ノーボーイズ,ノークライ (試写会)
目の前に妻夫木くんが~~~!
公式サイト http://www.noboysnocry.com
8月22日公開
日韓合作
監督 キム・ヨンナム
脚本 渡辺あや
主題歌 iLL 「Deadly Lovely」
ヒョング(ハ・ジョンウ)の仕事は、韓国のプサンからオンボロなボートに乗り込み、日本で成功した裏社会のボス、ボギョンおじさんに「荷物」とキムチを届ける事。
日本の海岸で出迎えるのは、ボギョンの息子の嫁(徳永えり)の兄である冴えない男、亨(妻夫木聡)。
ある日ヒョングは、自分が麻薬を運ばされていた事を知る。その上、袋に入れられた大成生命の重役の娘チス(チャ・スヨン)が、「荷物」としてきた。
ヒョングは子供の頃、母親に捨てられて家族を知らず、母親はなぜ喘息持ちの弟だけ連れて、自分を置いて行ったのかと、ずっと疑問に思っています。
一方亨は、捨てたくても捨てられない家族のため、恋人(貫地谷しほり)とも別れてボギョンの事務所で働き、お金のためなら妹に売春もさせます。
チスから、ボギョンに渡す金を持ち逃げした父親を捜し出してくれれば、5千万円ずつあげると持ちかけられて、ボギョンを裏切り、父親捜しを始めます。
ハ・ジョンウがこれは大人の童話というように、ストーリーはちょっとゆるいです。
そんな事して、ボスに見つかるでしょうと思う場面が多々ありました。
映画のテンポも、ちょっと私には合いませんでしたね。
しかし、ヒョングと亨の気持ちはとてもよく伝わってきます。
このふたりのキャラと心情を見る映画でしょうか。
家族思いの亨は、「ギルバート・グレイプ」のジョニデ兄ちゃんのやさぐれ版て感じです。(笑)
内容は暗くて重い話なんですが、ヒョングは裏社会にいるにしては、すれていなくてコミカルで、どこかのほほんとしていて、雰囲気は重苦しくなっていません。
無口で感情を表に出さない亨が、徐々にヒョングに気持ちを吐き出すようになります。
家族の柱としてずっと我慢して、今まで誰にも辛い気持ちや本心を言えなかったのでしょう。
ふたりがデュエットする「アジアの純真」は必見です!
亨の気持ちが痛いほど伝わってきますし、ふたりの絆ができてきたのも感じられて、とても心に残るシーンでした。
家族のいない生活をしてきたヒョングは、亨を通して家族を知り、自分の母親の気持ちも少し理解できる気がします。
そして自分を息子同然だと言ってくれていたボスの、本心にも気づきます。
家族とは
絆とは
守るものがあるという事は
ヒョングと亨のふたりを抱きしめてあげたくなるラストでした。
この日の試写会はなんとプレミア試写会で、映画上映後、妻夫木くんとハ・ジョンウの舞台挨拶とQ&Aのコーナーがありました。
試写会招待状には、スペシャルゲスト登壇予定とだけあって、プレミア試写会とは書いてなかったんですよ。
なので誘った友人とふたりで、大喜びしましたよ。
彼女も妻夫木くんが大好きなの。
この日の観客は、日本人と韓国人が半々だったようです。
マスコミのスチールカメラとムービーカメラがた~~~くさん。
妻夫木くんは、細くて顔がちっちゃーい!
ハ・ジョンウは上半身ががっちりしていて、メガネをかけていました。
映画では髪の色や髪型が違うので、同じ人?って感じでしたね。
舞台上の椅子に座って、司会者の伊藤さとりさんの質問に答えていました。
韓国語がわからないわたしは、通訳さんがしゃべるまで笑えなかったのが残念でした。
映画を撮り終えて得たものをふたりに書いてもらうと
ハ・ジョンウは「友達」。今までは、仕事でただ日本に行くというだけだったけど、「友人の聡がいる日本に行く。」と言えるようになったと。
妻夫木くんは、「めぐりあい」と書いてました。
最近男泣きした事は
妻夫木くんはラストシーンがラストカットだったので、その流れで泣きじゃくってしまったそう。
ハ・ジョンウはもうワンカット残っていたので、その時ぐっとこらえたそうです。最近泣いた事はないと言ってました。
観客からの質問にも答え、妻夫木くんが韓国語の勉強をしたのは1ヶ月半だそうです。
「アジアの純真」を歌うシーンは一発勝負で、振りはアドリブだったので、ハ・ジョンウさんのためにカンペを持っていたスタッフは、彼がどっちの方向を向くかわからないので、必死にあちこち移動していたそうです。(爆)
妻夫木くんはどんな人と聞かれたハ・ジョンウは、
「お酒が強くて驚いた。僕の3倍くらい飲むし、強い中国酒を飲んでも平気だった。」
妻夫木くんがそんな酒豪だなんて驚き。
2人の様子から、仲の良さが充分感じられましたよ。
マスコミのフォトセッションのあと、なんとふたりが客席にきてさらに撮影があるというので、どよめく場内。
中央部分にある通路に行くのに、客席後方の扉から入場!
どひゃ~~~
近い~~~
妻夫木くんを舞台挨拶で1度だけ見たことはありますが、ステージから遠かったんですよ。
間近で見られて、大興奮!
友人が「やっぱり肌がきれいねえ~~。」
妻夫木くんは終始ニコニコしていたし、ハ・ジョンウは、とても落ち着いた雰囲気の人でした。
舞台挨拶が始まってから撮影終了まで、40分くらいあったんじゃないでしょうか。
一般人の撮影は不可だったけど、こんなに長く生で妻夫木くんを見られて本当にラッキーと、友人とウキウキしながら帰りましたー。
(鑑賞日8月2日)
« G.I.ジョー ジャパンプレミア レッドカーペットセレモニー | トップページ | クララ・シューマン 愛の協奏曲 »
「【映画】な行」カテゴリの記事
- ナポレオン(2023.12.09)
- 猫と、とうさん(2023.08.18)
- 長ぐつをはいたネコと9つの命(2023.04.29)
- 日日是好日(2018.10.21)
- ネイビーシールズ ナチスの金塊を奪還せよ!(2018.01.13)
「プレミア試写会」カテゴリの記事
- ヴァレリアン 千の惑星の救世主 ジャパンプレミア(2018.05.08)
- アサシン クリード スペシャル・スクリーニング(2017.02.18)
- キング・オブ・エジプト ジャパンプレミア(2016.09.03)
- スーサイド・スクワッド ジャパンプレミア(2016.08.29)
- 追憶の森 ジャパン・プレミア(2016.04.28)
コメント
トラックバック
この記事へのトラックバック一覧です: ノーボーイズ,ノークライ (試写会):
» 映画「ノーボーイズ、ノークライ」@一ツ橋ホール [masalaの辛口映画館]
試写会場は9割くらいの客入りだ。 映画の話 密輸組織の頭・ボギョンに可愛がられ、麻薬の密輸と知らずに運び屋をしていたヒョング。ボギョンに命じられ日本でヒョングの面倒をみる徹。荷物の取扱ミスをしたふたりは、組織から追われる身となる。 映画の感想 日本...... [続きを読む]
» 『ノーボーイズ、ノークライ』 (2009)/日本・韓国 [NiceOne!!]
原題:THEBOAT監督:キム・ヨンナム脚本:渡辺あや出演:妻夫木聡、ハ・ジョンウ、チャ・スヨン、徳永えり、イ・デヨン、貫地谷しほり試写会場 : 一ツ橋ホール公式サイトはこちら。<Story>韓国から来た男は、背中を丸め必死に“何か”を抱え込んでいた。岸辺で...... [続きを読む]
» ノーボーイズ,ノークライ [INTRO]
『友情でも愛情でもない、名付けられない絆の物語』 / ファンタジーと現実の狭間を自在に行き来しながらも、現実をあぶりだす巧みさ。夢と現実、切ない愛情と生々しい性、純粋さと狡さといった、相反する要素が同居する世界。脚本家・渡辺あやには「ジョゼと虎と魚たち」(03)でその魅力にガツンとやられて以来、新作を心待ちにしている。「メゾン・ド・ヒミコ」(05)では奇抜な設定の中で光る生身を感じる科白が、「天然コケッコー」(07)では原作...... [続きを読む]
» 『ノーボーイズ、ノークライ』 [・*・ etoile ・*・]
'09.08.04 『ノーボーイズ、ノークライ』(試写会)@一ツ橋ホール
yaplogで当選。いつもありがとうございます! 妻夫木くん主演の日韓合作映画。韓国と日本をボートで行き来するっていうのが、おもしろそうだと思い応募。
*少々、辛口。若干ネタバレありです
「韓国からボートに乗って日本に住む叔父へ"荷物"を運ぶヒョング。叔父の仕事がまともでないことは分かっているけれど、母親に捨てられた自分を息子だと言ってくれる叔父を信じ、自分はそれなり幸せだと思っていた。そんな彼を毎回迎える無... [続きを読む]
» ノ―ボーイズ,ノ―クライ(2009)THE BOAT NO BOYS, NO CRY [銅版画制作の日々]
二つの孤独な魂が触れ合ったとき、運命が動きだす。
「チェイサー」での演技がいまだに戦慄に記憶に残っている、韓国の注目若手俳優、ハ・ジョンウが今度は、日本の売れっこ若手俳優、妻夫木聡と共演した話題作。
「扉をたたく人」と同じく、8月22日から京都シネマで上映開始となりました。何と妻夫木聡君が全編に渡って韓国語のセリフに挑戦しています。時々日本語でのセリフもありますが・・・。また挑戦という意味では、今までの妻夫木君のイメージではない役柄ですね。う〜ん何かギャップを感じるところもありますが。だってあの... [続きを読む]
» ノーボーイズ・ノークライ [迷宮映画館]
男の子はつらいよ・・・かな。 [続きを読む]
» mini review 10476「ノーボーイズ,ノークライ」★★★★★★☆☆☆☆ [サーカスな日々]
裏稼業で知り合った日本と韓国の二人の青年が、孤独や絶望の中で人間の温もりを知り、静かにきずなを深め合う過程を描く人間ドラマ。『ジョゼと虎と魚たち』をはじめ繊細(せんさい)なストーリーを編み出す渡辺あやが脚本を担当し、韓国の新鋭・キム・ヨンナムがメガホンを取る。キャストには家族への複雑な感情を抱える青年に妻夫木聡、孤独だが純粋な運び屋に『チェイサー』のハ・ジョンウがふんする。美しく切ないタッチでつづられた若者たちの心の軌跡を前に、深い余韻が胸に迫る。[もっと詳しく]
日韓合作映画の未来のひとつの方... [続きを読む]
« G.I.ジョー ジャパンプレミア レッドカーペットセレモニー | トップページ | クララ・シューマン 愛の協奏曲 »
風子さん
こんばんは!
妻夫木くん!
天地人の撮影で行こうと思えば見れるところに来たんですが見にいけなかったのが悔しいところです^^
天地人の人たちは皆すごいらしいですよ<お酒
こういう嬉しい驚きってイイですよね!
羨ましいです~
投稿: mahito | 2009年8月 4日 (火) 20:07
★mahitoさん
会場が韓国文化院だったので、韓国の俳優さんは来るかもと思っていたのですが、まさか大河の主役で忙しいはずの妻夫木くんまでとは思いませんでした。
投稿: 風子 | 2009年8月 4日 (火) 22:36
うわあーー、それはよかったですね。
うらやましい!!!
デュエットはアドリブだったんですか!!
だと、あのロボットダンスもアドリブだったのか!!ハ・ジョンウ、おそるべしです。
投稿: sakurai | 2009年10月18日 (日) 20:27
★sakuraiさん
いやあ、妻夫木くんを間近見られて、うれしい試写会でした。
>デュエットはアドリブだったんですか!!
そうなんですって。びっくりですよね。
投稿: 風子 | 2009年10月18日 (日) 22:17