さらば復讐の狼たちよ (試写会)
昔の西部劇みたいだった
公式サイト http://saraba-ookami.jp
7月6日公開
監督・主演: チアン・ウェン
音楽: 久石譲
辛亥革命後、政治は腐敗し、軍閥が割拠していた。金で県令職を買ったマー(グォ・ヨウ)は、妻(カリーナ・ラウ)と書記のタンとともに、馬列車で赴任先となる地方都市・鵝城へと向かっていた。列車内で彼らが食事をしていると、指名手配中の“アバタのチャン”(チアン・ウェン)率いる山賊たちに列車が襲撃され、妻とともに捕えられたマーは、自身の命を守るため書記になりすまし、「鵝城の県令になれば、金儲けできる」と、チャンに県令になりすますことを促すのだった。こうして二人は妻や手下を引き連れて鵝城へと向かうが、そこは金と暴力ですべてを牛耳る大地主のホアン(チョウ・ユンファ)が支配する街だった。
シリアスなギャング物かと思いきや、ま~~ったく違いましたー!
マンガチックなコメディー仕立ての映画でした。
上映時間132分ですが、愉快で長く感じませんでした。
現代の中国を風刺していると言われているそうですが、中国語を知らないとわからないものもあるので、事前に公式サイトの解説を読んでおくとよいと思います。
町民から税を搾り取り、県令と地主たちだけが贅沢な暮らしをしています。
地主のホアンは、麻薬の密売や娼館で、多額の財を成していました。
県令マーになりすまし鵝城に着いたアバタのチャンは、前任の県令が町民から90年後まで徴税してるとわかり、ホアンから金を奪おうと計画します。
チャンは、義理の息子の六弟がホアンの罠にはめられて自殺すると、復讐を誓います。
一方、チャンが目障りなホアンは、チャンを殺そうと画策します。
チャンとホアン、お互いに相手を殺そうとする頭脳戦が、見ものです。
書記になりすました本物のマーは、コミカルなキャラ。
チャンに県令職について、色々レクチャーするのも面白いです。
一番驚いたのは、チョウ・ユンファ。
自分の替え玉と二役だけど、替え玉は、無教養で完全なオバカ。
チョウ・ユンファが、こんな役もこなせるとは知りませんでした。
コメディー映画もいけるじゃないの。
山賊のチャンは、貧乏人からは盗まず、権力者達から盗もうとする義賊。
正義感があり、頭もよく、仲間を大事にする。
設定や展開は、古い西部劇のようでした。
そうそう、ホアンのお気に入りの娼婦役のチョウ・ユンは、可愛い美人ですね。
(鑑賞日6月21日)
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» さらば復讐の狼たちよ [ここなつ映画レビュー]
とても大陸的な作品だと思いました。何というか、テイストが、ね。大陸出身の監督・主演(チアン・ウェン)だし、題材も大陸の内容だし、当然と言えば当然なのだけれど、垢抜けない感じまで大陸的だったのはちょっと残念。
監督・主演の姜文=チァン・ウェンは、「紅いコーリャン」「芙蓉鎮」などで有名な、中国を代表する俳優であり、かつ、「鬼が来た!」などの作品の監督でもあります。
(けれど私の中での直近の記憶は「三国志英傑伝 関羽」の関雲長なのだけれど。)
少しネタバレです。
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本作の宣伝担当をしている者です。
試写でご覧下さったとのこと、ありがとうございます!
まさに、中国版西部劇とも呼べる作品だと思います。
周りの方々にもオススメしていただけると嬉しいです。
ちなみに、娼婦役のチョウ・ユンは、実生活でもチアン・ウェンの奥様なのです!
昔のチャン・ツィーを彷彿とさせるような凛としたたたずまいの美人さんですよね。
投稿: ファントム・フィルム | 2012年6月27日 (水) 12:27
★ファントム・フィルムさん
宣伝担当の方からコメントをいただくとは、光栄でこざいます。
コミカルな内容だとわかれば、女性の方にも足を運んで頂けるのではないでしょうか。
チョウ・ユンは、監督の奥様でしたか。
日本でもファンが増えそうな美人さんですね。
投稿: 風子 | 2012年6月27日 (水) 14:57