新しい人生のはじめかた

諦めるには　まだ早い



公式サイト　http://hajimekata.jp

離婚後ニューヨークで一人暮らしのCM作曲家ハーヴェイ（ダスティン・ホフマン）は、ロンドンで働く一人娘スーザン（リアン・バラバン）の結婚式に出席するため、ロンドンへ行く。だが、仕事で頭がいっぱいの彼は、披露宴を辞退して帰国しようとするが、渋滞で飛行機に乗り遅れてしまう。しかも仕事も、クライアントを若手に取られて、お払い箱になりそう。
やけ酒を飲みに入った空港のバーで、ハーヴェイはケイト（エマ・トンプソン）と出会う。

ケイトは空港の統計局で働く、４０代の独身女性。過干渉な母親を抱え、未来に期待することなく、諦めて楽に生きる道を選んだ。
偶然にも、２人は夜明けまで一緒に過ごす事に・・・

TOHOシネマズのお年玉プレゼントキャンペーンで、末尾が「1」もしくは「4」の「お年玉付き年賀はがき」持参で千円で映画が見られるので、サービスデイでない平日に見に行きました。

空いてて楽でしたよー。但し、ほとんどシニアのお客だったような。

ハーヴェイの元妻(キャシー・ベイカー)は再婚しています。
結婚式前日のパーティーで、娘と婚約者、元妻の夫婦は、和気藹々とすっかり家族らしい雰囲気で、ハーヴェイは疎外感と孤独を感じます。
娘にヴァージンロードは継父(ジェームズ・ブローリン)と歩くと言われ、ますますがっくりきます。

一方ケイトは、友人がセッティングしてくれたお見合いも、雰囲気になじめずうまくいかない。

父親が秘書と一緒にパリへ行ってしまったのが、彼女が何歳の時なのかはわかりませんが、もう傷つきたくないと、恋愛には消極的。若い時の中絶も、今では後悔の種。
誰かを愛しても、そのあと傷つくよりはという気持ちもわかります。

ハーヴェイの離婚理由は、彼に非があったようで、過去の自分を反省しているのがわかります。

それにしてもハーヴェイは、ケイトにずいぶん積極的に話かけます。アメリカ人はああなのでしょうか。それとも、ハーヴェイはもともと女好き？(笑)

色々話して過ごすうち、娘さんの披露宴に出席してあげるべきとケイトに言われ、ひとりで行きたくないハーヴェイはケイトに付き添いを頼みます。
披露宴に行く服装ではないからとケイトが断ると、ハーヴェイは彼女とドレスを買いに行きます。
エマ・トンプソンが色々試着する場面は面白かったです。
女性はこういうシーンが大好きよん。



黒のシンプルなドレスのエマ・トンプソンは素敵でしたよ。



ハーヴェイのスピーチも、前日の彼とは違ってとてもよいもので、じーんときます。



娘とダンスもできたし。

娘役の女優さんが、綺麗な人でねえ。花嫁姿は、よりいっそう綺麗でした。

ハーヴェイとケイトは朝まで語り明かし、お昼にまた会おうと約束しますが・・・

午後の紅茶をゆっくり味わったような、しっとりした大人のラブストーリーでした。

ロンドンへ行ったことがある人なら、名所や街並みの映像を楽しめるんでしょうね。

行った事がないので、パディントン駅というと、アガサ・クリスティーを思い出しちゃうし、ロンドンの地下鉄では、ナルニアに行くのではと思っちゃいました。(爆)
私のような人には、公式サイトのロンドン・マップが役立ちます。

お笑い担当(?)は、ケイトのお母さん(アイリーン・アトキンス)。
隣りに越してきたポーランド人が、怪しげでねえ(爆)

お母さんも、新しい日常が始まりそう。

ダスティン・ホフマンが小柄なので、エマ・トンプソンがヒールを履いていると、大女に見えます。(笑)　ラストのオチにも笑えました。

(鑑賞日２月８日)