« ラブ・アゲイン | トップページ | ニューイヤーズ・イブ 来日記者会見に行ってきました »

2011年12月14日 (水)

ラブ&ドラッグ

僕の彼女はパーキンソン病

Love_drug

公式サイト http://video.foxjapan.com/love-drugs

原作: 涙と笑いの奮闘記(ジェイミー・レイディ著)
監督: エドワード・ズウィック  「ラストサムライ」 「ブラッド・ダイヤモンド」

ジェイミー(ジェイク・ギレンホール)は、ノリの良さと巧みな話術で狙った女性は必ず落とすプレイボーイ。そんな彼の新しい仕事は、大手製薬会社・ファイザー製薬のセールスマン。配属されたピッツバーグで病院を相手に営業を開始するが、強力なライバル会社の営業マンに阻まれて、思うように成績は上がらない。それでも彼は、受付嬢を誘惑して、なんとか便宜を図ってもらうように奮闘する。そんなある日、パーキンソン病患者のマギー(アン・ハサウェイ)と出会う。最初は単に体だけの関係と割り切っていたが、やがて彼女に本気になっていく。

ジェイミーの営業の様子と、マギーとのラブストーリーが同時に進んでいきます。
チラシだと軽いラブコメみたいに見えますが、そうではありません。

ジェイミーは、家族の中の落ちこぼれ。両親は医者だし、姉も医者。弟は仕事で成功してお金持ち。ジェイミーは医学部中退。チャラ男を楽しんでいるように見えるけど、実は医者になりたかったのでしょうね。

アメリカと日本では医療事情と違う部分もありますが、日本での営業マンの様子は聞いたことがあるので、映画では特別驚くことは無かったです。ライバル社のサンプルを捨てちゃうのは、ひどいと思ったけどね。同じ作用で特別大きな違いがないと、売り込みしだいというのは同じじゃないかしら。

製薬会社は、医者の接待費がかかるのよね。個人病院だと、採用する薬の決定権を持っているのが医者以外だったりもするのよ。まあ、製薬会社に限らず、営業マンは同様の苦労があると思いますけど。どこでも、実権を握っているのが誰かを把握して取り入る事はあるでしょうね。

ファイザー製薬がバイアグラを売り出すと、販売許可を得たジェイミーの営業に、多大な影響を及ぼします。医者を含め、皆バイアグラをほしがるので、バイアグラを餌に、ファイザーの他の薬も病院で使用してくれるように交渉。バイアグラのおかげで、それまで苦労していた営業成績はうなぎのぼり。

一方病院で出会ったマギーは、パーキンソン病患者。これはいまのところ治癒させる薬がなくて、徐々に進行していき死に至る。それなのでマギーは、いずれ病気が原因で別れることになるからと、男性と真剣な交際は望まない。そんな彼女と、最初は軽い関係でとよいと思っていたジェイミーでしたが、本気で愛するようになり、彼女の病気を治そうと有名な先生に受診させたり、躍起になります。

パーキンソン病患者をパートナーに持つのは、かなりの覚悟がいりますね。途中で投げ出すなら、はじめから手を貸さないでと思っているマギーの気持ちもわかります。看病が何年続くかわからないし、いずれ自分では何もできなくなるのだから。日本でも介護疲れによる不幸な事件が、報道される時がありますもんね。

本当は、ずっとそばにいて支えてくれる人が欲しいと願っているマギー。
自分は本当に覚悟があるのかと、自問自答するジェイミー。

ジェイクとアンの演技がうまくて、物語にすんなり入り込めました。
ふたりは「ブロークバック・マウンテン」の夫婦役に続く共演ですね。

たまたま覗いたパーキンソン病を抱える患者と家族の会で、マギーは同病の患者達のスピーチを聞いて勇気をもらったけど、ジェイミーはパーキンソン病の妻を持つ男性から「病状が進めば君のこともわからなくなる。別れた方がいい」と言われるのは、ズウィック監督らしいなと思いました。

それにしてもアン・ハサウェィは、大胆な脱ぎっぷり。ベッドシーンが多くて、ジェイクも全裸になってますけどね。

他には
オリバー・プラット  ジェイミーの上司ブルース
ハンク・アザリア  ジェイミーのセールス相手・ナイト博士
ガブリエル・マクト  ライバル社の凄腕営業マン・トレイ

(鑑賞日12月7日)

« ラブ・アゲイン | トップページ | ニューイヤーズ・イブ 来日記者会見に行ってきました »

【映画】ら~わ行」カテゴリの記事

コメント

ラブストーリーはそれほど興味がないのですが、エドワード・ズウィック監督と いう事と主演コンビが好きなので見てみました。
ジェイク・ギレンホールの主人公がファイザー製薬でバイアグラのトップセール スマンになるという実話に、フィクションのラブストーリーを追加した感じでし ょうか。
アン・ハサウェイは好きなのですが、大胆なラブシーンが多いのにちょっとびっくり。
ですが、アン・ハサウェイのヌードはきれいでした。

★きささん
私が見たかった一番の理由は、ズウィック監督作だからです。
男性にはアン・ハサウェイのヌードが見られてうれしいでしょうね。(笑)

コメントを書く

(ウェブ上には掲載しません)

トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: ラブ&ドラッグ:

» ラブ&ドラッグ [LOVE Cinemas 調布]
90年代の医薬品業界を描いたジェイミー・レイディ原作ノンフィクションを基に映画化したラブストーリー。最初は単なるセックスフレンドの2人が真実の愛に気付いていく姿を描いている。主演は『レイチェルの結婚』のアン・ハサウェイと『ミッション:8ミニッツ』のジェイク・ギレンホール。監督は『ラスト サムライ』のエドワード・ズウィック。アン・ハサウェイのヌードが話題だ。... [続きを読む]

» チャラ男が恋に落ちたのは、、〜『ラブ&ドラッグ』 [真紅のthinkingdays]
 LOVE AND OTHER DRUGS  いわゆる「チャラ男」のジェイミー(ジェイク・ジレンホール)は、世界最大の 製薬会社ファイザーのMRに採用される。顧客開拓に病院を回る日々、ジェ イミーは若...... [続きを読む]

» 『ラブ&ドラッグ』 [ラムの大通り]
(原題:Love and other Drugs) この映画は、ちょっとフォーンを前には喋りにくいので 一人語りということで…。 そのタイトル、そしてポスター・ビジュアルからすると、 一種のラブコメに見られがちだけど、 どうしてどうして、 これはいわゆる<運命の恋>のお話。 ...... [続きを読む]

» 「ラブ&ドラッグ」 [【映画がはねたら、都バスに乗って】]
製薬会社のセールスマンとパーキンソン病を患う女性の恋。 プレイボーイのセールスマンを演じるのは、ジェイク・ギレンホール。彼が惚れてしまう女性を演じるのが、アン・ハサウェイ。 いわゆるロマンチック・コメディの典型。 とりたてて独創性のある話ではないけれど、...... [続きを読む]

» 愛はあとからついてきた『ラブ&ドラッグ』 [Healing]
ラブ&ドラッグ 近ごろはやりのロマンティックコメディながら いろいろと考えさせられます アン・ハサウェイとジェイク・ギレンホールの共演。 文句なしの美男美女、『ブロークバック・マウンテン』でも夫婦役で 共演していた2人が また、息の合ったすてきなカップルぶりと、脱ぎっぷり(!)で演じています。 『涙と笑いの奮闘記──全米セールスNo.1に輝いた"バイアグラ"... [続きを読む]

» ラブ&ドラッグ [心のままに映画の風景]
何度か転職を繰り返した末、大手企業ファイザー製薬のセールスの仕事に就いたジェイミー(ジェイク・ギレンホール)は、持ち前の話術で病院相手に奮闘するが、強力なライバル商品の前になかなか成績を上げら...... [続きを読む]

» ラブ&ドラッグ [映画1ヵ月フリーパスポートもらうぞ〜]
評価:★★★【3点】(10) ジェイク・ギレンホールの演技に魅了された [続きを読む]

» ラブ&ドラッグ(Love and Other Drugs) [KATHURA WEST]
ラブ&ドラッグ 原題:Love and Other Drugs 監督:エドワード・ズウィック監督 キャスト:アン・ハサウェイ、ジェイク・ギレンホール、オリヴァー・プラット、他 2010/アメリカ オフィシャルサイト たまたまポスターを見て、《おつ、見たことある顔やんけ》。 《このふたりがこんなチャラっぽいのやるの?》という半信半疑状態で見に行った。 が、あっけらかんとした二人の表情が誠に鮮やかで、 あっけらかんとした裸っぷりも実にアカヌケしていました。 アン・ハサウ... [続きを読む]

» ラブ&ドラッグ [パピ子と一緒にケ・セ・ラ・セラ]
バイアグラのトップ・セールスマンと、パーキンソン病を発症しながら前向きに生きる女性の恋の行方を描くロマンティック・コメディ。監督は「ディファイアンス」のエドワード・ズ ... [続きを読む]

» ラブ&ドラッグ [いやいやえん]
セフレからはじまり真剣な愛へというパターンもの。パーキンソン病を患っているヒロイン、製薬会社に勤める主人公との恋愛物語。ベッドインはするもののいやらしさはなく、コメディ過ぎないお話でした。 ただ、彼女が抱える病への問題が重々しいけれど重苦しくはないのでそこは救われたかな。 主人公はバイアグラ(既に懐かしい)を売ってエリート街道まっしぐらに。しかしたくさんの女性と遊んできたけれど、本気でマギーを愛してしまう。 患者の会に行った時にきっぱりと「健康な女性を探しなさい、彼女を愛しているがもう... [続きを読む]

» ラブ&ドラッグ [新・映画鑑賞★日記・・・]
【LOVE AND OTHER DRUGS/LOVE OTHER DRUGS】2011/11/19公開 アメリカ R15+ 113分監督:エドワード・ズウィック出演:ジェイク・ギレンホール、アン・ハサウェイ、オリヴァー・プラット、ハンク・アザリア、ジョシュ・ギャッド、ガブリエル・マクト、ジュディ・グ...... [続きを読む]

» ラブ&ドラッグ [悠雅的生活]
名うてのプレイボーイ。バイアグラ。初めての恋。 [続きを読む]

» 『ラブ&ドラッグ』’10・米 [虎党 団塊ジュニア の 日常 グルメ 映...]
あらすじジェイミーは、製薬会社のセールスマンとして働き始める。ある日、パーキンソン病を患いながらも奔放に生きるマギーと出会い・・・。解説おっぱい&バイアグラ元ファイザー... [続きを読む]

» 「ラブ&ドラッグ」 [或る日の出来事]
アン・ハサウェイ(の裸)に尽きる!(ほぼ断言) [続きを読む]

« ラブ・アゲイン | トップページ | ニューイヤーズ・イブ 来日記者会見に行ってきました »

2023年9月
          1 2
3 4 5 6 7 8 9
10 11 12 13 14 15 16
17 18 19 20 21 22 23
24 25 26 27 28 29 30
無料ブログはココログ