フィリップ、きみを愛してる！

きみへの愛は本物なんだ
by天才詐欺師



公式サイ ト　http://iloveyou.asmik-ace.co.jp

実話の映画化
原作はドキュメンタリー小説「I LOVE YOU PHILLIP MORRIS」(スティーヴ・マクヴィカー著)

製作総指揮： リュック・ベッソン

妻と娘と暮らしていた警官のスティーヴン・ラッセル(ジム・キャリー)は、自動車事故で命を失いかけたのをきっかけに、自分らしく生きようと決心し、ゲイであることを妻に告白して家を出た。
ボーイフレンドのジミー(ロドリゴ・サントロ)との贅沢な生活にはお金が必要で、そこから彼の詐欺師人生が始まる。保険金詐欺で投獄された刑務所で、心優しいフィリップ・モリス(ユアン・マクレガー)に一目ぼれ。フィリップを幸せにしたい一心で詐欺を繰り返し、フィリップとふたりで贅沢な生活を始めるも、再び投獄される。スティーヴンは脱獄を繰り返すが、自分も騙されていたと知ったフィリップは会ってくれない。どうしてもフィリップに愛していると伝えたいスティーヴンが考えた事とは．．．

これ、フランス映画なんですね。実在のアメリカの犯罪者の話だし、てっきりアメリカ映画だと思っていました。

様々な脱獄の手口が面白いし、驚愕したし、とっても楽しめました。
おすすめだわ。

子供の頃、自分が養子であることを告げられたスティーヴン。母親を探すために警官になりました。その立場を利用してこっそり実母の住所を調べて会いに行きましたが、知らないとすげない応対。警官を辞めて別の仕事でうまくいっていましたが、大事故に遭ってカミングアウト。

奥さんは夫と別れたあとも交流を続けてて、ずいぶん理解のある人よね。

それにしてもスティーヴンはＩＱ１６９だというし、それだけの頭脳があれば、違う生き方も選べたと思うけど。生い立ちが関係あるのか、もともとの性格なのか、どうなのでしょう。

子供の頃からゲイなのを隠して嘘をつく事も多かったので、嘘をつくのに慣れてしまっていたのかな。
頭が良すぎて普通の仕事はつまらなくて、ワクワク生き生きできるのが詐欺だったのかしら。
まあ、大学を出ていないので、いくら頭が良くても、経歴を偽らないと高給の仕事につけなかったというのはわかるけど。

恋人を幸せにしたい、リッチな生活をさせたいと思うのはわかるけど、恋人を犯罪に巻き込こむ事になって不幸にするとは考えなかったのかな。どうも思考の方向がというか、愛情のかけ方を間違えてるわよね。
もともとのフィリップの刑期がどれくらいだったのかわからないけど、スティーヴンのせいで、刑務所に入っていた期間はトータルでは長くなったのでは？

この映画は、ユアン・マクレガーとロドリゴ・サントロ目当てで、見に行きました。



ロドリゴくんの出演シーンは少ないけど、
ユアン・マクレガーがめっちゃかわいい～～。
とーってもキュートで、守ってあげたくなっちゃうような男性。
ジム・キャリーだけだとただのコメディーになるところ、ユアンのこの演技力で、映画が良くなっていると思います。

ここからネタバレ！


スティーヴンが死んだと知らされて泣くユアンなんて、抱きしめてあげたくなるほど可愛い。

フィリップに一目ぼれしたけど、ジミーはどうしたのと思ったら、エイズで死んでいたんですね。
でもって、フィリップに会うため、自分がエイズで死んだと偽装したのには本当に驚きました。どうしたらそんなことができるんだって。

エイズをよそおうほどの強い意志を、なぜもっと別の方向に使えないのか。

最初に警察に捕まる前、元警官で刑務所の様子を知っているので、絶対入りたくないと自殺を図りましたが失敗。交通事故もそうだったけど、何度か九死に一生を得ているのよね。運がいいのか悪いのか。

フィリップ・モリスは、今はどんな仕事をしているのかなあと思いました。

(鑑賞日３月１７日)