一枚のめぐり逢い

ザックを堪能



公式サイト　http://wwws.warnerbros.co.jp/theluckyone

原作：　一枚のめぐり逢い (ニコラス・スパークス著/ソフトバンク文庫)
監督：　スコット・ヒックス　　「ヒマラヤ杉に降る雪」　「幸せのレシピ」

戦場の瓦礫の中に見つけた１枚の写真。見ず知らずの女性が微笑むその写真に、自分の命が救われたと思った米海兵隊三等軍曹ローガン・ティボルト(ザック・エフロン)は、イラクから帰還後、写真に写っている背景から、それがルイジアナだと突き止め、その女性に会おうと、愛犬ゼウスと旅に出る。町で彼女の名前と所在を知ったローガンは、その女性ベス(テイラー・シリング)が経営する犬舎で働き始める。

ニコラス・スパークスの小説の主人公は、いつも誠実で一途に１人の女性を愛する男。
今回も、当然そういう男。
大まかな話は決まっているも同然だから、出演者が好みかどうかで見に行くのが、ラブストーリーですね。
好みの俳優が出演していないと、ロマンチックな気分になれないのよ。



瓦礫の中にあった写真を拾いに行った直後、さっきまで自分が座っていた場所が、爆撃された。その後も仲間を失う中、自分だけが生き残って帰還した。
帰国して姉の家族と暮らしても、戦場での記憶が蘇り、日常生活になじめない。

写真に写る灯台から、写真が撮られた場所を突き止めたローガンは、愛犬ゼウスを連れて、徒歩でコロラドからルイジアナを目指します。





ベスの経営する犬舎へ行き、自分が来た理由を話そうとしますが、ベスは求人を見てきたと勘違いし、ローガンは本当の理由をいえないまま、そこで働き始めます。
ベスはローガンを不信に思っていましたが、彼女の祖母エリー(ブライス・ダナー)が、採用を決めました。



ベスはバツ１で、幼い息子ベンがいます。
元夫のキース(ジェイ・R.ファーガソン)は、判事の息子で保安官補。
この男が、権力を振りかざすろくでなし男なのよ。事あるごとに、息子の親権をとって彼女から取り上げるぞと脅すの。
嫌な男を好演しています。
こういう憎まれ役がいるので、ローガンの誠実さが際立つのよ。

ベスはローガンと恋仲になるし、



息子のベンもローガンに懐くし、



キースは嫉妬もあって、嫌がらせばかり。

ベスは幼い頃に両親を失い、兄と共に、祖母に育てられました。
その兄が海兵隊で、一年前に無言の帰還。
死因はまだ捜査中で、味方の誤射かもと言われています。
それが、冒頭のシーンに絡んでくるんですね。

戦場で生き残ったのには、意味があった。
ベスのためだけでなく、ローガンのためでもあったのではないかしら。
単なる偶然かもしれないけど、運命と思ってもいいじゃない。

ニコラス・スパークスの小説は、主人公が死んじゃうのもあるので、ラストだけが気がかりでした。

なかなか写真の事を言い出せずに、切なくベスを見つめるローガンを堪能しました。
身のこなしも訓練しただけあって、兵士らしくてよかったですよ。
歩き方が特によかったなあと思いました。



お利口なわんこもよかったわん。

入場者プレゼントで、ニナリッチの香水、「ニナ　レクシール」のミニサンプルをもらいました。

(鑑賞日６月１９日)