リミットレス

脳を１００％活用できたら



公式サイト　http://limitless-movie.jp

原作：　ブレイン・ドラッグ (アラン・グリン著)
監督：　ニール・バーガー　　「幻影師アイゼンハイム」

作家志望のエディ・モーラ(ブラッドリー・クーパー)は、人生のどん底にいた。出版契約を交わしたのに一行も書けず、酒に溺れてホームレスに間違われるような風貌で、恋人のリンディ(アビー・コーニッシュ)にも、別れを告げられる。そんな時、偶然出会った元妻メリッサ(アンナ・フリエル)の弟で、薬品会社のコンサルタントを自称するヴァーノン(ジョニー・ホイットワース)から、脳を１００パーセント活性させる新薬ＮＺＴ４８を１錠渡される。服用後、彼の人生は一変するが、重大な副作用と、その薬を奪おうとする人物に命をおびやかされる。

主演はシャイアの予定だったけど、自動車事故で怪我をしたため、ブラッドリー・クーパーになった作品。

主人公が危機的状況に陥るのに、あまり緊迫感が感じられなかったのよね。

冒頭に、主人公が飛び降りようとしているところから始まり回想するからなのか、ストーリー展開のせいなのか、主人公に感情移入できなかったからなのか、理由は分析できないけど。

結末がどうなるのかが、一番の関心事だったわ。

ヴァーノンから渡された薬を飲んだら、エディは一晩で小説を書き上げてしまう。
翌日ヴァーノンに薬をもらおうと訪ねると、部屋が物色されていて、ヴァーノンは殺されていた。部屋で大量の薬を見つけたエディは、それを毎日飲んで投資を初め、短期間で高額な利益を上げます。すると、大物投資家のカール・ヴァン・ルーンの目に留まり、仕事の誘いがきます。
デ・ニーロはやっぱり存在感がありますね。



リンディとの仲も復活。



しかし、薬の副作用が表れ始めます。
記憶が飛び始めたエディは、ヴァーノンの手帳にある顧客リストに電話すると、死亡したり、入院したりしていました。

エディを尾行する謎の男やエディが投資の元手を借りた相手が、エディの持つ薬を奪おうとします。

ずっと結末を気にしながら見ていましたが、結局欲しいのは金と権力か。
アメリカでは、これを手にするのが成功者なのよね。

アメリカ人好みの結末かな。

冒頭のよれよれのエディは嫌いだけど、ラストのエディも嫌だわ。
楽して成功を手に入れた、ずるい男に感じるのよ。

さて、こんな薬を手に入れたら、あなたはどうする？

(鑑賞日１月１５日)