« アーティスト | トップページ | バトルシップ »

2012年4月17日 (火)

裏切りのサーカス (試写会)

そして誰もいなくなった?

Tinker_tailor_soldier_spy

公式サイト http://uragiri.gaga.ne.jp
4月21日公開

原作: ティンカー、テイラー、ソルジャー、スパイ (ジョン・ル・カレ著/ハヤカワ文庫)
監督: トーマス・アルフレッドソン  「ほくのエリ 200歳の少女」

東西冷戦下、英国諜報部<サーカス>のリーダー・コントロール(ジョン・ハート)は、組織の幹部にソ連の二重スパイ<もぐら>がいるとの情報をつかむ。その正体を突き止めようとした作戦の失敗により、コントロールと老スパイ・スマイリー(ゲイリー・オールドマン)は、組織を去った。その直後、コントロールは謎の死を遂げ、引退したスマイリーは、<もぐら>を捜し出せとの極秘指令を受ける。
標的は、ティンカー<
鋳掛け屋>(トビー・ジョーンズ)、テイラー<仕立て屋>(コリン・ファース)、ソルジャー<兵隊>(キアラン・ハインズ)、プアマン<貧乏人>(デヴィッド・デンシック)の4人だ。スマイリーは<サーカス>のピーター(ベネディクト・カンバーバッチ)らと、捜査を進めていく。

セリフが少なく、詳しい説明もないので、じっと映像を注意深く見て、自分で判断していかないと、ストーリーがわからなくなります。
度々スマイリーの回想シーンがあるのですが、コントロールが生きているから、これは回想なんだとか、頭の中で分けていかなくてはいけません。
回想シーンかと思うと、現在の事だったりもします。

コントロールの死も、映像から不審死の印象を受けるだけで、セリフなどで詳しい説明があるわけでもありません。
全てそういう感じです。

静かな映画なので、気を抜くと寝てしまうでしょう。
はじめのほうで、私も寝そうになるのを必死にこらえました。

Uragiri2

二重スパイを突き止めるストーリーだけでなく、スマイリーらの私生活での感情も、俳優さんたちの表情から読み取っていきます。

男同士の友情と言うより、このふたりは同性愛ねという人もいます。

とにかく、渋い映画でございます。
組織の人間達の孤独と悲しみも、じわーっと伝わってきます。

コントロールの指示でジム(マーク・ストロング)は、ブダペストで情報源と接触しようとしましたが、失敗して撃たれてしまいます。

Uragiri

また、ピーターの部下で、東側に寝返ったと思われていたリッキー(トム・ハーディ)が帰国し、スマイリーに助けを求めてきます。

スマイリーらが捜査していくと、<もぐら>が情報を操作したり隠匿したりしているのが次々と暴かれていき、意外な真実が明らかに...

(鑑賞日4月11日)

« アーティスト | トップページ | バトルシップ »

【映画】あ行」カテゴリの記事

コメント

これも気になってた作品

でも眠くなるのか・・・

レンタルでいいかも

★ジョニー・タピアさん
よくできた映画ですが、派手なアクションはなく、セリフも少ないので、しっかり意識してみていないと眠くなります。
けしてつまらないから眠くなるのではありません。

面白かったですが、かなりお話の説明は不親切な映画なので、原作を読んでいない場合、以下をチェックしておいた方がいいでしょう。
公式サイト:
http://uragiri.gaga.ne.jp/index.html?cast
「必読」と登場人物の相関図が載っています。

ル・カレの原作は未読ですが、60年代から70年代はフレミングのボンドシリーズと合わせてスパイ小説として人気があり、作家の都筑道夫はアソビスパイ派の代表にプレミングを、マジメスパイ派の代表にル・カレをあげていました。

ル・カレは80歳で健在で、制作や脚本だけでなくパーティーのシーンに出演もしているそうです。
この映画全体に女性の扱いが冷たいですね。
イリーナ役のスヴェトラーナ・コドチェンコワが美しいのですが、
扱いは、、ちょっと残念。

★きささん
先に公式サイトで登場人物を把握しておくとわかりやすいですね。

まともな感想になってないのに、TBありがとうございます。
映画自体の静かな緊張感とは別の緊張をしいられての鑑賞でした。(^^;)

惜しい!
ティンカーは鍵掛け屋じゃなくて、鋳掛け屋ですよ。(^^)

★すぷーきーさん
席運がわるくて残念でしたね。

>鋳掛け屋ですよ

ありゃー
ご指摘ありがとうございます。
訂正いたしました。

仕切り直ししてきます。
結論がわかって見ると、いろんな布石が探せそうです。

★sakuraiさん
次はしっかりみてきてくださいね~~。(^-^)

はたまたTB、ありがとうございました。
今度はバッチリでした!
やっぱ見てよかった。
きっちりわかりましたわ。
ストロングがよかったです。。。
ストロングがいい役って、あんまりないですよね。

★sakuraiさん
もう一度見に行けてよかったですね。
ラストのストロングは、愛ですよねえ。

こんばんは~~♪
TBありがとうございます。

なかなか難しい映画でしたね~。
でも俳優さんがみんな渋くてよかったです。
台詞も少ないし~表情をくみとって~という真剣さが要求されました。
がんばりました(笑)

コントロールの死が一番分かりづらかった・・・(苦笑)

★マリーさん
気が抜けないし、頭使うし、見ていて疲れる映画でした。
マリーさんも頑張ったんですね。(笑)

コメントを書く

(ウェブ上には掲載しません)

トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: 裏切りのサーカス (試写会):

» 裏切りのサーカス / TINKER, TAILOR, SOLDIER, SPY [我想一個人映画美的女人blog]
ランキングクリックしてね larr;please click 元MI6諜報部員であり、スパイ小説で有名なジョン・ル・カレ彼がMI6在職中に実際に起きた事件を基に書き上げ、ldquo;スパイ小説の金字塔rdquo;と呼ばれた小説の映画化。 ゲイリー・オールドマンがア...... [続きを読む]

» 『裏切りのサーカス』 [ラムの大通り]
(英題:Svetat e golyam i spasenie debne otvsyakade) ----やっとジョン・ル・カレ『裏切りのサーカス』だ。 この映画、よく「一度観ただけじゃ分からない」と言われているようだし、 えいもお手上げだったのかと…。 「う〜ん。 ある意味、そう取られても仕方ないの...... [続きを読む]

» 裏切りのサーカス [映画1ヵ月フリーパスポートもらうぞ〜]
評価:★★★☆【3,5点】(15) フィルム・ノワールな雰囲気がいいじゃない! [続きを読む]

» 裏切りのサーカス / Tinker Tailor Soldier Spy [勝手に映画評]
昨日見た『Black White/ブラック&ホワイト』もスパイモノですが、今日の『裏切りのサーカス』もスパイモノ。ですがテイストは全く違っていて、『Black White/ブラック&ホワイト』はお馬鹿ムービーですが、『裏切りのサーカス』は重厚なエスピオナージになっ...... [続きを読む]

» トーマス・アルフレッドソン監督【裏切りのサーカス】Tinker Tailor Soldier Spy [映画雑記・COLOR of CINEMA]
※注・内容、台詞、もぐらについて触れています。ジョン・ル・カレの小説「ティンカー、テイラー、ソルジャー、スパイ( Tinker Tailor Soldier Spy )」を「ぼくのエリ 200歳の少女 [続きを読む]

» 裏切りのサーカス [コツコツと映画を観てます。]
すごく気になってて、楽しみにしてた映画を新宿武蔵野館に行って来ました! 裏切りのサーカス 公式サイト 解説:元MI6諜報(ちょうほう)員の経歴を持つ作家ジョン・ル・カレによる人気スパイ小説を、『ぼくのエリ 200歳の少女』のトーマス・アルフレッドソン監督が映画化したサスペンス。英国諜報組織の中枢に20年も潜入しているソ連の二重スパイを捜すため、引退生活から呼び戻されたスパイが敵味方の区別もつかない中で真相に迫る姿を描く。主演のゲイリー・オールドマンをはじめ、『英国王のスピーチ』でオスカ... [続きを読む]

» ★裏切りのサーカス(2011)★ [Cinema Collection 2]
TINKER TAILOR SOLDIER SPY 一度目、あなたを欺く。 二度目、真実が見える。 上映時間 128分 製作国 イギリス/フランス/ドイツ 公開情報 劇場公開(ギャガ) 初公開年月 2012/04/21 ジャンル サスペンス 映倫 R15+ 【解説】 1979年に英国BBCでドラマ化され...... [続きを読む]

» 裏切りのサーカス [だらだら無気力ブログ!]
タイトルのカッコよさに惹かれて観に行った。 [続きを読む]

» 裏切りのサーカス。 [すぷのたわごと。]
『裏切りのサーカス』を観に行ってきました。 この作品で、ゲイリー・オールドマンはアカデミー賞の主演男優賞にノミネート。 “サーカス”は、猛獣使いとか空中ブランコなどは関係なく、英国諜報部のことらしい。 原題は『TINKER TAILOR SOLDIER SPY』で、“TINKER TAILOR SOLDIER”は3人の登場人物のコードネーム。 あれ?チラシに容疑者は4人って書いてあったけど、残りの1人は? イギリス・フランス・ドイツ製作。 東西冷戦下、英国とソ連は熾烈な情報戦を繰..... [続きを読む]

» 裏切りのサーカス [心のままに映画の風景]
東西冷戦下の1980年代、英国諜報部「サーカス」を引退したスパイ、ジョージ・スマイリー(ゲイリー・オールドマン)に新たな指令が下る。 それは20年にわたってサーカスの中枢に潜り込んでいる二重スパイ...... [続きを読む]

» 本格的スパイ [笑う社会人の生活]
24日のことですが、映画「裏切りのサーカス」を鑑賞しました。 英国諜報部のサーカスに潜むソ連の二重スパイを 捜し出す指令を受けた 引退したスパイ スマイリーだったが・・・ スパイ映画ですがM:Iシリーズなど よくあるスパイ映画とは違い アクションはなく 派手さも...... [続きを読む]

» 二重スパイは誰だ? ~『裏切りのサーカス』 [真紅のthinkingdays]
 TINKER TAILOR SOLDIER SPY  1970年代、東西冷戦時代の英国。MI6内英国諜報部「サーカス」 のリーダ ーであるコントロール(ジョン・ハート)は、組織の中にKGBの二重スパイがいる と...... [続きを読む]

» 「裏切りのサーカス」 観ている側も頭をフル回転 [はらやんの映画徒然草]
第84回アカデミー賞にゲイリー・オールドマンが主演男優賞などでノミネートされた作 [続きを読む]

» ■『裏切りのサーカス』■ [〜青いそよ風が吹く街角〜]
2011年:イギリス+フランス+ドイツ合作映画、トーマス・アルフレッドソン監督、ジョン・ル・カレ原作&製作総指揮、ゲイリー・オールドマン、コリン・ファース、トム・ハーディ、ジョン・ハート、トビー・ジョーンズ、マーク・ストロング、ベネディクト・カンバーバッチ...... [続きを読む]

» 裏切りのサーカス [普通の会社員の○○○な話]
(あらすじ) 東西冷戦下の英国諜報部(サーカス)。 引退した老スパイが二重スパイ [続きを読む]

» [映画『裏切りのサーカス』を観た] [『甘噛み^^ 天才バカ板!』 byミッドナイト・蘭]
☆東西冷戦下、英国の、対ソビエト諜報戦の物語。  主人公ジョージ・スマイリー(ゲイリー・オールドマン)が属しているのは英国MI6で、話のメインが「英国諜報部(通称サーカス)内に潜む二重スパイを探し出す」であるので、  物語は、雰囲気的に、英国諜報部の「見...... [続きを読む]

» 映画『裏切りのサーカス』★緊迫感とオールドマンとハーディ&わかりにくさ?^^; [**☆(yutake☆イヴのモノローグ)☆**]
作品について http://cinema.pia.co.jp/title/158359/ ↑ あらすじ・クレジットはこちらを参照ください。 ≪イギリスの諜報機関(サーカス)に、20年間も潜んでいたソ連のスパイ=もぐらを暴くべく 元・諜報部員ジョージ・スマイリーは、策を講じる……≫ 原題は 『 Tinker Tailor Soldier..... [続きを読む]

» 裏切りのサーカス    評価★★★68点 [パピとママ映画のblog]
ジョン・ル・カレの小説『ティンカー、テイラー、ソルジャー、スパイ』を、「ぼくのエリ 200歳の少女」のトーマス・アルフレッドソン監督が映画化。英国諜報組織に潜むソ連の二重スパイを捜し出すために、引退生活から呼び戻されたベテランスパイの姿を描く。出演は「赤...... [続きを読む]

» 裏切りのサーカス [迷宮映画館]
うーん、やっぱもっかい見ろってか。。 [続きを読む]

» 『裏切りのサーカス』 [pure breath★マリーの映画館]
一度目、あなたを欺く。 二度目、真実が見える。 『裏切りのサーカス』 監督・・・トーマス・アルフレッドソン 原作・・・ジョン・ル・カレ 出演・・・ゲイリー・オールドマン、コリン・ファース、トム・ハー...... [続きを読む]

» 映画『裏切りのサーカス』を観て [kintyres Diary 新館]
12-38.裏切りのサーカス■原題:Tinker Tailor Soldier Spy■製作国、年:イギリス・フランス・ドイツ、2011年■上映時間:128分■字幕:松浦美奈■観賞日:5月14日、TOHOシネマズシャンテ □監督:トーマス・アルフレッドソン□原作:ジョン・ル・カレ◆ゲイリー・オ...... [続きを読む]

» 裏切りのサーカス [いやいやえん]
ティンカー(鋳掛け屋)、テイラー(仕立屋)、ソルジャー(兵隊)、プアマン(貧乏人)…どっかで聞いた響きと思ったらこれマザーグースの一遍ですね。「Tinker, Tailor, Soldier, Sailor, Rich man, Poor man, Beggarman, Thief. (ティンカー、テイラー、ソルジャー、セイラー、リッチマン、プアマン、ベガーマン、シーフ)」。敢えて言うならばベガーマン(乞食)がスマイリーにあたるのでしょうか。 これは確かに、何度か観ないと本旨が分からない作... [続きを読む]

» 『裏切りのサーカス』は押井守版サイボーグ009だ [映画のブログ]
 2009年、押井守監督は『サイボーグ009』の映画化を進めていた。  最終的に神山健治監督の『009 RE:CYBORG』(2012年)として結実した企画は、元々は押井監督の新作としてスタートしたのだ。  『サイボーグ...... [続きを読む]

» 裏切りのサーカス TINKER TAILOR SOLDIER SPY [映画の話でコーヒーブレイク]
一時期、海外の推理小説をよく読みました。 そんな時、助かるのが表紙カバーの折り返しに書かれた登場人物のプロフィール。 ちょっと間が空くて「この人誰だっけ?」になった時にチェック。 「そうだった、そうだった」とまたまたのめり込む、なんてことをやっていました...... [続きを読む]

» 裏切りのサーカス [ルナのシネマ缶]
原作者のジョン・ル・カレは 元MI6諜報だったらしいですが なかなか渋い作品でした。 ゲイリー・オールドマンをはじめとする 役者もシブいし、映像もシブい! 英国諜報組織に潜入している ソ連の二重スパイを捜すため、 引退生活から呼び戻されたスパイが 敵味方の区別もつかない中で真相に迫る・・・。 ボンド映画のような派手なアクションシーンは ありませんが、スリリングな展開もあり なかなか深い作品でした。 難解で考えさせられるけど、実際の諜報活動って、 こういう地味なものの積み... [続きを読む]

» 裏切りのサーカス (Tinker Tailor Soldier Spy) [Subterranean サブタレイニアン]
監督 トーマス・アルフレッドソン 主演 ゲイリー・オールドマン 2011年 フランス/イギリス/ドイツ映画 127分 サスペンス 採点★★★★ 「誰にも言わないで欲しいんだけどね・・・」と前置きされる話をよく女の人から聞かされるんですけど、“誰にも言わないで欲…... [続きを読む]

« アーティスト | トップページ | バトルシップ »

2024年8月
        1 2 3
4 5 6 7 8 9 10
11 12 13 14 15 16 17
18 19 20 21 22 23 24
25 26 27 28 29 30 31
無料ブログはココログ