私だけのハッピー・エンディング

そばにいてくれてありがとう



公式サイト　http://happyending-movie.com

広告代理店に勤める３０歳のキャリアウーマンのマーリー（ケイト・ハドソン）は、恋に仕事に順調な日々を過ごしていた。ところがある日突然、末期の大腸がんと宣告される。友人や両親の前ではいつも通りの笑顔で明るく振舞うものの、刻々と病状が進行していくと、動揺を隠すことができない。死の予感におびえる中、主治医のジュリアン（ガエル・ガルシア・ベルナル）との出会いが、彼女の心を癒やしていく。

ファンタジックな難病ものでした。



神様役がウーピー・ゴールドバーグ。こんな神様なら、なんとなく安心できて楽しそう。
無意識の中というか夢の中と言うか、時々現われる。
最後に３つの願い事を聞いてくれるという。

マーリーのお願いは
空を飛びたい
１００万ドルほしい

３つ目は思いつかないというけれど、本当はわかっているでしょという神様。
夢の中の出来事と思っていたマーリーだけど、ひとつずつかなえられて驚きます。
こんな風にかなえてもらえたらいいけどね。

両親が不仲なマーリーは、男性と一生幸せに生活できるなんて信じていなくて、男性とは軽い付き合いのみで、真剣な交際はしない。そんな生活の中、末期がんと診断される。

告知をされてからの両親や友人の様子は、「５０／５０」と同様ですね。
母親(キャシー・ベイツ)は、娘の世話をしようとそばにやってくる。犬アレルギーらしく、マーリーが犬を飼っていなければ、娘の部屋に泊まれるのにとぼやきます。
そもそもマーリーは、母親のことも父親のことも嫌っています。
友人や職場の人は、当然戸惑う。

治療の効果はなく、しだいに癌が進行していくと、不安と恐怖から自暴自棄になってしまいます。
心配してくれている周囲の人達を思いやる余裕もなく、険悪になるばかり。

自由気ままに暮らしていたマーリーだけど、本当は愛し愛されたい。真剣に愛して傷つくのが怖くかっただけ。自分の気持ちに素直になって、周囲の人達の愛に気づきます。
マーリーは友人や隣人にも恵まれているのよ。



ケイト・ハドソンは好きな女優さんですが、ちょっと二重あごぎみで、病人に見えないのが難点でしたね。妊娠中だったのかしら。

ガエル君とのラブストーリーより、両親とのやり取りに泣けました。



母親に文句ばかり言っていたケイトだけど、謝ると「娘ってそういうもんでしょ。」って。なんか、自分も日頃の親不孝を、ちょっと軽くしてもらった気分。



お父さんも表現が下手なだけで、娘を愛しているのよ。
和解出来てよかったよね。

つい苛立って傷つけてしまった友人とも仲直りして、母親とともに、自分の葬儀の準備。
明るく楽しい葬儀がマーリーの望み。

皆の様子を見つめるマーリーと神様が、グッドでした。



そうそう、エスコートサービスのヴィニー役、ピーター・リンクレイジがいい味出してました。

(鑑賞日１２月２１日)