第九軍団のワシ
男の絆
公式サイト http://washi-movie.com
原作: 第九軍団のワシ (ローズマリ・サトクリフ著/岩波少年文庫)
監督: ケヴィン・マクドナルド 「運命を分けたザイル」 「ラストキング・オブ・スコットランド」
西暦120年。名誉の象徴である黄金のワシを掲げて、フラビウス・アイクラが指揮を執る、ローマの第九軍団5千人がカレドニアに侵攻したが、霧の中で忽然と姿を消し、再び帰ってくることはなかった。それから20年。百人隊長となったフラビウスの息子マーカス(チャニング・テイタム)は、先住民族の夜襲に果敢に立ち向かって戦果を挙げるが、足に重傷を負い、退役を余儀なくされる。失意のマーカスは、父の汚名をはらすため、失われた黄金のワシを求めて、奴隷のエスカ(ジェイミー・ベル)と共に、危険な北の荒野へ旅立つ。
お気に入りのチャニングとジェイミーくんが出演しているのに、マイナー公開で寂しいです。
見に行ったのはサービスデイの日曜日とあって、小さい映画館の座席はほとんど埋まっていました。
全席自由席なので、座席に荷物を置いて、ロビーにある映画のチラシを見たり、トイレを済ませてスクリーンに戻ると、
もぬけの殻!
だーれもいない!!
愕然とするわたくし Σ( ̄ロ ̄lll)
なに!なに!どうなってるの?!!!
エイプリルフールのドッキリではありません。
なんと!私が席をはずしていた間に、上映スクリーンが変更になっていたんですよ。
こんな経験初めてです!
100席足らずのスクリーンで上映の予定でしたが、この映画館はサービスデイが毎月ついたちしかないため、多分満席になってしまったんでしょうね。
急遽、客席数が多い方のスクリーンに変更になり、観客が大移動したみたい。
見やすい席が残っていて、よかったです。
バリバリアクション映画かと思いきや、大掛かりなアクションは冒頭だけ。
後は、マーカスとエスカの感動のバディムービーでした。
義にあついエスカに、ぐっときます。
男臭~い映画です。
父がいなくなってから20年。百人隊長となったマーカスは、ブリテン島の南西部の砦に赴任します。赴任後まもなく功績を挙げますが、負傷して兵士としての生涯は絶たれてしまいます。
絶望の淵に追いやられたマーカスは、伯父(ドナルド・サザーランド)の屋敷で傷を癒しながら憂鬱な日々を送っていましたが、叔父と共に観戦していた剣闘試合で、奴隷戦士のブリトン人のエスカ(ジェイミー・ベル)の命を救います。
エスカは命の恩人であるマーカスに忠誠を誓い、奴隷として仕えます。
そんなとき、ブリテン島北端の神殿に“ワシ”があるという噂を聞いたマーカスは、ブリトン人の言葉がわかるエスカを連れて、ローマの支配が及んでいない、ハドリアヌスの長城の北側へ入っていきます。
屋敷でマーカスが、自分の父が第九軍団の指揮官だったと客人に話すのを聞いた時のエスカの反応から、これは何か深い関係があるなと思いましたが、旅の途中でわかります。
ローマ人だとバレたら殺されてしまうので、エスカが現地人と話をしてワシの手がかりを探しながら、歩みを進めます。
途中、第九軍団の兵士だった男に会います。
これがマーク・ストロングだけど、長髪にもじゃもじゃの髭面なので、彼とはわかりませんでしたよ。
その後、アザラシ族に遭遇。しかしエスカの機転で、エスカはアザラシ族の王子の客人として迎えられることになりました。
勧進帳の弁慶のようなエスカ。
戦利品として洞窟の神殿に飾られていたワシを見つけ出したマーカスとエスカは、持ち帰ろうとしますが、アザラシ族がふたりを必死に追ってきます。
怪我をして動けなくなったマーカスは、ワシを持ってひとりで戻れとエスカに言います。
ここでうるうるしましたが、まだまだうるうるポイントがありました。
マーカスを置いていくのかなと思いましたが...
「絶対に見捨てない」というエスカの言葉にうるうる。
さらに、霧の中から現われたエスカと、元第九軍団の兵士達を見て、うるうる。
兵士達の遺体に、木彫りのワシ(マーカスの父が彫り、出立の時マーカスに渡した。)と短剣(エスカの父の物)が置かれるのを見て、ジーンときましたわ。
ラストにも壮絶なアクションはありますが、メインテーマは、マーカスとエスカの絆ですね。
チャニングだけでなくジェイミーくんも、こーんな鍛え上げた肉体を披露しています。
(鑑賞日4月1日)
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作品について http://cinema.pia.co.jp/title/158409/
↑あらすじ・クレジットはこちらを参照ください。
『テルマエ・ロマエ』 で、いい湯につかっていた一方で、
この時代のローマには、こんな出来事もあったという事です。
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英国の歴史・ファンタジー小説作家、サトクリフ原作の映画です。
古代ローマの物語って魅かれます。
劇場公開されていたのを知らず、DVDの予告編で知り鑑賞しました。
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>勧進帳の弁慶のようなエスカ。
ははは!笑えますわ。
ジェイミー君は、腹に一物って役も、どこまでも忠誠をって役もどっちも似合いますね。
しかし、そして誰もいなくなった・・・・って、怖い~。
何が起こったと思ったでしょうね。なかなかない体験です。
投稿: sakurai | 2012年7月 4日 (水) 10:48
★sakuraiさん
なんとなくエスカは裏切らないだろうと思ってみていたので、思ったとおりでよかったです。
>しかし、そして誰もいなくなった・・・・って、怖い~。
一瞬頭の中が真っ白になりましたよ。
投稿: 風子 | 2012年7月 4日 (水) 15:07
TBありがとうございます。
勧進帳のようなところは、ドキドキでした。
メジャー公開ではありませんでしたが、まずまず楽しめる作品だったと思います(*^_^*)
ではでは☆
投稿: yutake☆イヴ | 2012年7月 5日 (木) 22:15
★yutake☆イヴさん
もう少し上映館が多くてもいいのではないかと思うんですけどね。
投稿: 風子 | 2012年7月 6日 (金) 12:06