３１年目の夫婦げんか (試写会)

スキンシップは大事です　



公式サイト　http://31years.gaga.ne.jp
７月２６日公開

監督：　デヴィッド・フランケル　　「プラダを着た悪魔」　　「マーリー　世界一おバカな犬が教えてくれたこと」

ケイ(メリル・ストリープ)とアーノルド(トミー・リー・ジョーンズ)は結婚31年目。子供たちは独立し、夫婦ふたりで味気なく変わり映えのない毎日の繰り返し。ケイは夫婦関係を見直したいと、カウンセリング本を購入。その本の著者であるバーナード・フェルド医師(スティーヴ・カレル)の“カップル集中カウンセリング”を夫に内緒で申し込んだ。アーノルドはカウンセリングを嫌がったが、渋々ケイに同行し、ふたりでフェルド医師が提示する課題に挑むが…。

メリル・ストリープが見事にオーラを消して、ごくごく平凡な普通の妻で、可愛い女性を演じています。トミー・リー・ジョーンズも自然だし、熟年離婚の危機にある夫婦って、きっとこんな感じだろうと思えました。

夫婦の気持ちや考えが、すれ違う様子も見事。
痛々しくもあり、笑えるところもあり。

自分は結婚３１年目にどうなっているかわからないけど、ケイのような状態だったら、夫にこの映画を見せるのがいいかも。

ケイは夫に思っている事をなかなか言えず、夫婦の絆を取り戻したくて、１週間の集中カウンセリングに臨みます。
自分に対する夫の愛情が感じられず、もし今のような生活が続くなら、ひとりで暮らした方がましと考えている。

一方アーノルドは、妻のそんな気持ちには全く気づいていなかった。
カウンセリングに行く気はなかったけれど、離婚してひとり暮らしの同僚の言葉で危機を感じ、急いで妻と同じ飛行機に乗りこみます。
内心は、もし妻に出て行かれてたりしてひとり暮らしになったら大変と、思っているよう。

空港から延々と車を走らせて着いたのは、海辺の田舎町。
町の人達が、夫婦カウンセリングに来た人達に慣れているのも笑えます。

カウンセリングを受けるケイとアーノルド。



夫婦の座る位置が、現在の夫婦関係を示しているよう。
アーノルドはカウンセリングをバカにしていて、意味なしと考えています。

カウンセリングにより度々変わる、２人の座る距離がいいですよ。



フェルド医師は、性生活についてもかなり突っ込んだ質問をしてきます。

実はアーノルドが腰を痛めて、寝室を別にした。しかし腰が治っても別々のまま。セックスも５年ない。それ以外の愛情が感じられるようなスキンシップもないとケイは言います。

スバズバと突っ込んだ質問をするフェルド医師に唖然としながらも、笑えます。
でもって、医師が出す課題には、結構過激なものも．．．



シェルド医師に言われたあるハウツー本を買い、勉強中のケイ。
この後、すごい実践が．．．(ﾟｍﾟ*)



アーノルドは一念発起して、豪華ディナーと宿泊を用意するも．．．

それにしても、アメリカ人はカウンセリング好きね。
カウンセラーに対してよほどの信頼があったとしても、こんな性生活のあれこれを他人に話したくないわ。

(鑑賞日７月１９日)