マリー・アントワネットに別れをつげて (試写会)
報われない無償の愛
公式サイト http://myqueen.gaga.ne.jp
12月15日公開
原作: 王妃に別れをつげて (シャンタル・トマ著/白水社)
1789年7月14日、バスティーユが陥落しフランス革命が勃発。王妃マリー・アントワネット(ダイアン・クルーガー)を筆頭にした286名の処刑リストが出回り、ヴェルサイユは騒然となる。召使いや貴族たちが次々に逃げ出す中、王妃の朗読係シドニー(レア・セドゥ)は、心酔する王妃のためなら何でもする覚悟だった。そんな彼女に王妃が自ら命じたのは、王妃の寵愛を一身に受け、冨と権力を思うままにしてきたポリニャック公爵夫人(ヴィルジニー・ルドワイヤン)一家の国外逃亡を助けるために、公爵夫人の身代わりになる事だった。
フランス革命が背景にあるものの、朗読係シドニーの王妃に対する愛がメインの、とっても私的な物語。
革命勃発からの4日間の様子を描いています。
物語に盛り上がりがなく淡々と進むので、眠気に襲われるのを必死にこらえての鑑賞となりました。
豪華な宮廷衣装と、ヴェルサイユでの撮影された映像が楽しめた程度。
そして不倫とエロスが必須のフランス映画。
レア・セドゥとヴィルジニー・ルドワイヤンが、大胆なヌードを披露してます。
美人の家系で有名なハプスブルグ家出身の王妃を、ドイツ美人のクルーガーが演じるのは○。
今作でのアントワネットは、気まぐれでわがままな王妃。
夫に関心はなく、ポリニャック夫人を溺愛する同性愛者って感じかな。
しかしポリニャック夫人は王妃を利用しているだけで、愛情があるわけではありません。
王妃が、上流階級出身でない朗読係のシドニーの気持ちなど知る由もない。
召使いや貴族たちが宮廷から逃げ出す中、シドニーは何があっても王妃のそばを離れないつもりだった。
王妃はポリニャック夫人に、国外に逃げるように言います。
王妃は「いいえ、私はおそばに留まります。」との言葉を期待していたのでしょうが、夫人はあっさり承諾。
王妃はポリニャック夫人の本心を知っても、彼女の命を救おうとします。
シドニーの王妃への愛も、王妃のポリニャック夫人への愛も報われない悲しいもの。
ポリニャック夫妻は侍女と下僕に変装するので、シドニーにポリニャック夫人の服を着て、夫妻と共に馬車に乗ることを命じます。
王妃のためならと、泣く泣く王妃の命令に従うシドニー。
もし逃げる途中でバレたら、殺されるのはシドニーよ。
フランス映画って大きく感情移入できるようなものでなく、客観的に眺める感じなのよね。
フランス映画のラブストーリーとか愛憎劇とは、やっぱり相性悪いわ。
(鑑賞日12月4日)
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作品について http://cinema.pia.co.jp/title/160553/
↑ あらすじ・クレジットはこちらを参照ください。
1789年7月14日の朝から始まる。
それは、パリのバスティーユ監獄が陥落し、フランス革命の勃発した日。
パリから離れた、ベルサイユ宮殿にいる国王と貴族にも
王や貴族の名が書かれた、処刑者リストが出回る。
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2012年/フランス、スペイン/100分
監督: ブノワ・ジャコー
出演: レア・セドゥ/ダイアン・クルーガー/ヴィルジニー・ルドワイヤン/グザヴィエ・ボーヴォワ/ノエミ・ルボフスキー
1789年07月14日、フランスは、王室への不信から不穏な空気が流れていた。王妃マリー・アントワ...... [続きを読む]
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