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2010年4月22日 (木)

17歳の肖像

素敵な課外授業の代償

An_education

公式サイト http://www.17-sai.jp

原作: 「An Education」 リン・バーバー

脚本・製作総指揮: ニック・ホーンビィ 「アバウト・ア・ボーイ」

1961年、ロンドン郊外。
16歳のジェニー(キャリー・マリガン)は、オックスフォード大学を目指す高校生。優秀だけど、ラテン語だけが苦手。楽団でチェロを弾き、進学のために頑張るが、単調で退屈な日々。
そんな彼女の日常は、倍も年の離れた魅力的な男性、デイヴィッド(ピーター・サースガード)との出会いで一変する。
初めての音楽会や、ナイトクラブ。刺激的な大人の世界に魅了され、デイヴィッドと恋に落ちるジェニー。
17歳を迎えた彼女は、彼と憧れの街パリへ。そして彼女は、重大な決断を下すが... 

基は、10ページばかりの回想録だそうですね。

おしゃれでユーモアのセンスも良く、女の扱いもうまい。
16歳の小娘なんか、イチコロよ。それも無理ないでしょう。
今まで誰も経験させてくれなかった世界。胡散臭い奴だと気づきつつ、それでも彼に惹かれていってしまうジェニー。

Education_4_2

原作者によると、彼女と彼女の学校の生徒達が実践していた実存主義のルールのひとつに、決して質問をしないというのがあり、質問するのは世間知らずとブルジョワ。質問をしないのは教養人とフランス人。彼女は教養人になりたくて、彼に質問をしなかったそうです。

大学に行く意味なんかあるのか、と思い始めるジェニー。
高校のスタッブス先生みたいに、ケンブリッジを出ても、生徒の小論文を読む日々だなんてまっぴら。
父親(アルフレッド・モリーナ)も、生活に不自由ないお金持ちで教養もある男と結婚できるなら、無理に大学へ行くこともないと言うし。
大学へ行く意義について、校長(エマ・トンプソン)も、彼女を納得させる答えを持っていない。

イギリスも階級社会ですからね。当時の中流家庭の父親としては、普通なのじゃないかしら。相手の性格と弱点を見抜いて取り入る事にたけているデイヴィッドに、簡単に騙されてしまうのも無理ないのかも。

Education_7_2

デイヴィッドの仲間のヘレン(ロザムンド・パイク)は美人でおしゃれだけど、無教養な女性。
デイヴィッドのもうひとりの仲間のダニー(ドミニク・クーパー)が、知的な会話ができるジェニーの方に惹かれていくのも、当然かな。

そんなダニーの様子を見て、焦るデイヴィッド。

ここから先は、ネタバレを含みます。


ついに、デイヴィッドとジェニーは婚約。
ジェニーは進学をやめ、学校も自主退学。
しかし、とんでもない事実に愕然とする。

妊娠しなかったのが、不幸中の幸いよね。
自分の愚かさに気づいて先生に謝罪し、やり直そうとする。

学校ではできない、人生勉強しましたって話ですね。
女たらしの所帯持ち。ヘレンとも関係があったみたいですよね。

この映画の宣伝を最初に見た時、ケイティ・ホームズかと思ったのが、キャリー・マリガン。「マイ・ボーイ・ジャック」は、ダニエル君中心に見ていたので、覚えていませんわ。
若いのに、目の下の皺が多い人ね。

自分では大人のつもりの、生意気な主人公で、演技には説得力がありましたね。

(鑑賞日4月20日)

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コメント

キャリー・マリガンの魅力いっぱいでした。すごく好きです、この子。でもアカデミー賞の時のショートカットは変だったけど…。
ピーター・サースガードも、かなりいやな役なのに、結構よさげに見えてしまうのは彼の人徳でしょうか?(笑)

デイヴィッドは、一度に大勢の女性と付き合うタイプではないみたいですよね。会っている時だけは真剣みたいなので、嫌悪感が軽減されているのかも。

風子さん

こんにちは♪
そうですね。おっしゃるように、妊娠しなかったのが、
不幸中の幸いでしたが。
仮に妊娠したとしたら、ジェニーはどうのように
切り抜けたでしょうね。

★mezzotintさん
妊娠していたら、やり直すにもかなり厳しい道ですよね。
男性と違って、女性はよく考えて行動しないとね。

おはようございます。
結構評判よかったので、あたし的には期待したんですよ。
そしたら結果オーライみたいな武勇伝聞かされたみたいで、気分はあまりよくなかったかです。
あほ娘ですよね。時代のせいにはしたくないなあ。

★sakuraiさん
ああいう男に声をかけられてついていっちゃうのはどうかと思いますよね。
自分の愚かさに気づき、軌道修正できてよかったです。
ま、無知な10代の一例ということで。

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