ボディ・ハント (試写会)
サイコサスペンスでしょう
公式サイト http://bodyhunt.jp
11月17日公開
両親が離婚したため、高校生のエリッサ(ジェニファー・ローレンス)は母親(エリザベス・シュー)とともに、シカゴから田舎町に引っ越してきた。破格の家賃は、4年前に隣りの家で、娘のキャリー・アンが両親を惨殺して失踪するという事件があった、わけあり物件だったから。その隣家には、今は一人残された息子ライアン(マックス・シエリオット)が住んでいた。7歳の時から伯母の家に預けられていた彼は、事件後、その家を相続したのだった。エリッサは母親の心配をよそに、次第にライアンに惹かれていく。しかしライアンは、誰にも話せない秘密を抱えていた。
「ハンガー・ゲーム」のジェニファー・ローレンスが主演のせいか、急遽日本公開が決まりましたね。アメリカではまずまずの興行成績だったのかな。
わたくしは、マックス・シエリオットくん目当てですけどね。
男性はジェニファーの胸元に目が行くかもしれませんが。
絶叫スリラーと宣伝しているようだけど、違うと思うわ。エロいヌード美女が殺されるシーンもないし、残虐な殺戮シーンのオンパレードでもないしね。
色っぽいシーンは、↓くらい。
徐々に謎が明かされ、最後の最後で事件の全容がわかるのよ。
登場人物の前半の行動の意味が、後半では観客が考えていたのと全く違う事に気づかされます。
内容には期待しないで見に行きましたが、結構うまく構成されていました。
原案は「ターミネーター3」「サロゲート」の監督をしたジョナサン・モストウ。
ここからネタバレ全開なので、鑑賞予定の人は読まないでね。
オープニングは、少女が両親を殺すシーン。そして4年後。
エリッサがロックミュージシャンの父と別れた母とふたりで暮らし始めた家の隣家は、いわくつきの家。空き家だと思ったら、事件当時伯母と暮らしていたその家の息子ライアンが、事件後に戻ってきてひとりで暮らしていた。
最初はライアンを気味悪がっていたエリッサだけど、同じ高校のゲス野郎のタイラーとは違う、優しいライアンに次第に惹かれていき、同情もする。
ライアンの話では、彼が7歳の時妹のキャリー・アンが、ブランコから落ちて脳に損傷を受け、心は子供のままだけど暴力的になったため、両親は妹を家の外に出さないようにしていた。そして彼は伯母に預けられた。
ライアンの回想シーンもちょこちょこはさまれるんだけど、これも事件の真相の大きな手がかりとなります。
実はライアンは誰にも話さない、もちろんエリッサにも話さない秘密があった。
家の地下2階の秘密の部屋に、キャリー・アンを閉じ込めて彼女の世話をしていた。
そのキャリー・アンが、逃げ出すのよ。
両親を殺したように、また誰かを殺すのかとハラハラしちゃいます。
彼女を必死に追いかけ、捕まえようとするライアン。
一方、エリッサがライアンに惹かれているのを知った母親サラ(10代でできちゃった結婚したらしい)は、娘に自分と同じ過ちをさせたくなくて、ふたりきりで会わないように言いますが、エリッサが守るはずもない。
サラとの約束を守ろうとするライアンに、エリッサの方から積極的に近づきます。
度々キャリー・アンが家から逃げ出して慌てるライアンですが、次第に奇妙な展開になってきて、何か変だと思います。
他人に気づかれないように、逃げ出して声を出そうとするキャリー・アンの口をふさぐライアンでしたが、うっかり窒息死させてしまい号泣。車で死体を捨てに行ったはずなのに...
あれ?
家にキャリー・アンがいる。
死んだはずじゃ?
ライアンは、バンド大会に出場するエりッサに会いに行きましたが、そこでタイラーとその仲間にいじめられ殴られ続けます。しかしライアンは反撃してタイラーを骨折させます。そう、これがライアンの隠れた一面。
怒ったタイラーの仲間が、ライアンの家に火をつけようするのを知ったエリッサは、車でライアンの家に急ぎます。
なんとか火を消しましたが、エリッサは室内のゴミ箱で、奇妙な物を発見。
タンポンの空箱、青いコンタクトレンズの空箱、女子学生の身分証が入った財布。
そこへライアンが帰ってきます。家を出ようとしたエリッサでしたが、ライアンに捕まってしまいます。さあここからは、ライアンと、エリッサ、サラ、ウィーヴァー警官(ギル・ベローズ)のハラハラドキドキの攻防。
実はわたくし、マックス君が悪役と事前に知ってしまっていて、いつ本性をあらわすのかなと思っていたので、この展開に驚けなくて残念よ。
逃げ出した女の子達は、誰かを殺そうとしていたわけではなく、助けを呼ぼうとしていたのね。ライアンはそれを阻止していたのね。
途中のライアンの回想シーンで、妹はブランコの事故の時に死んでしまっているの。
父親がその遺体を埋めた。
じゃあ、その後のキャリー・アンは、両親がどっかから連れてきたの?
なぜライアンは両親が死んだあとも、キャリー・アンの身代わりになる女の子を拉致して家に閉じ込めていたのか。
妹が死んだのは事故なのに、ライアンのせいだと彼を責めた両親は、どんなお仕置きを彼にしたのか。
ウィーヴァー警官が殺され、ママのサラも死んだのかなと思ったら生きてた。
エリッサに撃たれたライアンも死んだと思ったのに、生きて病院にいた。
なーんだ、死ななかったの?
つまらない展開だなあと思ったけど、彼を生かしておいたのには意味がありました。
最後のライアンの回想シーンで、妹の死後ライアンは、両親からずっとキャリー・アンとして扱われていたの。
それに耐え切れなくなって、彼は両親を殺害したのね。
キャリー・アンの身代わりがいないと、自分はライアンとして生きられないと思いこんでしまったのでしょう。
母親はヤク中だったようだけど、薬のせいで頭がおかしくなったのか、もともと親もサイコだったのかわからないけど、なんてひどい親!!
サイコな奴でも、ライアンに同情しちゃうわよ。
あんな親じゃ、おかしく成るのも無理はない。
お気に入り俳優には、誰でも甘いのよん♪
木を見つめて泣くエリッサにも共感しちゃったわ。
(鑑賞日11月8日)
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» 映画『ボディ・ハント』を観て [kintyres Diary 新館]
12-92.ボディ・ハント■原題:House at the End On The Street■製作年・国:2012年、アメリカ■上映時間:101分■観賞日:11月23日、ヒューマントラストシネマ渋谷(渋谷)■料金:1,800円
□監督:マーク・トンデライ◆ジェニファー・ローレンス(エリッサ)◆...... [続きを読む]
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こんばんは。自分も含めてジェニファー・ローレンス目当てで観賞した人が圧倒的だったでしょうが、印象に残ったのもタンクトップ姿の彼女でしたね。
ライアンの孤独が生んだ犯罪とも言えますが、作品としては平凡だったですね。
投稿: kintyre | 2013年2月10日 (日) 20:14
★kintyreさん
ジェニファーは、胸元に目が行く服装でしたね。
投稿: 風子 | 2013年2月10日 (日) 22:43
これと中からそうじゃないかなあと思ってみていましたが、ちょっと引っ掛けがある面白い展開でしたね。
両親を殺してしまうところは、お互いに心にひずみがあったんでしょう。
こちらからも出来たらTBお願いします。
投稿: atts1964 | 2016年12月 2日 (金) 22:10
★atts1964さん
意外な悲しい生い立ちが、かわいそうでした。
投稿: 風子 | 2016年12月 2日 (金) 23:47