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2010年5月 8日 (土)

オーケストラ!

チャイコフスキーを弾いて

Photo

公式サイト http://orchestra.gaga.ne.jp

監督・脚本: ラデュ・ミヘイレアニュ  「約束の旅路」

ロシア・ボリショイ交響楽団で劇場清掃員として働く、冴えない中年男アンドレイ・フィリポフ(アレクセイ・グシュコブ)。かつてボリショイオーケストラの天才指揮者だったが、ブレジネフ政権下のユダヤ人排斥政策時に、ユダヤ系演奏家たち全員の排斥を拒絶して解雇された。
そんなある日、アンドレイが支配人の机を掃除していると、一枚のFAXが届いた。
それは出演できなくなった楽団の代わりにとの、パリのシャトレ座からの出演依頼だった。アンドレイは昔の仲間を集めてボリショイ交響楽団になりますし、2週間後のこのコンサートに、出演しようとする。

ロシア革命の時に多くの音楽家が亡命しましたが、1980年代のロシアで、ユダヤ人の排斥があったなんて、知りませんでしたー。

救急車やタクシーの運転手、蚤の市業者、ポルノ映画の音響効果など、様々な仕事で生計をたてているかつての仲間たち。悲しいながらも、コミカルに描いています。

アンドレイが演奏曲目にチャイコフスキーを選んだのには、大きな理由があります。かつてこの曲の演奏を、共産党に途中で中止させられたから。それともうひとつ...

アンドレイがソリストに指名したのは、パリ在住のスターヴァイオリニスト、アンヌ=マリー・ジャケ(メラニー・ロラン)。これにも、大きな理由と思いが...

Le_concert


シャトレ座の支配人はトランスポーターシリーズの、フランソワ・ベルレアンではありませんか。出てきただけで、なぜか笑ってしまいます。(≧m≦)

Concertl

シャトレ座は実在する劇場だそうですけど、劇場の経営が色々苦しいとか、ボリショイ交響楽団は出演料が安いからとか、笑いのネタにしちゃっていいのかしら。
撮影も全て本物の劇場で行なわれたそうですね。

コンサートの演奏までに、様々な困難な問題が。
昔の楽団員を説得して集める
偽造パスポートの用意
空港までの移動手段

パリに着いても、団員達がリハーサルに来なかったり、トラブルばかり。

Leconcert

↑のシーンも面白かったですね。
アンヌ=マリーは最初はバカにしていたけど、クラシックの曲も見事に弾きこなす右のおっさんに驚く。

それにしても、音楽の力は大きいですね。

チャイコフスキー ヴァイオリン協奏曲ニ長調

これを聴くだけでも、見る価値があります。

でも、生でオーケストラの演奏を聴いた事がない人は、一度でいいから聴いてほしいですね。空気の振動、音の振動を体で感じるんですよ。映画で聴くのとは、空気が違います。生のすばらしさを知って欲しいですね。

アンドレがなぜこの曲を演奏したかったのか、過去に何があったのか、演奏中にアンドレの思いが挿入され語られます。

Concert

このシーンで泣けてねえ。
演奏したいという思いは、ずっと消えなかったのねえ。

001

このシーンでも、もらい泣き。

寄せ集め楽団の珍道中をコミカルに描きながら、過去の悲劇も告発しています。

(鑑賞日5月7日)

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コメント

前半のコメディ部分に色んな伏線を潜ませつつ、どこでまとめるのかと思いきやあの12分間の演奏。
レアの存在は大体想像がつく範囲だけれど、そもそもレアがアンドレイに、楽団員にとってどれほど大切な存在だったのか。30年の時を経てアンヌに引き継がれたレアのヴァイオリンの音色。音が彼らを導き、そして彼らが、レアが願ってやまなかった究極のハーモニーの完成をみる。感動で涙が止まらなかったです。

★KLYさん
みんなの思いが、最高のハーモニーを生みましたねえ

私はフランス映画際で見ました。
この作品、すっかり感動して、私の友達はもう一度見たいと言っていました。

前半は結構、ドタバタで笑わせてくれて、
でもあの15分間のチャイコフスキーの演奏は、私も感動して、涙が止まらなかったです。
それにしても、あのメラニー・ロラン、綺麗でしたねっ

で、上映後のトークショーでは、主役のアレクセイ・グシュコブと監督が出場したけど、まぁ~、監督は面白い人でした。持参のカメラで、客席を撮ったりして・・・。
アレクセイはラフな服装で、映画の中の方が素敵な感じがしたけど、
用紙に書いた日本語の挨拶を真面目に読んで、感じよかったです

★紫の上さん
映画祭でご覧になっていたんですね。私は、900円で鑑賞できる方を選びました。(爆)
やはりこういうコミカルな映画を撮る監督さんは、普段も面白いんですね。

こんにちは。
私もチャイコフスキー ヴァイオリン協奏曲ニ長調は感動!感動で聞いていました。

本当に圧巻でしたね!!

★Nakajiさん
音楽の力は絶大ですね。

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