太平洋の奇跡-フォックスと呼ばれた男- (試写会)
誇り高き侍
公式サイト http://www.taiheiyo-no-kiseki.jp
2月11日公開
実話の映画化
原作: 『タッポーチョ「敵ながら天晴」大場隊の勇戦512日』 (ドン・ジョーンズ著)
監督: 平山秀幸 チェリン・グラック
太平洋戦争末期の1944年、サイパン島にアメリカ軍から“フォックス”と呼ばれ、畏れられたひとりの日本人がいた。
大場栄大尉(竹野内豊)。
彼は、最後47人になりながらも、仲間の兵士たちと共に、7月7日の玉砕後、512日間も敵に立ち向かい、多くの民間人を守り抜いた。
原作を書いたのが元海兵隊員だったアメリカ人で、最初は日本語で出版された事に驚きました。
原作者は、大場栄本人に綿密な取材をしたそうですが、大場大尉は、戦後何をして暮らしていたのか気になりますね。戦犯にはならなかったのでしょうか。
チェリン・グラック監督は、「サイドウェイズ」の監督ですが、日系米国人の母を持ち、和歌山生まれで、高校卒業まで日本にいたとは驚き。
映画を見て、「太平洋の奇跡」は、あまりいい邦題とは思えませんでした。
実話だから淡々としているのは仕方ないかもしれませんが、大場大尉の人柄があまり丁寧に描かれていなかった。彼が考えた策は色々描かれていましたけどね。
大場大尉は日本人の民間人からも慕われていたらしいですが、日本人のパートは日本人監督が、アメリカ人のパートはアメリカ人監督と、ふたりの監督で撮っていたせいか、そういうセリフがあるだけで、慕われていた様子が伝わってきませんでした。慕われていく過程が省かれてしまっていたみい。一つ一つのエピソードはわかるけど、ストーリーが途切れ途切れなような気がしました。
史実としては、伝えてゆきたいですね。
戦争について知る事は、重要だと思います。
大場大尉は職業軍人ではないらしく、もとは地理の教師。
7月7日の死を覚悟の玉砕で生き残り、他の生き残った兵士達と、アメリカ軍から身を隠しながら抗戦していた。
兵士達だけの抗戦を考えていた彼は、途中で民間人の野営地を通り過ぎた後、そこが米軍に爆撃されたのを機に、民間人も守る事を決意。様々な策で米軍を翻弄し、仲間達を守ります。
そして迎えた1945年8月15日。日本が敗戦したあとも、彼は山を下りて投降することなく、抵抗し続けます。
一方アメリカ兵達は、日本の民間人が、なぜ断崖から投身自殺するのか、なぜ1944年7月7日の前夜に、現地の日本軍の上官たちが切腹したのか、大場達はなぜ投降しないのか、さっぱりわかりません。
その理由を教えるのが、日本に2年間の留学経験があるハーマン・ルイス大尉(ハーマン・マクゴーウァン)。
日本人の文化と考え方を説明します。そして大場を殺さずに、何とか投降させようとします。
8月15日のあと、大場は民間人達には、投降して捕虜になるようにと説得します。
食糧も医療品もなく、捕虜となったほうが生き延びられると判断したからです。
そして自分から降伏はしないが、上官の命令は絶対なので、命令書があれば投降するとルイス大尉に話します。
すると上官からの命令が届き、12月に大場大尉ら47人が、投降します。
ハーマン・マクゴーウァンは、父親の仕事の関係で、三沢基地に3年住んでいた事があるそうです。彼のしゃべる日本語は、所々よくわかりませんでした。
ルイスの上官ポラード大佐を演じているのは、アレック・ボールドウィンの弟、ダニエル・ボールドウィン。
井上真央は、米兵を憎む看護婦。
唐沢寿明が、スキンヘッドで背中や腕に刺青のあるヤクザな兵士役。
(鑑賞日1月26日)
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「監督が贔屓の平山秀幸。
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ちょっと興味があ...... [続きを読む]
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大場栄大尉というアメリカ軍から恐れられ、
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その実話を映画化。
監督は平山秀幸。
日本側の描写を平山秀幸、
アメリカ側の描写は、
アメリカ人のチェリン・グラック監督。
この映画は、
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平山秀幸監督、128分、2011年2月11日公開
日本,東宝
(原作:原題:太平洋の奇跡)
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nbsp;
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監督 平山秀幸
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こんにちは。見てきました!
前半の戦闘シーンは迫力ありましたね。ハリウッド作品をみている様でした。「プライベート・ライアン」とか・・・。
近年の邦画の戦争作品では、秀逸でした。
大場大尉をヒーローと描いてもいず、ことさら、戦争を美化してもいず、
ドキュメンタリーの様に淡々として、事実を描いているようで、良かったですねっ!!
私が一番印象に残ったシーンは、日本の兵士達が、投降のために、洗い清めた衣服をまとい、軍歌(歩兵の本領)を歌いながら、整然と行進する所です。
思わず息を飲むほど、神々しくて、感動しました
正に、日本兵の誇りを感じました。
竹野内豊は、格好良いけど、軍人役としては少し線が細いかしら?と思ったけど、ピッタリでしたよね。
軍服の立ち姿が、凛として、ストイックな大場大尉を感じられました。
食料がないので、アメリカ兵みたいに太っていたら、おかしいものね?
投稿: 紫の上 | 2011年2月14日 (月) 18:31
★紫の上さん
ロケ地がタイだったので、日本では使用できない量の爆薬が使えたそうですから、すごい爆発でしたね。
満足な食事ができない状況ですから、竹野内さんは5キロくらい減量したそうですよ。
投稿: 風子 | 2011年2月14日 (月) 23:03
いろんな立場の人を、丁寧に描こうと、描こうとした結果、全体が薄くなった感じはしましたね。
それでも大場大尉の人柄めいたもんは、いつになく竹野内君の好演で、伝わったように思えました。
ぜひ、若い人に見てもらいたいもんだと!
投稿: sakurai | 2011年2月19日 (土) 22:21
★sakuraiさん
大場大尉の人柄はわかりますが、民間人に慕われる過程が薄くて、中嶋朋子が、突然大尉に言い寄る女に見えてしまいました。
>ぜひ、若い人に見てもらいたいもんだと!
是非戦争について知ってほしいですね。
投稿: 風子 | 2011年2月20日 (日) 13:52