オン・ザ・ロード
ディーンと走った日々
公式サイト http://www.ontheroad-movie.jp
原作: 路上 (ジャック・ケアルック著/河出文庫)
製作総指揮: フランシス・フォード・コッポラ
監督: ウォルター・サレス 「セントラル・ステーション」 「ビハインド・ザ・サン」 「モーターサイクル・ダイアリーズ」
ニューヨークに暮らす作家志望のサル・パラダイス(サム・ライリー)は、父親を亡くして喪失感に苛まれていたが、西部からやって来た少年院上がりの奔放な若者ディーン・モリアーティ(ギャレット・ヘドランド)との出会いによって、彼の日常は一変する。ディーンはセックスとドラッグにまみれ、その上、美しい妻メリールウ(クリステン・スチュワート)はまだ16歳。常識に囚われない刹那的で型破りな生き方に、サルは心を奪われる。その後、故郷のデンヴァーに戻ったディーンの誘いを受け、サルはヒッチハイクでデンヴァーを目指し、やがて天衣無縫なディーンとともに、広大なアメリカ大陸を放浪する。
公開間もないサービスデイの日曜日に見に行ったので、満席でしたよ。
原作者はビート・ジェネレーションを代表する作家だそうですが、残念ながら知らないし、登場人物のモデルとなった人達も知らないの。
のちのヒッピー文化やロックンロールに影響を与えたそうですが、今見ると、ただの奔放でおバカな若者。性的に奔放なのはともかく、ドラッグには嫌悪感しかないのよ。
アメリカでは、青春時代にドラッグやったりするのは普通なんだろうけど。
モデルとなった人物達についての知識があれば、感想も違ったんだろうなあ。
それと映画を見る前に、公式サイトにある地図を見ておけばよかったなあ。
彼らがどういう道筋を走っているのか、それぞれの町の位置や距離がわかるものね。
車で旅をしている分には楽しいだろうけど、ディーンみたいな男は、家庭人としては最低なわけよ。
メリールウという妻がいるのに、カミール(キルスティン・ダンスト)と浮気。結局メリールウと離婚してカミールと結婚し、子供も生まれる。しかし妻子を置いて旅に出て、メリールウとよりを戻したり。
でもディーンをよくわかっているメリールウは、旅が終われば婚約者のもとへ帰っていき、ディーンはカミールからも絶縁される。
クリスティン・スチュワートが、ヌードを披露していてびっくり。
胸が見えるシーンが結構あるのよ。
ヴィゴ・モーテンセンとエイミー・アダムスが夫婦役で登場。
エイミーは明らかに精神を病んでいる様子。ヴィゴも変。
ヴィゴが演じる役のモデルである作家のウィリアム・バロウズを調べてみたら、薬物中毒だったのね。スキャンダルも多い人だわ。
楽しく過ごしていたサルとディーンだけど、自分勝手なディーンとついに決別する日が。
そして年月が過ぎ...
お金もないのに、いつまでもそんな生活ができるわけもなく、それぞれのその後に、彼らの生き方の違いがでてた。
サルの友人で詩人志望のカーロに、トム・スターリッジ。
サルがヒッチハイクの途中で出会う女性に、アリス・ブラガ。
スティーヴ・ヴシェミも、ちょい役で出ていました。
本作はアメリカ映画ではなくて、フランスとブラジルの合作なの。そのわりには、キャストは豪華ね。
本作でいいなと思ったのは、車で走っているときの風景の構図。
これは、さすがウォルター・サレス監督だなあと思いました。
(鑑賞日9月1日)
« レオが演じた実在の人物 | トップページ | エンド・オブ・ウォッチ »
「【映画】あ行」カテゴリの記事
- 弟は僕のヒーロー(2024.01.23)
- アクアマン/失われた王国(2024.01.19)
- エクスペンダブルズ ニューブラッド(2024.01.14)
- ウォンカとチョコレート工場のはじまり(2023.12.15)
- アナログ(2023.11.30)
コメント
トラックバック
この記事へのトラックバック一覧です: オン・ザ・ロード:
» 『オン・ザ・ロード』 2013年9月1日 TOHOシネマズシャンテ [気ままな映画生活(適当なコメントですが、よければどうぞ!)]
『オン・ザ・ロード』 を観賞しました。
クリステン・スチュワート渾身の脱皮映画
【ストーリー】
父親の死を引きずり鬱屈(うっくつ)とした日々を過ごす青年作家サル・パラダイス(サム・ライリー)。ある日、彼は内省的な自分とは正反対である奔放な男ディーン(ギャレット・ヘドランド)とその幼妻メリールウ(クリステン・スチュワート)と知り合う。社会規範にとらわれずにセックスやドラッグをむさぼるディーンの生き方、メリールウの美貌に惹(ひ)き付けられたサルは、彼らと一緒にニューヨークを飛び出して各地を放浪する... [続きを読む]
» 『オン・ザ・ロード』 [My Pace, My Self]
今年はまさに映画の秋!”ということで暇さえあれば各映画館の公開予定一覧とにらめっこ。今年はここまで控えめに映画館に通っているつもりで捨てた作品もありますが、なんかこの秋の気になる作品は捨てる決心ができない。ということで1000円デーは一度たりとも無駄にできません。にもかかわらず、他の用事との兼ね合いを考え今週の木曜は映画無理かなぁ・・・ということで今日は『オン・ザ・ロード』観てきました。※以下感想です。 ネタバレありですのでご注意ください。... [続きを読む]
» フランシス・F・コッポラ製作総指揮、ウォルター・サレス監督『オン・ザ・ロード (ON THE ROAD)』人生のすべては路上にある [映画雑記・COLOR of CINEMA]
ジャック・ケルアックが1957年に発表した「路上/オン・ザ・ロード」をフランシス・F・コッポラ製作総指揮、ウォルター・サレス監督が8年がかりで映画化した『オン・ザ・ロード (ON THE ROAD)』... [続きを読む]
» ショートレビュー「オン・ザ・ロード・・・・・評価額1600円」 [ノラネコの呑んで観るシネマ]
人生に必要な事は、全て路上にある。
所謂ビート・ジェネレーションの寵児、ジャック・ケルアックが1957年に発表した自伝的小説の映画化である。
第二次世界大戦後間もない1940年代後末、NYに暮す作家志望の...... [続きを読む]
» オン・ザ・ロード 友達は選びましょう [No War,No Nukes,Love Peace,Love Surfin',Love Beer.]
【49うち今年の試写会5】 今朝はもう波無かった。
父親の死を引きずり鬱屈とした日々を過ごす青年作家サル・パラダイス(サム・ライリー)。ある日、彼は内省的な自分とは正反対である奔放な男ディー...... [続きを読む]
» 「オン・ザ・ロード」 [ここなつ映画レビュー]
ディーンと出会ったのは父の死の少し後だ。「何もかも終わり」とひどく落ち込み重い病気になってーやっと立ち直った頃だ。
から始まる本作。小説「路上ーオン・ザ・ロード」の始まりと同じだ。
1950年代のビート・ジェネレーション文学の代表作である「路上ーオン・ザ・ロード」が映画化されると聞き、そしてそれが私の生涯ベスト10に入るだろうと思われる「セントラル・ステーション」の監督ウォーター・サレスが監督すると知った時、正直一体どんな作品になるのか予想もつかなかった。
登場人物が生きている... [続きを読む]
» オン・ザ・ロード ★★★ [パピとママ映画のblog]
1950年代のビート・ジェネレーションを代表する作家ジャック・ケルアックが、自身や友人たちをモデルに執筆した自伝的小説「路上」(57)を、「セントラル・ステーション」「モーターサイクル・ダイヤリーズ」のウォルター・サレス監督が映画化した青春ロードムービー。脚...... [続きを読む]
» 映画『オン・ザ・ロード』を観て [kintyres Diary 新館]
13-69.オン・ザ・ロード■原題:On The Road■製作年、国:2012年、アメリカ・ブラジル・イギリス・フランス■上映時間:139分■料金:1,800円■観賞日:9月7日、TOHOシネマズシャンテ(日比谷)
□監督:ウォルター・サレス◆サム・ライリー◆ギャレット・ヘドラ...... [続きを読む]
ロード・ムービー撮らせたらうまいですよね。さすがだわ。
中身には、どうにも気持ちを寄せれませんでした。
時代だったんでしょうね。
投稿: sakurai | 2014年1月26日 (日) 10:23
★sakuraiさん
登場人物たちには、共感できませんでした。
投稿: 風子 | 2014年1月26日 (日) 14:13