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2013年3月28日 (木)

ザ・マスター

救われなかった男

The_master

公式サイト http://themastermovie.jp

監督: ポール・トーマス・アンダーソン  「マグノリア」 「ゼア・ウィル・ビー・ブラッド」

第二次大戦終結し、出征先から帰還したフレディ(ホアキン・フェニックス)は、アルコール依存症になり、トラブルを繰り返しては職場を転々とする日々を送っていた。そんなある日、いつものように酒に酔ったフレディは、港に停泊中の船にこっそり乗り込んでしまう。やがて船員に見つかり、“マスター”と呼ばれる男、ランカスター・ドッド(フイリップ・シーモア・ホフマン)の前に引き出される。“ザ・コーズ”という新興団体を率いるドッドだったが、意外にも彼はフレディを歓迎し、一方のフレディもドッドに自分を導いてくれる可能性を見出す。以来、2人は行動を共にするようになり、次第に強い絆で結ばれていくが…。

フレディとドッドの関係は、説明しにくいですねえ。
同性愛とも友情ともちょっと違う。

The_master2jpg

もともとフレディは、救いを求めてドッドのところへいったのではなく、たまたま出会った相手。
ドッドといれば、もしかしたらアル中から抜け出せるかもしれないと思ったけれど、結局フレディを100%は信じ切れなかった。

戦争体験から、アル中になってしまったフレディ。
彼は何を求めていたのかな。

帰還後にドリスをたずねなかったのはなぜなのだろう。
彼女が若すぎて、自分が受けた心の傷を理解できない、または癒してはくれないと思ったのか。それとも、今の自分を見せたくなかったのか。
説明がないので、女の私には、その辺の理由がわからない。

彼が求めていたのは、自分を愛して寄り添ってくれる包容力のある女性だったのかしら。

ドッドは団体のマスターだけど、ドッドのマスターは妻のようね。
結構怖い女。
エイミー・アダムスが独特の雰囲気を出している。

The_master3

ホアキンとホフマンの演技力でひきつけられる。
ホアキンのアル中ぶりは、「フライト」のデンゼルとはまた違うだめっぷり。

人はマスター無しで生きられるか?とドッドは言うけど、信仰心のない私にはその意味がぴんとこない。

(鑑賞日3月27日)

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【映画】さ行」カテゴリの記事

コメント

ホアキンのイッてるぶりが、あまりに真に迫ってて、どこまでが演技なのかわからなくなるくらい。
怖さを感じました。
そして、何より一番怖いのは、妻…でしたかね。
エイミーとホフマンで、「ダウト」を思い出しました。あっちも怖かったかも・・・。

★sakuraiさん
本当にホアキンはアル中はなんじゃないかと思っちゃうますね。

エイミーのあんな風に夫を操る妻、怖いですぅ。

そう、二人の関係が微妙なんですね。ゲイっぽいんですが、そういうシーンはない。一種の宗教的なつながりなんでしょうね。
ポール・トーマス・アンダーソン監督の色は前面に出ていましたが、「ゼア・ウィル・ビー・ブラッド」に比べるとちょっと難解に感じました。
TBお願いします。

★atts1964さん
独特の空気感がある監督さんですね。

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