« 少女は自転車にのって (試写会) | トップページ | REDリターンズ »

2013年12月11日 (水)

47RONIN


武士の本懐


47ronin

公式サイト http://47ronin.jp

将軍徳川の治世の鎖国時代の日本。混血児カイは、赤穂藩藩主・浅野内匠頭(田中泯)に命を救われ、浅野の娘ミカ(柴咲コウ)と心を通わせるようになる。しかし成長したふたりが結ばれるには、身分が違いすぎた。それでもカイは藩主への忠義を誓い、領地の片隅で一人静かに暮らしていた。そんな中、豊かな赤穂藩を狙う隣国の藩主・吉良上野介(浅野忠信)は、謎の妖術使いミヅキ(菊地凛子)と共に奸計を巡らせ、浅野に刃傷沙汰を起こさせる。浅野内匠頭は切腹となり、お家はお取り潰し。大石内蔵助(真田広之)をはじめ、家臣たちは浪人となる。1年後、大石は出島で異人の奴隷となっていたカイ(キアヌ・リーブス)を助け出すと、復讐への助太刀を頼む。そして大石率いるわずか47人の赤穂浪士は、吉良への仇討ちを決意し、戦力差のある敵の軍勢との戦いに身を投じる。

2D字幕版で見てきました。

将軍が何であんな格好とか、日本人には多々違和感ありで突っ込めばキリがない。
ハリウッド映画なんだから、アメリカ人が見て面白いと思わないと商売にならない。
それを踏まえて見て欲しいですね。
あくまで、忠臣蔵にインスパイアされたファンタジー映画なんですから。
忠臣蔵をそのまま映画にしたって、アメリカで興行収入は得られないでしょ。

武士道の精神を、敬意を持って紹介しようとしている意志は感じられます。

切腹の時には白装束で、辞世の句を読むとか、仇討ちが成功しても失敗しても、待っているのは死。それを承知で仇討ちに行く浪士達の覚悟など。
カイの謙虚さもよかったわ。

アクションシーンはなかなか迫力があったし、真田さんとキアヌが刀を交えるシーンは、キアヌにフェンシングのような動きもあって、日本の時代劇の殺陣とは違っていても、スピード感があってよかった。

頭に天狗の爪あとがある少年カイは、内匠頭に助けられたものの、家臣達からは人間ではなく鬼の子と差別されます。
しかし、心は武士として成長したカイ。

内匠頭が切腹して1年。吉良によって穴倉の底に閉じ込められていた大石は、解放されるとカイを探し出し、赤穂へ連れ帰る。

47ronin_5

大石がカイを仇討ちのメンバーに入れても、依然としてカイを快く思わない者もいたけど、次第にカイを認めていくのがよかったです。
こういう部分があると、感情的に物語に入りやすい。

血判状に、カイはどんな名前を書くのかと見ていたら、
「魁」 でした。
表音文字のアルファベットと違って漢字は表意文字だから、こういうのも楽しみよね。

柴咲コウは目が大きくてはっきりした顔立ちでスクリーン栄えするけど、アメリカ人が見るとどうなんでしょうか。アメリカでは一重の切れ長な目が、エキゾチックっていうか東洋的と感じるらしいけど。

菊地凛子は、妖女の雰囲気に合ってたわ。

47ronin_6

赤西仁は大石主税役。見せ場はあまりなくても、ハリウッドデビュー作としては、大きな役をもらったじゃないの。

47_akanishi

アレンジされてるとはいえ、討ち入りの火消しの衣装の柄を取り入れたりしているのはうれしかった。

キアヌの武士としての最後に涙。

(鑑賞日12月6日)

« 少女は自転車にのって (試写会) | トップページ | REDリターンズ »

【映画】A~Z 数字」カテゴリの記事

コメント

あけましておめでとうございます♪
今年もよろしくお願いいたします。
ファンタジーでしたね~。
映画の出来はともかく、真田さんは『ウルヴァリン:SAMURAI』の時よりいい役で良かったです。

★すぷーきーさん
今年もよろしくお願いしますね。

真田さん、かっこよかったですよねえ。

思いっきりハードルを下げて、ファンタジーだと言い聞かせて見たんですが(^^)
やはり酷評に…
日本は劇場スルーで良かったかも(^^)
菊池凜子の一人勝ちかもしれませんね。
TBはエラーになるようです。残念…

★atts1964さん
ファンタジーとしても、
日本人にとっては違和感ありすぎでしょうね。

コメントを書く

(ウェブ上には掲載しません)

トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: 47RONIN:

» 映画『47RONIN』★忠臣蔵をこんな風にしました(_) [**☆(yutake☆イヴのモノローグ)☆**]
作品について http://cinema.pia.co.jp/title/156344/ ↑ あらすじ・クレジットはこちらを参照ください。 忠臣蔵 のあらすじ→ ココ 忠臣蔵 がベースです。 基本〜赤穂藩浅野家の浪士47士が、主君の無念をはらすため、吉良を討ち取る〜 この基本は守りながら、あとは、大幅にデフォルメしてあります。 忠..... [続きを読む]

» 47 RONIN [★yukarinの映画鑑賞ぷらす日記★]
【47 RONIN】 2013/12/06公開 アメリカ 121分監督:カール・リンシュ出演:キアヌ・リーヴス、真田広之、浅野忠信、菊地凛子、柴咲コウ、赤西仁、田中泯、ケイリー=ヒロユキ・タガワ 参戦せよ。 [Story]大石率いるサムライたちは、吉良とミステリアスな女ミヅキのたく...... [続きを読む]

» 47RONIN [映画と本の『たんぽぽ館』]
エキゾチック&ファンタスティック * * * * * * * * * * キアヌ・リーブス主演で、47浪人・・・? ということで、随分前から気になっていた作品なのですが・・・。 いやはや、皆様、 これはあの「忠臣蔵」の物語はすっかり忘れて観たほうが良いで...... [続きを読む]

» 47RONIN ★★★.5 [パピとママ映画のblog]
世界的スター、キアヌ・リーヴスを主演に迎え、歌舞伎や映画、ドラマなどで不動の人気を誇る「忠臣蔵」を大胆にアレンジしたアクションファンタジー。非業の死を遂げた主君の敵を討つべく集まった47人の浪士と異端の混血のサムライが協力し、数々の試練を乗り越え決死の戦...... [続きを読む]

» 「47RONIN」外国からの視点で描いた先にみた視点が変わっても基本は変わらない復讐の連鎖を断ち切る日本人の武士道精神 [オールマイティにコメンテート]
「47RONIN」は忠臣蔵を海外から観た視点で解釈して制作したリメーク作品で浅野内匠頭が吉良上野介の策略で斬ってしまった事で切腹となり領地が吉良上野介の物になった事により浪人と ... [続きを読む]

» 『47RONIN』 真の主人公は誰だ!? [映画のブログ]
 『47RONIN(フォーティーセブン・ローニン)』のビジュアル――特に城と城下町が一体になって広がる光景が気に入ったので、翌日小田原城を歩きながら『47RONIN』のことを考えていた。  北条氏が豊臣軍と戦うために籠った小田原城は首都圏から気軽に足を延ばせる距離にあり、復元事業のおかげもあって往時の姿を楽しむことができる。近隣の学校や店舗も小田原城にならってデザインされている上、鎧兜の貸...... [続きを読む]

» 47RONIN 【劇場で鑑賞】 [映画B-ブログ]
キアヌ・リーヴス主演、真田広之など日本人 俳優が多く出演する忠臣蔵をアレンジした アクションファンタジー「47RONIN」が公開、 3D字幕版はかなり限られた劇場でしかやって おらず吹替版が大多数、2Dの字幕版なら近場 でも幾つかの劇場でやっておりましたので そちらを観…... [続きを読む]

» 47RONIN : ファンタジー・アクション風な時代劇 [こんな映画観たよ!-あらすじと感想-]
 アンケートを久々に更新します。今が旬ともいえる「秘密保護法案」についてです。個人的には、情報保護の法案は絶対的に必要だと考えております。そのために、個人のプライバシ [続きを読む]

» 47 RONIN [映画の話でコーヒーブレイク]
「もうひとりの息子」を見た後、もう1本見ようと上映時間を確認したら本作が丁度よかったので 躊躇しつつ鑑賞決定。 ハリウッドが作る日本を舞台にした映画や日本映画のリメイクは危険です。 以前マシュー・ブロデリックやジャン・レノ主演で松田聖子や加藤雅也もちょこっ...... [続きを読む]

» 「47RONIN」 ファンタジーだからって自分に言い聞かせて観た [はらやんの映画徒然草]
ついこの前に公開開始だと思っていたら、来週くらいから上映されない映画館も出てきて [続きを読む]

» 47RONIN [花ごよみ]
赤穂浪士47人による 仇討ち「忠臣蔵」をベースに描く3Dアクション。 監督はカール・リンシュ 主演はキアヌ・リーブス、 異端のRONINカイを演じます。 真田広之、浅野忠信、菊地凛子、 柴咲コウ、赤西仁等が出演。 徳川の世 吉良(浅野忠信)とミヅキ(菊地凛子)...... [続きを読む]

» 『47RONIN』を109シネマズ木場5で観て、これはこれそれはそれふじき★★ [ふじき78の死屍累々映画日記]
五つ星評価で【★★忠臣蔵でない事に関してはどうでもいいんだけど、単純にテンポ悪くて見せ場の見せ方が悪いので映画としては残念。皆で見終わった後、話が弾みそうだからつまん ... [続きを読む]

» 47RONIN [ルナのシネマ缶]
「忠臣蔵」といえば 日本で最も有名な仇討ちものです。 そんな作品をハリウッド的に アレンジしてファンタジーに してみました!って作品でした。 真田広之、浅野忠信、田中泯、 菊地凛子、柴咲コウ、赤西仁などの 日本人俳優をたくさん起用しているのは なかなかすごいかも・・・。 混血青年カイ(キアヌ・リーヴス)は、幼い頃赤穂の主君(田中泯)に 命を助けられ、忠誠を誓いながら主君の娘ミカ(柴咲コウ)に 秘かに思いをよせていた。 大石(真田広之)率いるサムライたちは、吉良(浅野忠信)... [続きを読む]

» 『47RONIN』 [cinema-days 映画な日々]
「忠臣蔵」をモチーフに 天狗・妖術を盛り込み、中国風にアレンジ 【個人評価:★★ (2.0P)】 (劇場鑑賞) 原題:47 Ronin 《 吹き替え版 》2D鑑賞 [続きを読む]

» 「47RONIN」☆ハリウッドでビューは大成功 [ノルウェー暮らし・イン・原宿]
待ちに待った映画「47RONIN」 すっかり観るのが出遅れちゃったけど、2年半も待ったのだからこのくらいはいいよね? 柴崎コウ、赤西仁と一緒にハリウッドデビューした同級生のおにい君の雄姿を見なくてはっ!!... [続きを読む]

» 映画「47RONIN」どっちつかずの失敗作だった [soramove]
映画「47RONIN」★★☆ キアヌ・リーブス、真田広之、 柴咲コウ、浅野忠信、 菊地凛子、赤西仁出演 カール・リンシュ監督 121分、2013年12月6日より公開 2013,アメリカ,東宝東和 (原題/原作:47 RON) 人気ブログランキングへ">>→  ★映画のブログ★どんなブログが人気なのか知りたい← 「ハリウッドで新たな世界観によって描いた 『忠臣蔵』が、この作品、 別物と思... [続きを読む]

» 47RONIN。 [すぷのたわごと。]
あけましておめでとうございます♪今年もよろしくお願いいたします。 『47RONIN』を観に行ってきました。 去年拾い損ねた落ち穂拾い。 あっという間に上映回数が激減した、大コケという噂の作品を怖いもの見たさで。(笑) 日本が舞台だけど、セリフは英語というお約束。 けど、文字はなぜか日本語。 原題は『47 RONIN』。 鎖国時代の日本。 赤穂の藩主、浅野内匠頭(田中泯)は、一人の少年を助ける。 混血の少年は藩内に留まることを許され、成長。 時は流れ、浅野内匠頭は吉良上野..... [続きを読む]

» 「47RONIN」 [ここなつ映画レビュー]
赤穂浪士討ち入りの日、12月14日に鑑賞。菩提寺の泉岳寺には行かずに映画館へ。キアヌ・リーブス×真田広之は私にとっては願ってもない是非ものだから、「四十七士、忠臣蔵だよ!」と嘘をついて(違うって事もないんだけど)、土下座して次男に同行を依頼。本当は「清須会議」を観たかった次男はしょうがないなあ、という感じで。でも終映後、「観た甲斐があった」と生意気言ってましたが。 見事な世界観。日本人ってすごく美しい、気高い民俗なのだな、と思う。少なくともこの作品の中では。 もちろん、「赤穂浪士 四... [続きを読む]

» 47RONIN [C’est joli〜ここちいい毎日を♪〜]
47RONIN 13:米 ◆原題:47 Ronin ◆監督:カール・リンシュ ◆主演:キアヌ・リーブス、真田広之、柴咲コウ、浅野忠信、菊地凜子、赤西仁、田中泯、國元なつき、中嶋しゅう、羽田昌義 ◆STORY◆大石(真田広之)率いるサムライたちは、吉良(浅野忠信)とミステリアスな...... [続きを読む]

» 47RONIN [いやいやえん]
もう設定からして「忠臣蔵妖魔伝」という感じですよね。日本人なら違和感を感じずにはいられない。 日本人の美徳もごっちゃ煮中国と一緒にされて、涙涙です。どうも中国っぽいのが否めないんだよね。 いやー別にいいんですよ、今更この全く違う設定を「忠臣蔵を大幅アレンジ」とかいわれても。あのラストサムライだって色々変なところあったけど、なんか役者演技でカバーされた部分がかなりあったし。しかしこの奇天烈な世界観は、そう「SAYURI」に似ている、アメリカ人独自の解釈。 ハリウッド作品を日本人キャストで... [続きを読む]

» 47RONIN [銀幕大帝α]
47 RONIN 2013年 アメリカ 121分 アクション/ファンタジー/時代劇 劇場公開(2013/12/06) 監督: カール・リンシュ 出演: キアヌ・リーヴス:カイ 真田広之:大石内蔵助 浅野忠信:吉良上野介 菊地凛子:ミヅキ 柴咲コウ:ミカ 赤西仁:大石主税 田中泯:浅...... [続きを読む]

» 47RONIN [atts1964の映像雑記]
2013年作品、カール・リンシュ監督、キアヌ・リーブス、真田広之出演。 異邦人の少年が、なぜか天狗の里にいた。 彼はここで厳しい修行に明け暮れていたが、ある日彼はこの里から逃亡を企てるのだった。 徳川綱吉が将軍職にあり、鎖国で海外と断絶していたころの日本。 魑魅魍魎の跋扈していた諸国も、武家の支配によって安寧を保っていた。  そんな諸国の一つに、名君浅野内匠頭(田中泯)を領主とする播州赤穂があった。秘かに赤穂を併呑する野望を持つ吉良上野介(浅野忠信)は、側室の謎の女..... [続きを読む]

« 少女は自転車にのって (試写会) | トップページ | REDリターンズ »

2023年3月
      1 2 3 4
5 6 7 8 9 10 11
12 13 14 15 16 17 18
19 20 21 22 23 24 25
26 27 28 29 30 31  
無料ブログはココログ