誰がため (試写会)
翻弄されたふたりのレジスタンス
公式サイト http://www.alcine-terran.com/tagatame
12月19日公開
1944年、ナチス・ドイツ占領下のデンマークに実在したふたりのレジスタンスの人生を、当時を知る関係者の目撃証言により映画化。
鑑賞前に公式サイトなどで、当時のデンマークの社会背景を把握しておく事をおすすめします。
地下抵抗組織に、通称フラメン(トゥーレ・リントハート)とシトロン(マッツ・ミケルセン)と呼ばれる2人の男がいた。任務は、ゲシュタポとナチに協力する売国奴の暗殺。確固たる信念のもと、ふたりは次々と標的を射殺していく。しかしある日フラメンは、“何かがおかしい”と感じ始める。
国のため、正義のためと信じて人を殺してきたのに、真実は違っていたとしたら...
どれ程ショックだったことか。
シトロンは、妻子との生活まで犠牲にしてきたのに。
標的は本当に悪人なのか。
密告者は誰なのか。
いったい誰のいう事が本当で、誰を信じ、何を信じたらいいのか、2人がいかに苦悩したことか。
見ている方も、2人と同じ様に翻弄されます。
それでも2人は、何とかゲシュタポのトップ、ホフマン(クリスチャン・ベルケル)を暗殺しようとします。
ナチスが莫大な懸賞金をかけていたのも、裏切り行為の原因なんですね。
本当に切ない真実の物語でした。
マッツ・ミケルセンは、うまいしかっこいいですね。
デンマーク人のトゥーレ・リントハートは、「天使と悪魔」「イン・トゥ・ザ・ワイルド」にも出演しています。
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ひたすら暗い、重い。。。。。デンマーク映画ってあまり馴染みがありませんね。原題は主人公2人の名前です。23歳の若者のコードネームは、フラメン。これはデンマーク語で炎という意味。そして相棒の男は33歳で妻子持ち、コードネームはシトロン。同じくデンマーク語でレモンという意味です。それぞれの本名はもちろんあります。
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そうなんです。特にシトロン。妻子には逃げられ、人を殺したことが無かった人が、国のためと割り切ってきたのに、それが間違っていたかもって…。崩壊寸前で必死に堪えている彼の表情がいつも苦しげでした。
投稿: KLY | 2009年12月27日 (日) 18:12
★KLYさん
自分のした事は正義だと自分に言い聞かせないと、とても続けられませんよね。
戦争は勝っても負けても悲劇ですね。
投稿: 風子 | 2009年12月27日 (日) 19:29
公開は去年だったのですね。
やっと順繰り回ってきました。長かった・・・。
ヨーロッパの各地で、こうやってナチスに対するレジスタンスが行われていたのでしょうが、その行いを利用するようなものも出てしまう。
唖然としてしまいますが、それも戦争のなせる業なんでしょうかね。
投稿: sakurai | 2010年7月 6日 (火) 13:27
★sakuraiさん
戦争は、人を狂わせるんですね。
投稿: 風子 | 2010年7月 6日 (火) 15:43