SUPER ８／スーパーエイト

彼らは目撃した



公式サイト　http://www.super8-movie.jp

製作：　スティーブン・スピルバーグ
監督・脚本：　Ｊ.Ｊ.エイブラムス

１９７９年夏。オハイオの小さな町で、保安官代理の父と暮らしている１４歳のジョー。
ある日、親に内緒で深夜に仲間達と、鉄道の駅で８ミリ映画の撮影をしていたら、車と米軍の貨物列車の大事故に遭遇する。列車と衝突した車に乗っていた生物の先生に、目撃したことを誰にも秘密にしないと、ジョーたちや彼らの家族も殺されると言われ、急いでその場から逃げ帰るジョーたち。
軍が事故の後処理にやって来たが、明らかに様子がおかしい。
そして、なぜか電線が盗まれ、犬達が町から消えたり、行方不明者が出るなど、町で奇妙な事が起き始める。

エンドロールの力作(?)が楽しい。　(*≧ｍ≦*)

この映画はＥ.Ｔ.もどきというか、Ｅ.Ｔ.やその他のスピルバーグ作品へのオマージュ。

“あるもの”の正体をなかなかはっきり映さない事で、恐怖心を煽ります。
見せ方がうまいですねえ。思わず、オッ！とかウワッ！とか、体が動いてしまいました。

スピルバーグも.エイブラムスも、子供の頃から映画を撮っていた人。
話の中心は彼らの分身のような、映画祭に出品するゾンビ映画を製作中の子供達。

監督と脚本を担当の、おデブのチャールズ。
カメラマンで爆薬好きのケアリー。
助手のプレストン。
主演のマーティンは、ちょっとおつむが弱いのか、鈍い。
ジョーは、メイクと特殊効果担当。
チャールズに頼まれ、主演の妻役となったアリス(エル・ファニング)。



ジョーのママは、働いていた鉄工所で事故にあい、亡くなったばかり。お母さん子で、父親と折り合いが悪いジョーの楽しみは、仲間との映画製作。
秘かに思いを寄せていたアリスが、映画の撮影に加わり、ドキドキでウキウキのジョーが可愛いです。

ジョー役のジョエル・コートニーは、映画初出演なんですってね。
初々しくて、純情な少年役が似合ってました。
好きな女の子を助けるために、勇敢に頑張るのもよかったですよ。

子供って、親に内緒の秘密基地とか、隠れ家とか、冒険が好きですよねえ～。
軍が隠している秘密に近づいていきます。保安官代理であるジョーのパパも、軍の動きを不審に思い、秘密を探っていきます。

ジョーのママの形見のロケットが、どうなるのかなあと見ていましたが、あのシーンは、ジョーの気持ちが見事に表現されていて、胸に響きました。

お父さんがひとりで、トイレで泣いていたシーンもよかったです。妻が亡くなり、息子に涙は見せられない父の気持ち、それを見てしまったジョーは、お父さんもとても悲しいのだと気づくしね。

これ公開近くまで、ほとんど内容が明かされなかったせいか、字幕版だけ？
子供も楽しめると思うので、吹き替え版上映もあればいいのにね。興行収入にもいいんじゃないの？
日本以外の国は、外国映画はほとんど吹き替え上映だけど、日本は、字幕が基本だものね。製作者も、日本の事情を考えて売り込んでほしいわよね。

ちょっぴり感動したあと、エンドロールで笑わせてもらって、楽しく映画館を出ました。

(鑑賞日６月２４日)