プレシャス (試写会)
幸せに生きる勇気を
公式サイト http://precious-movie.net
4月24日公開
同名小説(サファイア著)の映画化
1987年、ニューヨークのハーレム。
体形的なコンプレックスを持ち、文字の読み書きもできない16歳のプレシャス(ガボレイ・シディベ)は、2度目の妊娠をしている。友達もなく、幼い頃から両親の虐待を受けて育ったたが、誰にも話せず、悲惨な日々を過ごしている。
そんな中、フリースクールに通い始めたのをきっかけに、「学ぶ喜び」、「人を愛し、愛される喜び」を知り、幸せになろうと、勇気ある一歩を踏み出そうとする。
20年前のアメリカでは、こういう状況の人は珍しくないのかもしれないけど、幸いにも自分には無縁の事なのでピンとこず、感情移入はしにくいし、両親の虐待のシーンを見ているのは不快。
でも最近のニュースを聞いていると、日本でも親から虐待を受ける子供は、かなり増えて大勢いるのかしら。
プレシャスにとって、空想や幻想は、辛い現実を耐えるための手段。現実逃避する場所がないと、とても生活していけないわよね。
教室でも一度も発言した事がなかった。クラスメートと手をつないだ事もなかった。
よい教師と出会ったことで、自分の未来は自分で決めていこうという、勇気がもてたんですね。
親や先生は選べないから、その点では運もありますね。
こういう映画を見ると、義務教育のある日本はいいなと思いますね。正常なら、読み書きが全くできない子はいないでしょ。
愛されるべき相手の親から愛されないのは、本当に辛く悲しいと思います。
母(モニーク)が、自分を虐待した理由を知る場面がよかったですね。
モニークの演技は、助演女優賞受賞に納得です。
マライア・キャリーがほぼすっぴんで、ソーシャル・ワーカーの役。
レニー・クラヴィッツは、看護助手。
レイン先生役のポーラ・パットンは、とっても綺麗な女優さんですね。
地味な映画だし、アカデミー賞関連作でなければ、日本では未公開になったと思います。
(鑑賞日4月9日)
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風子さん、こんばんは。
自分の事を理解し親身になってくれるフリースクールの教師に出逢えた事は
プレシャスにとっては救いだったでしょうね。
そして、母の心境も知った事で
プレシャスは自分で人生を決めて生きていこうと決意する事が出来たのでしょうね。
投稿: BC | 2010年4月25日 (日) 22:02
★BCさん
いろいろな意味で、学校教育って大事だなあと思いました。
もちろん家庭も大事ですけど。
プレシャスが2人の子供に、とても愛情を持っているのがよかったです。
投稿: 風子 | 2010年4月25日 (日) 22:26
虐待のシーンなぞは、やはり見たくないもんですが、母の複雑な思いと、娘を愛したかったのに愛せなかった・・・という辺りが、ズシーンと来ました。
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投稿: sakurai | 2010年7月 6日 (火) 12:14
★sakuraiさん
女として母として色々複雑なんですね。
虐待を受けても、愛する心を持つ子に育ったプレシャスでよかったです。
投稿: 風子 | 2010年7月 6日 (火) 13:17