ワン・デイ 23年のラブストーリー
ずっとあなたが好きだった
公式サイト http://oneday.asmik-ace.co.jp
原作: ワン・デイ (デイヴィッド・ニコルズ著/ハヤカワ文庫)
監督: ロネ・シェルフィグ 「17歳の肖像」
脚本: デイヴィッド・ニコルズ
主題歌: Sparkling Day (エルヴィス・コステロ)
エマ(アン・ハサウェイ)は真面目なしっかり者で、作家志望の女の子。
デクスター(ジム・スタージェス)は、自由奔放なプレイボーイ。
1988年の7月15日。大学の卒業式のあと、ふたりは初めて言葉を交わした。惹かれあうものを感じながら、恋人ではなく友達として付き合い始める。親友として一緒に旅行に行ったり、ケンカをしたり恋の悩みを相談したりしながら、それぞれの人生を歩む。愛する気持ちを心に秘めていたエマだったが、ある年の“7月15日”に、デクスターから他の女性と結婚する事を打ち明けられる。そしてその後も人生を歩み続けるふたりに、“運命の7月15日”が近づいていた。
今月は、「君への誓い」「一枚のめぐり逢い」に続いて、私の好きなラブストーリーが公開。なかなかない事だわん♪
エマとデクスターの出逢いから、毎年2人の7月15日の様子を描いています。
つまりいつも夏なのよ。
アンも可愛いけど、1番の目当てはやっぱりジム・スタージェス。
声もなかなか好みなの~。もともとミュージシャンだもんね。
なかなか大人になれない、しょーもない奴を好演しています。
夢見がちで、変にプライドが高いプレイボーイ。
そんな男をず~~~っと思い切れなかったエマ。
作家志望のエマは、卒業後、メキシコ料理店で働きます。作家としての成功は遠く、その後も教師として働きます。メキシコ料理店で知り合った、コメディアン志望のイアンと付き合い、同棲したり。
一方裕福な家庭のデクスターは、卒業後定職には就かず、外国を周ったり気ままに過ごしています。テレビの低俗番組の司会で有名になりますが、30代になると、その番組もクビになります。その間にもっとまともな仕事をしなさいと言っていた母親(パトリシア・クラークソン)が亡くなったり。
人生誰でも、山あり谷あり。
いい時もあれば悪い時もある。
ここからネタバレ感想です。
1992年、デクスターはエマをフランス旅行に連れて行きます。
デクスターは、教師で満足せず、作家になれよとエマに言いますが、それよりお前がちゃんと働けよと思っちゃいました。
ふたりでプールに全裸で入っていい感じになった時、デクスターのアルマーニのジャケットとカルバンクラインの下着が盗まれ、デクスターは泥棒を追いかけます。
そんな感じで、お互いに恋人がいたり、タイミングが悪かったり、すれ違いを繰り返します。
本当に辛くて悲しくて、助けて欲しい、そばにいて欲しいと思う時に、相手がいなかったり、他の事に気をとられていたり。
ある年、エマはデクスターに愛想をつかし、別れを告げます。
傷心のデクスターは、心の穴を埋めてくれた女性シルヴィ(ロモーラ・ガライ)と、できちゃった婚。
娘ジャスミンが生まれますが、そんな結婚がうまく行くはずもなく...
大体、シルヴィの家族との様子から、絶対無理ねと思ったわ。どう見たって、相性悪いわよ。
2003年、作家となってパリにいるエマに、デクスターは会いに行きます。空港に迎えに来ていたエマ。
ショートカットのエマが、とっても素敵です。
デクスターは、エマの家に泊まろうと思っていましたが、今は新しい恋人がいるから泊められないと言われてしまいます。
デクスターは荷物を抱え、パリには滞在せずに、このまま帰国するとエマに告げます。
あー、またまたすれ違いかあと思ったら、エマがデクスターを追いかけてきました。
そしてや~~~~~っと、2人は結婚へ。
でも待って。
23年でしょ。まだ途中じゃない。
このあと、どういう展開?と思いながら、見てました。
結婚したエマとデクスターのところへ、デクスターの娘ジャスミンが時々来ます。
多分共同親権なのね。
エマもそろそろ子供が欲しいと、子作り開始。
しかし、1年経ってもまだ妊娠せず、ちょっとイラついているエマ。
デクスターには娘がいるものね。妊娠しないのは自分のせいと思っていたかも。
それでも、仲良く暮らしているエマとデクスター。
しかし突然やってきた別れ。
なんと、エマが交通事故で突然死んでしまった。
あまりにも短かかった幸せな結婚生活。
こんな展開の話だったなんて、ショック。
せっかく結婚したのに、あんまりじゃないの。
1年後、デクスターはまだ精神的にボロボロ。
そんなデクスターにお父さんが言います。
「エマがいると思って暮らしてみないか。」
当然、できないというデクスター。
「でも、俺は10年そうしてる。」とお父さん。
この会話で、
小さな店を営むデクスターのもとに、イアンが妻子を連れてやってきた。
君だけがエマを輝かせることができた。
エマは君をまともにした。
このイアンの言葉と、お父さんの言葉が、心に残りました。
そして最後の7月15日。娘をエマとの思い出の場所に連れてくるデクスター。
この辺は、「幸せへのキセキ」の主人公と同じね。やっと、亡き妻の思い出を語れるようになった。
そして、最初に出会った1988年の7月15日の翌日の様子が明かされます。
お母さんのセリフで、「家に連れてきた子?」というのがあって、いつの事だろうと思っていましたが、この時の事だったのね。
デクスターの部屋に両親が来る予定だったけど、まだ時間があるから、それまで夕べの続きをと言ってエマを連れてきたけど、予定より早く来た両親とアパートの前で鉢合わせ。エマは帰らざるを得なくなってしまったのね。
でもこの2人は、20代で結婚してもうまく行かなかったんじゃないかしら。
人生経験を重ね、紆余曲折あって、お互いの長所短所をよく知った上で一緒になったのでよかったんだろうと思う。
このジムの写真好きだわ
白髪が混じったジムも、なかなか良かった。
今回意外にマッチョな体だったけど、9月公開の「ウェイバック」でポーランド人兵士の役だから、そのためだったのかしら。
(鑑賞日6月27日)
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いろいろあって、やっとつかんだ家庭だったので、そのままにっこり笑って映画館を出たかったです。
それこそいろいろある!からかもしれませんが、そこで何も・・・感がぬぐえない。
まあ、ジム君堪能できたんで、よしとしてますが。
投稿: sakurai | 2012年8月23日 (木) 10:41
★sakuraiさん
2人の結婚生活が、あんな終わり方とはねえ。
ラブストーリーは陳腐でもハッピーエンドが好きです。
投稿: 風子 | 2012年8月23日 (木) 15:31