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2013年7月26日 (金)

終戦のエンペラー (試写会)

平和のために 耐え難きを耐え 忍び難きを忍んで

Photo_3

公式サイト http://www.emperor-movie.jp
7月27日公開

原作: 終戦のエンペラー/陛下をお救いなさいまし (岡本 嗣郎著/集英社文庫)
監督: ピーター・ウェーバー  「真珠の耳飾りの少女」 「ハンニバル・ライジング」

1945年8月30日、連合国軍最高司令官総司令部(GHQ)の最高司令官として、ダグラス・マッカーサー元帥(トミー・リー・ジョーンズ)が日本に上陸。彼は日本文化に精通しているボナー・フェラーズ准将(マシュー・フォックス)に、戦争の真の責任者が誰かをわずか10日間で探し出せと命じる。しかし調査は、予想以上に困難を極める。

アメリカ映画ですから、アメリカからの視点ですが、日本がアメリカと戦争していた事すら知らないない人がいる世代には、日本の近代史を知るきっかけにしてほしいと思います。

また、アメリカ人は日本の文化をどう見ているのか知るのにもいいですね。

昭和天皇が、戦犯として裁判にかけられなかった理由は、フェラーズの進言やマッカーサーの決定だけではありませんが、大きな一因であった事は確か。
天皇を裁判に引きずり出したかった人達も当然いて、戦犯として裁かれた東條英機は、東京裁判で、昭和天皇が罪に問われないように配慮した証言をした。

撮影はニュージーランドですが、アメリカ映画によくあるへんてこな日本家屋でなく、ちゃんとしていて、主要な日本人の登場人物も日本人が演じていますから、日本が舞台のアメリカ映画としては、違和感はかなり少ないです。

学生の頃は、マッカーサーは進駐軍のトップだった事しか知りませんでしたが、テレビの特集番組とかで、かなりの野心家で、米大統領選にも出馬しようとしていたのを知りました。

トミー・リー・ジョーンズは、顔は似ていないけど、雰囲気はきっと似ているのでしょう。

Emperor

Emperor2

フェラーズ准将と、アメリカに留学していた日本人女性アヤ(映莉子)の恋愛はフィクションですが、フェラーズは、アメリカ留学の経験のある河井道と一色ゆりの意見を取り入れながら、天皇の戦犯問題について不起訴を進言する覚書を作成したとあります。

昭和天皇(片岡幸太郎)とマッカーサーの写真
Emperor3

Emperor4

正装の天皇に、ラフなスタイルのマッカーサー。
服装や姿勢の違いが、占領軍と敗戦国を物語る感じがしてしまいますが、マッカーサーは天皇に限らず、アメリカでも略装を好んでいたらしい。

天皇のマッカーサーへの言葉に、うるっときちゃいました。

(鑑賞日7月23日)

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【映画】さ行」カテゴリの記事

コメント

今晩は。

マッカーサーの野心的な部分を、ジョーンズは上手く出していましたね。

>アメリカ留学の経験のある河井道と一色ゆりの意見を取り入れながら、
そうなんですか。。。
ロマンスではなく、その辺りのニュアンスが欲しかったです。

★小米花さん
映画はフィクションの部分もあるので、
原作を読んでみたいと思いました。

やはり天皇の言葉は、迫りましたね。
天皇の表し方が懸念だったのですが、ものすごくホッとしました。

★sakuraiさん
どういう話をしたのかは公表されていませんが、周囲の話では、天皇陛下は殺されるのも覚悟でマッカーサーに会いに行ったとかいわれてますよね。

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