チキンとプラム~あるバイオリン弾き、最後の夢~ (第25回東京国際映画祭プレイベント上映会にて)
忘れられない人がいる
公式サイト http://chicken.gaga.ne.jp
11月10日公開
原作: 鶏のプラム煮 (マルジャン・サトラビ著/小学館集英社プロダクション)
監督: マルジャン・サトラビ
天才音楽家ナセル・アリ(マチュー・アルマリック)は人生に絶望していた。壊されたバイオリンと同じ音色を出せる楽器は見つからない。8日後にアリは亡くなるが、それまでに彼は自分の人生を回想する。
テクニックはあるが、音楽は空っぽだと師匠に言われた修行時代。
ひと目で恋に落ちたイラーヌ(ゴルシフテ・ファラハニ)との出会い。
本物の音色を見つけ世界各地を演奏旅行で飛び回った時代。
失敗した愛のない結婚生活。
大切な母の死。
そして叶わなかった恋と観客を魅了する彼の切ない音色の秘密。
キャストに惹かれて応募したのが当たって、見に行ってきました。
マチュー・アルマリックに、イングリット・バーグマンの娘イザベラ・ロッセリーニと、
マルチェロ・マストロヤンニとカトリーヌ・ドヌーブの娘キアラ・マストロヤンニが出演しているっていうんだもの。
上映前に、東京国際映画祭の特別招待作品と、コンペティション部門の作品の紹介がありました。
今作は去年の東京国際映画祭で上映されたそうです。
コミックが原作だというので、マンガチックだろうとは予想して見に行ったのですが、共感できない部分が多かったせいか、全く面白くなく、眠気に襲われました。
まず、バイオリンが壊されたので新しいバイオリンを購入するのですが、バイオリニストが音色も確かめずに買うなんて、ありえなーい!!!
買って帰ってから弾いてみて、だまされたっていうなんて絶対ない!
それも2度も!
ナセルは自分の母親(イザベラ・ロッセリーニ)に言われてしかたなく結婚したのですが、実はナセルの妻ファランギースは、10歳年上のナセルを幼い頃から好きでした。それなのに、本当に彼を愛しているなら、バイオリンを壊すなんてありえないでしょ!
バイオリンなしでは、ナセルの存在意義がないじゃない。
ナセルも妻に対して愛はなくても、まだ幼い子供達には責任があるでしょ。
あまりに身勝手。まあでも、芸術家って大体エゴイストだから、しかたないのか?
死ぬまでの8日間が紹介されますが、7日目にやっと注意をひく展開が待っていました。
このあと、ネタバレ感想。
ナセルはまだ貧乏な若者だった頃、恋をしました。彼女の名はイラーヌ。
相思相愛の仲になりますが、彼女の父親に貧乏だからと反対され、別れを余儀なくされます。
しかし失恋が、ナセルの音色に変化をもたらします。
ついに師匠に認められ、師匠のバイオリンを譲り受けます。それが壊されたバイオリンでした。
その後のナセルとイラーヌの人生が、並行して映し出されます。
イラーヌは別の人と結婚し、子供や孫を授かります。
ナセルは20年も世界各地へ演奏旅行をして帰国すると、母親からしっかり者で教師のファランギースと結婚するように言われます。
母親に押し切られ、仕方なく結婚。
バイオリンを壊されたナセルが、新しいバイオリンを探している時、偶然イラーヌとすれ違います。
ナセルは彼女に声をかけますが、彼女は彼を全く覚えていないと言います。
実はこれがナセルの自殺の理由でしょう。
かつて愛してずっと忘れられなかった人に名乗っても、知らない、覚えていないと言われたら、人生に絶望するのも無理はない。
それでもナセルは、身勝手な男としか思えなかったけど。
しかしナセルは、イラーヌの本心を知らないまま死んでしまった。
実は、「彼女はナセルの事を忘れてなどいなかった。彼女の心の中にもずっと彼はいた。」
7日目で切ないふたりのラブストーリーとなるのですが、この部分だけの物語にしてしまうと、あまりに陳腐なラブストーリーすぎるかしらね。
(鑑賞日9月29日)
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'12.10.23 『チキンとプラム あるバイオリン弾き、最後の夢』(試写会)@よみうりホール
2011年TIFF(東京国際映画祭)出品作品。去年の時点で見たかったんだけど、予定が合わず・・・ 試写会応募しまくった! ハガキに記載がなかったので、正直どこで当選したのか不明だけど、タイミング的にはyapolgかなぁ・・・ いつもありがとうございます! お友達たちも当選したので、総勢4人で行ってきたー♪
*ネタバレありです! そして、長文・・・(o´ェ`o)ゞエヘヘ
「聴く者が涙する天才ヴァイオリ... [続きを読む]
» 映画・チキンとプラム〜あるバイオリン弾き、最後の夢〜 [読書と映画とガーデニング]
2011年 フランス・ドイツ・ベルギー合作
原題 Poulet aux prunes
天才音楽家ナセル・アリは死ぬことにした
大切なバイオリンを壊されたから
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作品について http://cinema.pia.co.jp/title/157811/
↑ あらすじ・クレジットはこちらを参照ください。
大切なバイオリンを壊されたバイオリニスト:ナセル・アリは、
思う音を出せるバイオリンが手に入らず絶望し、自殺します。
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雰囲気は、どことなくアメリっぽいのだけれど、内容は物哀しい・・・。4つ★
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なんとも不思議な作品でしたね。
わがまま勝手な人ばっかりで、とてもじゃないが、共感とか、普通の物語じゃ考えられない。
ですが、画面はなかなか目を見張りました。
投稿: sakurai | 2013年2月24日 (日) 17:30
★sakuraiさん
切ないラブストーリーだけど、
共感できない部分が多すぎてだめでしたわ。
映像は面白かったです。
投稿: 風子 | 2013年2月25日 (月) 15:22