偽りの人生 (試写会)
自分は自分でしかない
公式サイト http://www.itsuwari-jinsei.com
7月12日公開
ブエノスアイレス在住の医師アグスティン(ヴィゴ・モーテンセン)は、結婚8年目の妻クラウディアと恵まれた暮らしをしながらも心は満たされず、漠然とした空虚感に苛まれる日々を送っていた。そんなある日、音信不通だった一卵性双生児の兄ペドロの訪問を受ける。ペドロは自分が末期ガンであることを告白し、自分を殺してほしいと懇願する。一度は拒絶するアグスティンだったが、衝動的に殺害してしまう。そして、瓜二つのペドロに成りすまして生まれ故郷のティグレにもどり、新しい人生をスタートさせる。しかし、生前ペドロが手を染めていた犯罪に巻き込まれていく。
所々主人公の気持ちがわからない映画だったけど、きっとブエノスアイレスやその周辺の生活環境や文化や感覚などを知らないせいかもね。
公式サイトを見て、ちょっとわかったような気もする。
主人公にとっては、妻とはなんとなく気持ちがすれ違ったまま、ずるずるとすごしてきてしまっていたのかな。
妻は養子をほしがったが、自分の本音を言えないままのアグスティン。
しかし、いざ赤ちゃんをもらう時になってほしくないなんて、妻が怒るのも無理はない。
結局離婚。
双子の兄を殺してしまった理由も、よくわからないわ。
いくら双子でも生活や仕事が違うから、体つきとか、特に手の違いは誰でもわかってしまうと思うけど、そこを突っ込んではいけないのね。
兄に成りすまして生まれ故郷に戻ったけど、兄は養蜂業だけでなく、裏の仕事もしていた。
昔なじみのアドリアンとそのアドリアンが名付け親のマヌケなルーペンと組み、人を誘拐して身代金を取っていた。
ペドロがアグスティンに会いに来る前、誘拐に不手際があって、誘拐した人物を殺していた。
結局ペドロに成りすましたままでは、犯罪に手を染めるしかない。それは嫌だけど、自分がアグスティンだと、公にするわけにもいかないジレンマ。
兄の養蜂を手伝っていた若い娘ロサに、心をひかれて関係を持つアグスティン。
誘拐はやりたくないとアドリアンに言うけれど、彼の成りすましに気づいているアドリアンは、アグステインを脅す。
人は自分の人生しか歩めないのよ。
妻にとっては、身勝手な男としか映らなかったでしょうね。
故郷に戻ったけど、結局アグスティンがいられる場所ではなく、ロサと別の土地へ行こうとするけど、自業自得な哀れで悲しいラスト。
ただアグスティンにも、ペドロと同じ部分もあるわね。
血は争えないと思う部分が。
本作の女性監督は、これが長編デビュー作。
脚本に興味を示したヴィゴが、作品に参加する事になったので、大きなプロジェクトになったそうです。
ヴィゴが出てなかったら、日本で公開はなかったわね。
(鑑賞日7月4日)
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訪問&TBありがとうございます。
アグスティンの行動の理由が分からない。
ペドロの身元を使って、なぜ別の土地に行かない?
説明不足過ぎて、よく分からない話でした。
投稿: すぷーきー | 2013年7月10日 (水) 23:08
★すぷーきーさん
>アグスティンの行動の理由が分からない。
そのせいで、主人公に感情移入できませんでしたね。
アルゼンチンの人には、わかるのでしょうか。
投稿: 風子 | 2013年7月11日 (木) 12:54