アンナ・カレーニナ (試写会)
舞台劇でした
公式サイト http://anna.gaga.ne.jp
3月29日公開
米アカデミー賞衣装デザイン賞受賞
原作: アンナ・カレーニナ (レフ・トルストイ著)
監督: ジョー・ライト 「プライドと偏見」 「つぐない」 「路上のソリスト」
1874年、ロシア。政府高官カレーニン(ジュード・ロウ)の妻で母親でもあるアンナ・カレーニナ(キーラ・ナイトレイ)は、社交界の華として人々から注目される女性。しかし、華やかな生活の裏で、夫との愛なき結婚に空虚なものを抱いていた。そんなある日、離婚の危機にある兄夫婦の関係修復のためにモスクワへ向かい、そこで若き将校ヴロンスキー(アーロン・テイラー=ジョンソン)と出会う。ふたりは強く惹かれあい、アンナは迷いながらも家族を捨て、ヴロンスキーとの愛に生きる決意をする。
何度も映画化されている、文豪トルストイの小説。
高校生の時に読んだかな。
当時のロシアの時代背景や、トルストイ自身について知っていると、小説の解釈もまた違ってくる。
ソフィー・マルソー主演のは見たし(でもあまり覚えていない)、昔のも見たと思うけど、誰が主演のかは覚えていない。
今回の監督は、これまでの映画と違うものにしたいと、舞台劇型の演出になっていた。
原作は有名だし読んでいるので、事前情報を入れていなかったから、この演出にびっくりした。
モスクワやサンクトペテルブルクでの貴族の生活の様子は、劇場内の空間で展開する。
同じ場所が屋敷内にも、舞踏会や競馬の会場にもなる。
ずっとこの展開が続くのですが、貴族社会の閉塞感を演出しています。
リョービンの農園やアンナが家を出てヴロンスキーと屋外で過ごす様子は、ロケとなっていて、これらの場面が出てくると、本当に開放感を感じます。やっと深呼吸できたーって感じ。
20代だったら不倫相手のヴロンスキーを演じたであろうジュード・ロウが、アンナの夫カレーニン。
髪を剃って、さらに額を広げているそうよ。(笑)
アーロン・テイラー=ジョンソンは、女の子たちにモテモテなのも当然なルックスで登場し、キーラとのツーショットは絵になるわ。
いい役者さんたちの中でも、精神的に追い詰められて、ヴロンスキーが心変わりするのではないかと疑心暗鬼になるキーラがうまくて、一番印象に残ったかな。
「プライドと偏見」でキーラの相手役だったマシュー・マクファディンが、アンナの浮気性の兄。
兄嫁はケリー・マクドナルド。
ヴロンスキーの母親は、「ゴーストライター」で元首相の妻役のオリヴィア・ウイリアムズ。
ハリー・ポッターシリーズで、ウイズリー家の長男だったドーナル・グリーソンが、リョーヴィン。
目の保養となる豪華な衣装の数々には、うっとりしますわん。
さすがオスカー受賞。
(鑑賞日3月21日)
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場所も外苑前駅の近くで良い所でした。
座席は4列+後ろ一列パイプ椅子で全部で40名強の入れるくらいの大きさですが、
スクリーンが高いので長い映画には不向きですね。
2時間10分はチョイきついです。
【ストーリー】
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*ネタバレありです!
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映画「アンナ・カレーニナ」★★★☆
キーラ・ナイトレイ、ジュード・ロウ
アーロン・テイラー=ジョンソン、ケリー・マクドナルド
アリシア・ヴィキャンデル、ドーナル・グリーソン 出演
ジョー・ライト監督、
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こんにちは♪
わざと髪を剃ってまでって...ジュード...すごいですね。
ちょっと心配しちゃいますけど^^;
キーラのドレス姿がどれね素敵でうっとりしながら見てました~。
今日からブログタイトルを変更しました。
今後ともどうぞよろしくお願いいたします♪
投稿: yukarin | 2013年4月 1日 (月) 12:54
★yukarinさん
ドレスは豪華ですごかったですね。
ブログタイトル了解しました。^^
投稿: 風子 | 2013年4月 1日 (月) 13:53
多分好みは別れるのでしょうけど、貴族社会を劇場に閉じ込めるというアイディアは秀逸でした。
これによってテーマがはっきりと際立ちましたね。
ジュード・ロウはちょくちょくスティーブ・ジョブズに見えました。
額だけ?(笑
投稿: ノラネコ | 2013年4月 2日 (火) 15:33
★ノラネコさん
壮大なロケーションを望む人もいるでしょうし、万人に受け入れられる演出ではないでしょうね。
閉鎖的な特権階級の生活と,、農民と一緒に働き、貴族階級とは異なる幸福感を持つようになったリョーヴィンとの対比は、際立っていました。
投稿: 風子 | 2013年4月 2日 (火) 16:20
>ウイズリー家の長男だったドーナル・グリーソンが、リョーヴィン
へーー、だったんだ!
何気にいい男。
アタシはだめでした。
豪華は豪華なんだけど、出てる人が安っぽかったかな。
絶対に若かったら、ジュードが不倫相手ですよね。私もそう思いながら、額のあたりを見てました。
投稿: sakurai | 2013年5月22日 (水) 15:16
★sakuraiさん
グリーソンは、ハリポタの役とは印象が違いましたね。
今回は好みが分かれる演出でした。
投稿: 風子 | 2013年5月22日 (水) 23:29
何度か映画化になっているようですが、私は所見でした。ちょっと舞台劇のような演出で、舞台のイメージで作り上げていましたね。
逆にしっかりした映画バージョンで見て見たいと思いましたが。
TBできないようですね。
投稿: atts1964 | 2016年7月15日 (金) 21:01
★atts1964さん
機会があれば、別のアンナ・カレーニナと見比べてみるのもいいと思います。
投稿: 風子 | 2016年7月15日 (金) 21:44