ。

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コメント

なるほどそんな背景があったんですか。それを聴いて全て納得です。
何か物足りなかったんですよね。あれだけ戦争の後遺症に悩んでいたのに、何かいつの間にか単なるラブストーリー見たいになってたし、ピアノが弾けるのもそう。ゼウスの事なんて凄く重要じゃないですか。ゼウスがいたからケンネルで働くのもすんなりと飲み込めるわけですし。
ふーむ、原作読んでみようかな。

★KLYさん
映画だと詳しい背景は描ききれませんからね。
ベスはジャーマンシェパードを飼っていた事があるんですよ。
ローガンが来たときには、もう死んでしまっていませんでしたけど。

旅に出た理由を告白するローガンは、映画よりずっと胸に迫りました。

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