幸せはシャンソニア劇場から (試写会)
街といえばただひとつ フォブール
公式サイト http://www.chansonia.jp
9月公開
監督・脚本は「コーラス」のクリストフ・バラティエ
製作 ジャック・ペラン ニコラ・モヴェルネ
撮影監督は、「ミスティック・リバー」以降のイーストウッド作品を全て手がけている、トム・スターン。
1936年のパリ
シャンソニア劇場は借金のかたに取られてしまって閉館。劇場主は自殺し、そこで働いていた人達は全員失業。
長年裏方として働いてきたピゴワル(ジェラール・ジュニョ)は、妻に逃げられ、一人息子のジョジョ(マクサンス・ペラン)とも引き離されてしまう。
再び息子と暮らすため、仲間達と劇場を再建しようとする。
物語は、ピゴワルが警察で取り調べを受けているところから始まります。
なぜ人を殺したのかと聞かれたピゴワルが、フォブールの街にあるシャンソニア劇場について語り始めます。
劇場の閉鎖で無収入のピゴワル。ジョジョは父に内緒で、街頭でアコーディオンを弾いて、お金を稼いでいました。とっても健気ないい子なの。
でも子供が物乞いをしているとして、ジョジョは裕福な相手と結婚した母親に引き取られてます。ピゴワルは息子の居場所も教えてもらえないし、定職に就いて、養育できる収入を得るまで、面会も許されません。
この父子に泣けましたー。
お互いに何通も手紙を書きますが、母親が渡さないので、お互いの思いが相手に届かない。
2人とも返事が来ないので、とても辛く悲しい思いをするんです。
ピゴワルは息子と暮らすため、コメディアンのジャッキー(カド・メラッド)と照明係のミルー(クロヴィス・コルニアック)と共に、劇場を再建しようと頑張ります。
そこへ歌手志望のドゥース(ノラ・アルネゼデール)が、亡くなった母親の知人を頼ろうと、シャンソニア劇場へやってきます。
これがとっても美人さんなの。
目は柴崎コウや常盤貴子に似た感じです。
その美貌ゆえに男達をひきつけてしまい、トラブルの種に。
劇場再建が、安易な展開でないのがいいです。
ファシズムや労働組合の活動など、当時の社会状況も色濃く描かれています。
後半の舞台のミュージカルは、昔のミュージカル映画のようなレトロな感じで、楽しくて面白かったです。
おじさんたちも歌声を披露しています。
ジェラール・ジュニョは、「コーラス」「パティニョールおじさん」と、人のいい愛すべき普通のおじさんがはまっていますね。
笑って泣けて切なくもありますが、ラストで希望も感じられて、とてもよかったです。
「コーラス」もよかったけど、こっちの方が好きかな。
劇場の仲間達と、彼らを取り巻く街の人達がいいんですよぉ。
裏切りがあったり、仲たがいしたり、また友達に戻ったり。
「コーラス」ではまだ幼かったジャック・ペランの息子、マクサンス・ペランくん。
生意気盛りの少年て顔になってきましたね。
監督はジャック・ペランの甥なんですね。すると年は親子ほど違うけど、二人はいとこなんですね。
終映後、監督のQ&Aがありました。
マスコミのスティールカメラもいましたし、ムービーカメラも2台ありましたよ。
一般人の撮影不可とは言われなかったので、写真を撮ってきました。
中国へもプロモーションに行ったけど、日本のように次々と質問が出ることはなかったそうです。日本は表現が自由だからかなとおっしゃってました。
撮影のほとんどはチェコのセットで、パリでの撮影も少しだけあったとの事。
屋根からの夜景はCGで書き加えてあったりするし、当時のパリをイメージした映像で、街も架空だし、建物などの配置も、実際のパリの地図とは違っているそうです。
きれいな歌声を披露しているドゥース役の女優さんは、撮影当時18歳。
フランスでも無名の女優さんでしたが、この映画のヒットで有名になったそうです。
Q&A終了後マスコミのフォトセッションになったら、1枚300円ですと監督が。(笑)
終了時間が予定を過ぎていたのか、時計を見て、これから先は500円ですとも言ってました。
(鑑賞日7月7日)
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» 「幸せはシャンソニア劇場から」(2008) [choroねえさんの「シネマ・ノート」]
[http://blogs.yahoo.co.jp/country_rabbit_mk/2464699.html 「コーラス」]と同じ監督、脚本家、及び製作者なんですね。予告で観て気になっていたのですが、先日試写会でご覧になったブロ友の[http://blogs.yahoo.co.jp/miskatonic_mgs_b miskatonicさん]の記事を拝見して、是非観たくなりました。
とにかく音楽がいいですね〜♪シャンソン特有のアコーディオンの音色が映画に優しい雰囲気を与えている感じで、..... [続きを読む]
» ◆幸せはシャンソニア劇場から。 [「らりるれろ」通信 Remark On The MGS]
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幸せはシャンソニア劇場から(2008)
監督 クリストフ・バラティエ
出演 ジェラール・ジュニョ ピゴワル
クロヴィス・コルニアック ミルー
カド・メラッド ジャッキー
ノラ・アルネゼデール ドゥース
ピエール・リシャール ラジオ男
ベルナール・ピエール・ドナデュー ギャラピア
マクサンス・ペラン ジョジョ
..... [続きを読む]
» 幸せはシャンソニア劇場から [シネマ大好き]
1936年、パリの下町の劇場で繰り広げられる群像劇。 初老の男が警官の取調べを受ける場面から始まり、彼が殺人を犯したらしいことが分かる。そして、場面は彼が語る「下町」へ。俯瞰される茶色にくすんだ古いパリの町並みが美しい。「パリの空の下」とか「パリ祭」とかの..... [続きを読む]
コーラスのあの子!大きくなりましたねぇ~!
だいぶ先の公開のようですが、内容はめちゃめちゃ私の好みだし、その頃はちょっとヒマになるので頑張って東京遠征しようかしら・・(o^-^o)
でも、随分早く試写会やるんですねぇ。。しかも珍しいですねこういった系の作品で試写会とは。
投稿: マダムS | 2009年7月10日 (金) 15:58
★マダムSさん
たぶんこの作品を気に入られると思いますわん♪
公開は2ヶ月くらい先ですが、監督は中国へも行ったそうですし、フランスで大ヒットだったので、精力的にプロモーション活動しているのかも。
投稿: 風子 | 2009年7月11日 (土) 09:48
結構複雑な社会的背景の時代ですが、シャンソンが心地よく、映画としては楽しく観られました。
こちらからもTBさせていただきますね♪
投稿: choro | 2009年9月11日 (金) 16:31
★choroさん
シャンソンも古くからある曲のように聞こえましたが、この映画のために作った曲だそうですね。
わたしも楽しく鑑賞しました。
投稿: 風子 | 2009年9月11日 (金) 16:51
はじめまして。
この映画は暖かい感じが良かったですね。
曲もすべてオリジナルなんですよね。
時代の雰囲気がとてもよく出ていて歌曲もよかったです。
おじさんたちの歌唱も楽しかったです♪
TBさせてくださいね。
投稿: miskatonic | 2009年9月11日 (金) 22:27
★miskatonicさん
コメントとTBありがとうございます。\(^o^)
>暖かい感じが良かったですね。
心にじーんときました。
>おじさんたちの歌唱も楽しかったです♪
多才な俳優さんたちですよねえ。
投稿: 風子 | 2009年9月12日 (土) 19:56
こんにちは
しばらくです。なんだか夏休みしていた感じでした。涼しくなったので、再開です。
この映画、全体の雰囲気がレトロな感じで、とても素敵でした
パリにはアコーディオンの音色が良く似合いますねっ
後半のミュージカルシーンはとても楽しく、良かったです。
それぞれのエピソードも笑えたり、泣けたりして、盛りだくさんでした。
あの新人の女優さん、魅力たっぷりで、この作品に華を添えてくれましたよねっ
こういう作品も好きです。
投稿: 紫の上 | 2009年9月14日 (月) 10:36
★紫の上さん
お久しぶりです。
秋風になり、映画鑑賞を再開ですか。
フランス映画は相性が悪いことが多いのですが、この監督さんの作品は好きです。
投稿: 風子 | 2009年9月14日 (月) 10:55