レスラー (試写会)
これが俺の生きる場所
公式サイト http://www.wrestler.jp
6月13日公開
20年前、全盛期のプロレスラーだったランディ(ミッキー・ローク)。
今は週末はどさ回りの興行、平日はスーパーで働き、トレーラーハウスでひとり暮らしをしている。
長年の不摂生とステロイド剤で、体はぼろぼろ。ある日の試合後、心臓発作を起こす。手術後、医師から激しい運動は避けた方がいいと勧告されて、引退を決めた。孤独感を感じたランディは、疎遠にしていた娘のステファニー(エヴァン・レイチェル・ウッド)に会いに行くが...
こういう人は家庭を持っちゃいけないのよね。
長年父親にほったらかしにされた娘が、簡単に父親を許すはずがない。自業自得なのよね。何とか娘との関係を修復しようとしても、生き方は急には変わらない。
娘との関係の展開も、うまく出来ていましたね。
ストリップダンサーのキャシデイ(マリサ・トメイ)とも真剣に付き合いたいと思っているけど、客とは一線を画すのがポリシーの彼女には家族もいるし、ランディに惹かれながらもなかなか踏み込めません。
引退して週末もスーパーで働き始めるけど、結局自分の居場所はリングである事と、プロレス仲間だけが家族と呼べる存在だと痛感します。
男性の方が共感できる話じゃないかしら。
ランディの気持ちもわかるけど、女性はやっぱり、キャシディや娘のステファニーの気持ちの方に、より共感しちゃう。
でも、ランディのような生き方もありと思う。ただ、夫や父親には持ちたくないけど。
お惣菜売り場で働くランディは、とっても哀れで惨めな感じ。
やはり彼に必要なのは、ファンの歓声とリングでの興奮なのだー。
プロレスの試合のシーンは、ものすごーく痛々しくて、直視できませんでしたよ。
ほんと、痛すぎます。
どういうラストで終わるのかと見ていましたけど、彼の生きざまを表した良い終わり方でした。
それにしてもマリサ・トメイは、44歳とは思えないプロポーションでヌードを披露していてびっくりよん。
30代の頃は、セクシーでハンサムだったミッキー・ローク。
まあ↑の頃も整形のイケメンだったらしいけど、整形のし過ぎで顔が崩れたってのは本当なのかしら?
日本のCMにも出演していたのね。
↓56歳でこうなるなんて、OMG!
まるでミッキー・ロークの人生ようなこの映画。
スタジオは主演にニコラス・ケイジの起用を求めたけど、ダーレン・アロノフスキー監督がミッキー・ロークにこだわり、製作費の大幅削減に応じてまで、ロークの主演を死守したそうですね。
そこまでされたら、ミッキー・ロークも頑張らないわけにはいかないでしょう。
みっちりトレーニングしてレスラーの体をつくり、撮影でも体のあちこちを痛めて苦しみながらも、演じきったとか。
主題歌もミッキー・ロークから依頼ブされたブルース・スプリングスティーンが、映画が低予算なのを承知で提供してくれたそうです。
(鑑賞日6月3日)
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» 「レスラー」(2008) [choroねえさんの「シネマ・ノート」]
いい映画でした。
ミッキー・ロークの半生と被るストーリー・・・・ということを解説やあちこちのレビューで目にしていましたが、私はミッキー・ロークは名前と顔は知っていたものの、その全盛期の映画は観ていません。ほとんど知らないに等しい俳優だったので、彼の人生がどのようなものだったかなども、最近になって雑誌の記事で目にしたくらいだったのですが、そのようなことを知らずとも、一本の映画作品として非常にこちらに伝わるものの大きい素晴らしい作品だったと思います。
おそらく、自分が20歳代だったら観なかっ..... [続きを読む]
» mini review 10443「レスラー」★★★★★★★☆☆☆ [サーカスな日々]
自らの生き様を貫き通す中年プロレスラー役がミッキー・ロークのはまり役となり、数々の映画賞に輝いたエネルギッシュで感動的な人間ドラマ。監督は『π』『ファウンテン 永遠つづく愛』のダーレン・アロノフスキー。主人公の一人娘には『アクロス・ザ・ユニバース』のエヴァン・レイチェル・ウッドがふんし、主人公が好意を寄せるストリッパーを『いとこのビニー』のマリサ・トメイが演じる。栄光の光と影、落ちてもなお失わない尊厳を体現するミッキー・ロークの名演に、大きく心を揺さぶられる。[もっと詳しく]
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» レスラー(感想172作目) [別館ヒガシ日記]
レスラーはWOWOWでし鑑賞したけども [続きを読む]
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ミッキー・ロークも若い時は素敵でしたね。
私も整形の失敗とか何とか聞きましたケド・・・
でも今はずいぶん変わってしまいましたけど、役者としては好きです。
「レスラー」は観る予定なのでさら~っと読ませていただきました。
投稿: yukarin | 2009年6月 5日 (金) 21:59
★yukarinさん
ミッキー・ロークは、まさか20年でこんなに容貌が変わってしまうとは思いませんでしたね。
でもこの映画で役者として復活ですね。
投稿: 風子 | 2009年6月 6日 (土) 14:59
せつないけれど、不器用ながら自分の人生を生き抜く男のいい映画でしたね~
ミッキー・ロークの為の作品でした。
しかしプロってどんな仕事にせよ凄いですね。
ご訪問が遅くなってごめんなさいね。
こちらからもTBさせていただきますね。
投稿: choro | 2009年6月20日 (土) 11:45
★choroさん
彼は彼の人生を生き抜いたと感じられましたね。
>ミッキー・ロークの為の作品でした。
誰もがそう感じる作品ですよね。
投稿: 風子 | 2009年6月20日 (土) 12:55
ミッキー・ロークもマリサ・トメイも正に体を張っての熱演でしたねっ
どちらも若くはないけど、とても素晴らしかったです!
両者が共にオスカーにノミネートされたのも納得でした。
ランディーの自分の居場所を求めての格闘は現実にはなかったけど、あのファンの歓声と思いやりのある仲間達のいるリンクこそが、彼の居場所であり、死に場所でした。
壮絶な彼の生き様には感動の涙でした
投稿: 紫の上 | 2009年6月25日 (木) 09:43
★紫の上さん
>ミッキー・ロークもマリサ・トメイも正に体を張っての熱演でしたねっ
ほんと、すごかったですよねえ。
ミッキー・ロークの実人生と重なって、心にジーンとくる映画でしたね。
投稿: 風子 | 2009年6月25日 (木) 10:13
TBありがとうございました。
ミッキー・ロークじゃなければ、絶対にあり得ない映画でしたね。
不器用で、絶対に家庭人ではないですが、どこかいとおしい。
男ですねえ。
あたしはイケメンのイメージを脱却するために、ブ男になるための逆整形だったと聞きましたが。
投稿: sakurai | 2009年8月 6日 (木) 23:06
★sakuraiさん
コメントありがとうございます。
ニコラス・ケイジだったら、ここまで心にしみなかったと思います。
>あたしはイケメンのイメージを脱却するために、ブ男になるための逆整形だったと聞きましたが。
へえ、そうなんですか。
投稿: 風子 | 2009年8月 7日 (金) 08:08
えっ?マリサ・トメイって44才だったの?信じられん。
ちなみにこれってSFX使ってませんよね。
投稿: taiyaki | 2009年11月21日 (土) 17:23
★taiyakiさん
トメイのボディーは、努力の賜物でしょう。すごいですよね。(尊敬)
投稿: 風子 | 2009年11月21日 (土) 23:33
風子さん つづけてコメントしますね。
レスラー人生もピークを過ぎ、娘とは絶縁状態、ステロイドの影響で心臓は弱っているありさまの中年レスラー ランディー。
せっかく 親子関係を修復するチャンスだったのに娘さんとの約束すっぽかすのは さすがにマズイよ~(´Ц`)
マリサ演じるストリッパーのキャシディのトップレスにTバック姿で踊る姿はとってもキレイでしたよ。
自分には「この場所しかない」不器用な生き方しかできないランディーは やはり 悲しい男です。
でもスーパーの惣菜店で 衛生キャップ かぶりながらお惣菜を売ってるランディ 案外 様になってますよ。
あっ、そうそう風子さん・・・同じミッキー・ロークの主演の「ホーム・ボーイ」という'88年の映画 知っていますか?
こちらは、ロークが アメリカ各地を渡り歩く流れ者ボクサーのジョニー役です。元妻のデボラ・フューアーと共演しています
これ以上説明するとネタバレになりますので 省略しますが レスラーのランディーとはまた違った男の不器用さを「ホーム・ボーイ」のジョニーは持っています。
「レスラー」と「ホーム・ボーイ」 ともにミッキー・ロークの主演で、ふたりの不器用な男が主人公 ランディーとジョニー
ふたつの作品を比べながら見るのも 悪くないですよ
投稿: zebra | 2011年9月14日 (水) 19:01
★zebraさん
>スーパーの惣菜店で 衛生キャップ かぶりながらお惣菜を売ってるランディ 案外 様になってますよ。
可愛いおじさんかも。(笑)
「ホーム・ボーイ」は未見です。機会があれば見てみますね。^^
投稿: 風子 | 2011年9月15日 (木) 12:08