« クロッシング | トップページ | SP 野望篇 »

2010年11月 5日 (金)

わたしの可愛い人−シェリ

本当の愛だった

Cheri

公式サイト http://www.cetera.co.jp/cheri

原作: 「シェリ」 (コレット著)

監督: スティーヴン・フリアーズ 「ハイ・フィデリティ」「 ヘンダーソン夫人の贈り物 」「クィーン」

脚本: クリストファー・ハンプトン 「太陽と月に背いて」「ジキルとハイド」「つぐない」

ベル・エポックのパリ1906年。ココット(高級娼婦)達が、パリの社会でもっとも栄えた時代で、彼女達は裕福なセレブだった。
ココットを引退しても、富と自由の日々を過ごしていたレア(ミシェル・ファイファー)のところに、元同業のマダム・プルー(キャシー・ベイツ)が訪ねて来た。
プルーの息子のシェリ(ルパート・フレンド)は、19歳にしてすでに女遊びに飽きていて、酒好きでもある問題児だが、子供の頃からレアを慕っていた。プルーは息子の教育係を、レアに依頼する。
レアは短期間のつもりが、シェリと暮らして6年の月日が過ぎた。ある日レアは、シェリと裕福なココットの娘で、10代のエドメとの結婚話が決まったとプルーから知らされる。

コレットの著作は、「青い麦」しか読んでません。しかも中学生の時だから、男の子って、年上の女性に憧れるのねえくらいの印象しかない。

コレットは、とってもスキャンダラスな恋愛遍歴のある人だったのね。
「シェリ」の続編の「シェリの最後」もあるんですね。
ラストのナレーションの内容は、この続編に書かれている事のようですわ。

ナレーションの声は、フリアーズ監督が担当しているらしいです。

レアはシェリの結婚話を聞いて動揺しますが、プライドの高い彼女は、必死に平静を装おうとします。
そして新しい恋人ができて、一緒に旅行に行ったように偽装します。
旅行先でカモを見つけますが、やはりシェリの事が忘れられないレア。

一方新婚旅行から帰ったシェリは、レアが新しい恋人と旅行中らしいと聞いて、動揺します。シェリもまたレアを忘れられず、ホテルの部屋を借りて妻と別居。

レアが旅行から帰り、彼女に新しい恋人はいないと知り、喜ぶシェリ。
しかし、結婚したままレアとの関係を続けようとするシェリと、レアの考えは異なり、結局レアはシェリに決別を言い渡します。

本当に愛し合っていたのに、お互い別れてはいけない相手だったと気づけなかった。

化粧や綺麗なドレスで着飾っている時はいいけど、それがなければ、年齢はあらわになります。シェリがレアの年齢を実感した場面のルパート・フレンドの演技が、すごく良かったと思います。

ミシェル・ファイファーも、年増女の悲哀がずこく感じられました。

それにしてもルパート・フレンドは、オーランド・ブルームと顔立ちが良く似ていますよね。今回髪型のせいか、よけいに似ていたように思いました。

Cherirupert

レアにライバル心があり、意地の悪いキャシー・ベイツもうまいです。

一番の見所は、ミシェル・ファイファーのファッションかな。
50代とは思えない、美貌と体形ですよねえ。
豪華な衣装の数々は、目の保養です。

Cheri1

(鑑賞日11月2日)

« クロッシング | トップページ | SP 野望篇 »

【映画】ら~わ行」カテゴリの記事

コメント

あはは、似てる似てる!
ルパートとオーランド、うんよく似てます。今はオーランドの方が髪が短い
ってぐらいでしょうか。どっちにしてもイケメンというより“美男子”と言いたい
俳優だなぁと。
1906年ってほんの100年ちょいまえですけど、既にファッションとして確立
されてますよね。こういうコスチューム系好きです^^

★KLYさん
本当によくオーランドに似てるなあと思いました。
KLYさんもこういう衣装は、お好みなんですね。^^

原作では続編があるんですね。これは読みたくなりますね~
この時代の上流階級のお話は華やかながら、悲哀もありますよね。
しかし映像だと目の保養になるような豪華さがあって楽しめました。
ミシェルは綺麗でしたね~♪
そそ、ルパートはオーリに似てますよね。

★choroさん
華やかな生活をしているココット達だけど、しょせん同業者としか付き合えない身なんですよね。

品のあるオーリーって感じですかね。
こういったコスチュームもんがとっても似合う男優さんですね。

>年増女の悲哀・・
これすごくよくわかりました。
年増になりたくてなったんじゃないのねぇ。
ちょっと違った年代に生まれてしまった哀しさみたいなもんも、じんと来ました。

★sakuraiさん
好きになった相手との障害が、年齢差なのが悲しいですね。
たまに、年齢差があっても結婚するカップルもいますけど、なかなかむずかしいでしょう。

コメントを書く

(ウェブ上には掲載しません)

トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: わたしの可愛い人−シェリ:

» わたしの可愛い人 シェリ [LOVE Cinemas 調布]
フランスの女性作家コレットの同名の原作を映画化。1906年のパリを舞台に、当時ココットと呼ばれた高級娼婦の女性と遥か年下の男性との悲恋を描いたラブストーリーだ。主演は『危険な関係』のミシェル・ファイファー。共演に『ヴィクトリア女王 世紀の愛』のルパート・フレンド、『しあわせの隠れ場所』のキャシー・ベイツと豪華な顔ぶれが揃った。監督は『クィーン』のスティーヴン・フリアーズ。 ... [続きを読む]

» 「わたしの可愛い人―シェリ」(2009) [choroねえさんの「シネマ・ノート」]
ベル・エポック (Belle poque 仏:良き時代)と言う言葉は恥ずかしながら知りませんでしたが、wikiよると 『主に19世紀末から第一次世界大戦勃発(1914年)までのパリが繁栄した華やかな時代、及びその文化を回顧して用いられる言葉』 とか。(詳しくは こちら で) なるほど、この映画でもそのきらびやかで優雅な富裕層の生活が、美しい映像と共に堪能できますね。主人公は超高級娼婦・・・というと思い浮かぶのは..... [続きを読む]

» わたしの可愛い人 [映画的・絵画的・音楽的]
 予告編を見たところなんとなく文芸ものらしい雰囲気が漂っていましたので、『わたしの可愛い人―シェリ』を渋谷のル・シネマで見てきました。 (1)物語は、 [続きを読む]

» わたしの可愛い人ーシェリ [心のままに映画の風景]
1906年パリ. 名うてのココット(高級娼婦)のレア(ミシェル・ファイファー)は、優雅な引退生活を送っていた。 元同業の友人、マダム・プルー(キャシー・ベイツ)から、一人息子である19歳のフレッド(...... [続きを読む]

» 『わたしの可愛い人 シェリ』。。。 [〜青いそよ風が吹く街角〜]
2009年:イギリス+フランス+ドイツ合作映画、スティーヴン・フリアーズ監督、コレット原作、 ミシェル・ファイファー、ルパート・フレンド、キャシー・ベイツ、フェリシティ・ジョーンズ、イーベン・ヤイレ、フランセス・トメリー出演。... [続きを読む]

» 「わたしの可愛い人 シェリ」 [ハピネス道]
JUGEMテーマ:映画nbsp; ヘレン・ミレンの「クィーン」ジュディ・ディンチの「ヘンダーソン夫人の贈り物」スティーブン・フリアーズ監督は熟年女優を品よく、そして艶っぽく描き出すのが上手いです。今回はミシェル・ファイファー。40代後半の高級娼婦レア。物語の舞台はベル・エポックのパリ。豪華絢爛。衣装やインテリアの美しさには見とれるばかり…。レアの衣装を眺めているだけでも、かなり満足してしまうほどでした。ロマンスの相手は19歳のシェリ(愛称)演じるのはルパート・フレンド。昨年「ビクトリ... [続きを読む]

» わたしの可愛い人ーシェリ [パピ子と一緒にケ・セ・ラ・セラ]
フランスの女性作家コレットの代表作「シェリ」を、『危険な関係』のスティーヴン・フリアーズ監督とクリストファー・ハンプトン脚本コンビで映画化した文芸ロマンス。元ココット ... [続きを読む]

» わたしの可愛い人 シェリ [迷宮映画館]
はい、わかりすぎるくらいに、わかります。おばさんも恋するんです! [続きを読む]

» わたしの可愛い人―シェリ [こんな映画見ました〜]
『わたしの可愛い人―シェリ』---CHERI---2009年(イギリス/フランス/ドイツ )監督:スティーヴン・フリアーズ出演:ミシェル・ファイファー、ルパート・フレンド、キャシー・ベイツ   1906年、パリ。 繁栄を謳歌するこの街で、ココットと呼ばれる高級娼婦...... [続きを読む]

« クロッシング | トップページ | SP 野望篇 »

2024年10月
    1 2 3 4 5
6 7 8 9 10 11 12
13 14 15 16 17 18 19
20 21 22 23 24 25 26
27 28 29 30 31    
無料ブログはココログ