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2012年12月28日 (金)

レ・ミゼラブル

慈悲の心と愛に出会って

Lesmiserables

公式サイト http://www.lesmiserables-movie.jp

ビクトル・ユゴーの同名小説のミュージカル舞台版の映画化

監督: トム・フーパー  「英国王のスピーチ」

ジャン・バルジャンは(ヒュー・ジャックマン)、飢え死にしそうな姪のためにパンを盗み、19年間服役した後、仮出獄するが、前科者に世間は冷たく、生活に困り再び盗みを働いてしまう。その罪を見逃し赦してくれた司教の真心に触れた彼は、生まれ変わろうと決意し、過去を捨て、市長となるまでの人物になった。
そんな折、不思議な運命の糸で結ばれた女性フォンテーヌ(アン・ハサウェイ)と出会い、彼女から幼い娘のコゼットを託されたバルジャンは、ジャベール(ラッセル・クロウ)の追跡をかわしてパリに逃亡し、コゼットを愛情深く育て上げる。
しかしパリの下町で、革命を志す学生たちが蜂起する事件が勃発。誰もが激動の波にのまれて行く。

原作は中学か高校の時に読みました。

映画は、リーアム・ニーソン主演のを見たことがあります。

Lesmiserables_1998

ジェラール・ドパルデュー主演の、テレビミニシリーズも見ました。

Lesmiserables_french

私がイメージしたジャン・バルジャンに一番近いルックスは、ドパルデューね。
リーアムも今回のヒューもハンサムすぎる。

本作は歌を撮影と同時録音していて、セリフに近い感じなので、ミュージカルが苦手な人や馴染みのない人にはいいかも。
しかし私は、ミュージカル特有の高揚感がなぜか得られなかったのよ。

「ムーランルージュ」「RENT/レント」「オペラ座の怪人」「ヘアスプレー」は、すぐにサントラを買ったし、また見たいと思ったけど、そういう気が起きなかった。

バルジャンの人生に、ぐっとフォーカスした物語に感じられなかったからかしら。

司教が銀の燭台をくれたところで、ぽろぽろ涙がこぼれ、こんなに始まりから泣いてどうしようと思ったけど、そのあと泣けたのは、ラストのシーンだけ。
司教とのシーンは、バルジャンがそれまでどれほど辛く苦しい思いをしてきたのかよくわかった。
でもその後や、フォンテーヌの辛さや悲しさも、深く描かれていない感じ。
それぞれの役の歌に込められた感情はわかるけど、どうもその思いに入り込めなかった。
ラッセル・クロウは、歌い方が合わないと思った場面もあったのよ。

バルジャンとマリウスの関係も、さらりと描かれてた。
そのせいで、自分を助けてくれたのがバルジャンと知った時の原作でのマリウスの気持ちが伝わってこない。

エポニーヌの切ない気持ちは、すごく伝わってきたわ。

エポニーヌ役のサマンサ・バークスとアンジョルラス役のアーロン・トヴェイは歌がうまいなと思いました。
バークスは舞台で同じエポニーヌ役を演じているそうだし、トヴェイトは、ミュージカル版「キャッチ・ミー・イフ・ユー・キャン」の主役をしていると聞いて納得。

司教役のルム・ウイルキンソンは、ミュージカル舞台版の初演で、ジャン・バルジャンを演じた人だそうです。

テナルディエ夫妻を演じたサシャ・バロン・コーエンヘレナ・ボナム=カーターは、うまいですねえ~~。登場人物の中で唯一コミカルな役だけど、強欲な感じもよく出てました。

(鑑賞日12月22日)

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【映画】ら~わ行」カテゴリの記事

コメント

私も今年ぎりぎりで、見てきました。
舞台のミュージカルになっていると知らなかったので、
なんでこういう物語がミュージカルになるのかしら?
と思いながら見ていました。
確かにミュージカル特有の高揚感はなかったですね。
「オペラ座の怪人」はすぐCDを購入、結局劇場で6回位見たけど・・・。
題材としては、ミュージカル向きではないですよね?
でも、ある意味、シリアスなストーリーだからこそ、ミュージカルで緩和したのかな?
とも思いました。
私はリーアム・ニーソン版は確か、テレビ放映で、見ています。

で、あの酒場の群舞はなぜか汚さばかり目立っていました。
でも、エポーヌ役の人、歌が上手く、感情表現も抜群でしたね。
それに私は、マリウスが、仲間がみんないなくなった、部屋で歌った時は
上手いなぁ~と思いましたが・・。涙が最高に溢れました。
そばかすだらけの俳優は良く見る顔だけど、どういう作品に出ていたかしら?
そうですね。アンジョルラス役のアーロン・トヴェイトは歌よりも、とてもハンサムなので、
顔ばかり見ていました。爆

では、今年も押し迫ってきました。
よいお年をお迎え下さいね。来年もよろしくお願いします。

★紫の上さん
マリウス役のエディ・レッドメインは、トニー賞も受賞している若手実力派です。
「グッド・シェパード」「エリザベス:ゴールデン・エイジ」「ブーリン家の姉妹」など、最近だと「マリリン 7日間の恋」に出演しています。
イートン校からケンブリッジに行ったお坊ちゃんで、粗野な感じが全くない人ですね。

年内はこの作品がしめとなりました。
紫の上さんも、どうぞよいお年を。

あけましておめでとうございます。今年もよろしくお願いいたします。
ツッコミまくりの記事にTBありがとうございます。(笑)
エポニーヌ役のサマンサ・バークスの歌、良かったですね~。
マリウス役のエディ・レッドメインの仲間を失った後の歌も良かったです。
けどやっぱり一番は最後の“民衆の歌”かな。

★すぷーきーさん
歌はよかったのですが、
全体としてはいまいち感動が薄かったです。

今晩は。
いつもTB送るばかりで、失礼していますが、
今年も宜しくお願い致します。

この映画素晴らしい作品であることはよく分かるのですが、
私には少々長かった・・・です。

リーアムのジャン・バルジャンは見てないので、
記事を読ませて頂いて、見てみようかと思いました。

★小米花さん
私も、いまひとつ登場人物達の心情に入り込めず、
長く感じました。
リーアム主演作のほうが、バルジャンの苦悩や、
フォンテーヌの悲しみがよくわかると思います。

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