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2009年12月 9日 (水)

ヴィクトリア女王 世紀の愛 (試写会)

政略結婚のはすが結婚

Victoria

公式サイト http://victoria.gaga.ne.jp
12月26日公開

製作: マーティン・スコセッシ
監督: ジャン=マルク・ヴァレ
脚本: ジュリアン・フェロウズ 「ゴスフォード・パーク」
衣裳: サンディ・パウエル 「恋におちたシェイクスピア」「アビエイター」

19世紀のイギリス
病を抱えていたウィリアム4世(ジム・ブロードベント)の姪で王位継承者のヴィクトリア(エミリー・ブラント)の周囲には、母親ケント公爵夫人(ミランダ・リチャードソン)と深い仲にあり、個人秘書で摂政になろうとするコンロイ(マーク・ストロング)、母方の叔父でベルギー王のレオポルド(トーマス・クレッチマン)、首相のメルバーン卿(ポール・ベタニー)など、彼女を操って権力を手に入れようとする者達がひしめいていた。
レオポルドは甥のアルバート(ルパート・フレンド)を夫候補として、ヴィクトリアの元に送り込む。
ふたりは互いに好意を持ち、ヴィクトリアは、アルバートが彼女に手紙を書くことを許可する。

原題は“The Young Victoria”
文字通り、女王即位1年前から結婚後の数年までの、若き日のヴィクトリアの話でした。
ヴィクトリア女王というと、長く夫の喪に服したってイメージが強いけど、若い頃は快活だったのねえ。

宮廷に野心家がうようよいるのは、どこの国でも同じですね。
女王に即位するまで、そして18歳で即位してからも、様々な困難が待ち受けています。

Young_victoria

母親と根強い確執があったなんて。生後8ヶ月で父親を亡くし、母親だけが頼りなはずなのに。
やはり幼いながらも、母の愛人の存在をよく思っていなかったからかな。

孤独だったから、野心からではなく、真剣に自分を愛してくれる人に出会えて、この上なく嬉しかったのね。

女王への求婚は禁じられているので、ひたすら彼女からの求婚を待つアルバート。
「プライドと偏見」では、ルックスはいいけど中身はロクデナシ男だったルパート・フレンドが、純粋にヴィクトリアを愛する好青年をうまく演じています。
ヴィクトリアからの手紙を待ちわびる様子は、まさに恋する青年。

政治指南だったメルバーンが失脚してピールが首相になり、メルバーン一派で占められていた女官の交代を注進されるも、ヴィクトリアはそれを拒否。
そうすると、新聞が書きたて、民衆は王室を攻撃。

自分にはアルバートが必要と気づき、彼を呼び寄せついに求婚。

Young_victoria_2


Emilyblunt

ラブラブなふたり~~~

Theyoungvictoria

夫が政治に関与しようとして言い争いになりますが、その後妥協しています。

ヨーロッパの王室といえば、政略結婚で形ばかりの結婚生活を送り、愛人がいるのは当然てとこですからね。そんな中、夫と9人の子をもうけ、円満な夫婦生活をした人は稀有な存在だったのですね。

権力争いも見所のひとつですが、ラブストーリーとして、なかなか楽しく鑑賞できました。
純粋に恋するふたりの様子が、ほほえましいです。

宮殿など、英国各地の撮影場所や、豪華で美しい衣裳も目の保養になりました。

本物の女王とアルバート公
Victoria_and_albert

(鑑賞日12月8日)

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コメント

おっと、昨日の九段会館かしら?
私もいってきました^^
純粋なラブストーリーではないけれど、歴史モノ、西洋史モノだいすきなだけに満足です。ちょっと短かったかなぁって気もしますけど。何だか全体的に駆け足だったし。
やっぱりこの歴史の流れの裏にあるもの、ヨーロッパ王室の人の繋がり、そしてイギリスで早くも確立していた議院内閣制と、この辺の知識を事前に勉強していったんで、深い部分まで理解できたように思います。^^

★KLYさん
またまた同じ会場にいらしたのですね。
わたしも歴史物は好きです。

>この辺の知識を事前に勉強していったんで

やはりそういう下知識があると、理解度が違いますよねえ。^^

去年の鑑賞だったのですねえ。
うらやましい。
やっと来ました!!いやー、面白かったし、衣装に、風景に、宮殿の様子に、大満足でした!!
あんな結婚生活を送ることが出来たら、幸せだったろうし、夫を失ってからの落胆もわかりますね。

★sakuraiさん
素敵な衣装でしたよねえ。うっとり。
女王は長生きだったから、結婚生活より、未亡人の期間のほうがずっと長かったんですよね。

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