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2009年11月26日 (木)

キャピタリズム~マネーは踊る~ (試写会)

   金返せ!

勉強になりました

Photo

公式サイト http://capitalism.jp
12月5日TOHOシネマズシャンテ、TOHOシネマズ梅田にて限定公開
2010年1月9日全国拡大ロードショー

監督: マイケル・ムーア

銃、医療問題など、アメリカの社会問題を取り上げてきたマイケル・ムーアが、今度は資本主義経済に迫る。

今回も、ムーア監督の突撃取材満載です。

ムーアが子供の頃、彼のお父さんは工員で、中流家庭だった。お母さんが専業主婦でも、一家は生活できていたし、彼は大学にも行けた。
しかし今の工員は、そんな生活は出来ない。

2008年9月15日、リーマン・ブラザーズ倒産
世界的不況になった。

話は耳にしていますが、映像で見せられると、アメリカの現状を実感しました。

詐欺まがいの銀行ローンが払えず、長年住んでいる家を差し押さえられ、その家から追い出される人達。ゴーストタウンと化す町。

しかし、そういう住宅を買い叩き、転売して大儲けする不動産ブローカー。

今年、ハドソン川の奇跡として、英雄となったパイロット。
でも、アメリカの旅客機のパイロット達の年俸が、1万ドル代とか2万ドル代で、生活保護を受けているなんて、信じられない事実!
ファーストフード店で働いた方がお金になるなんて、いったいどうなってるの?

アメリカは、国民のほんの数パーセントしかいない富裕層が、経済を支えているというか牛耳っているとは聞いていたけど、本当なのねえ。

国政の財務担当も、銀行や保険会社のトップ達。

べらぼうなお金を手にしているのは、大企業や大銀行のトップ連中だけ。そして、不況時も、自分達の収入の維持だけしか考えていない。

世間から優良と思われている企業でも、従業員には知らせず彼らに生命保険をかけ、死亡すると大金が入る。残された家族達は働き手を失い、医療費の借金を抱えているというのに。

リーマンショックの原因を作った投資銀行や保険会社の役員たちは、税金からの救済金で倒産を免れたにもかかわらず、その後も1億円以上のボーナスを手にしたのは、日本でも報道されましたよね。

救済金の用途の明細は、報告されていないそうです。そもそも、報告義務を付けずに、支払われたようですね。

日本のバブルも、銀行が地上げ屋にどんどんお金を貸して、破綻したら税金の投入でしょう。付けを払うのは、バブルで儲けていない、一般市民のわたしらよ。

アメリカの大学卒業者は、たいてい大学へ行くために借りたローンが10万ドルくらい残っている。
本来なら優秀なエンジニアなどになるはずの人が、ローンを払うため、ウォール街に就職しているという。
これが続いたら、アメリカの国内産業はどんどんだめになっていくんじゃないの?

日本も気をつけないと、同じよね。

それにしても、デリバティブってなんぞや。数学の天才しかわからないシステム?

ルーズベルト大統領の第2の憲章の考えを引き継ごうとする者が、なぜいなかったんだろう。

色々考えるきっかけになる映画でした。

(鑑賞日11月24日)

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コメント

気をつけないとってより、既に同じだと思いますよ~。ついこの間まで一億総中流とか言ってたのに、今じゃこの格差社会。
それにしてもアメリカの悲惨な現状が実に良く解りました。あれみせられたら、そりゃオバマに賭けて見たくなる「チェンジ!」って叫びたくなる気持ちもわかりますよね。

★KLYさん
同じ様な状態だとは思いますが、アメリカほどひどくはないかなと思います。もともとアメリカ様な階級社会ではないから。
それにしても、アメリカの現状には驚きました。

あのパイロットの話は、暗澹たる気持ちになりましたね。
お金持ちさんというのは、どうしてそんなにお金が好きなんでしょうね。そんなにあってもしようがないと思うんですが・・・。
日本も同じようなもんだと思うんですが、そういう状況をちゃんと見ることのできる目を、われわれは持って行かないとならないです。

★sakuraiさん
パイロットの話は、本当に驚きました。
日本の私たちも、よく考えないといけない問題ですね。

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