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2014年1月21日 (火)

エンダーのゲーム

幼き新世代の軍師

Enders_game

公式サイト http://disney-studio.jp/movies/ender

原作: エンダーのゲーム (オースン・スコット・カード著/ハヤカワ文庫)
監督: ギャヴィン・フッド  「ツォツィ」 「ウルヴァリン:X-MEN ZERO」

50年前、圧倒的な軍事力を持つ昆虫型地球外生命体フォーミックの侵攻を受け、メイザー・ラッカムの働きにより辛くも絶滅を免れた人類は、彼らのなる侵攻に備えて、世界中から天才児を集め、地球軌道上に設置された訓練施設“バトル・スクール”でエリート戦士の養成を行なっていた。そんな中、非凡な兄と姉の存在ゆえに、宇宙戦争を終結させる者との期待を受け、産児制限が行なわれている地球で、政府の特別許可で生まれた禁断の第3子“サード”の少年エンダー・ウィッギン(エイサ・バターフィールド)。彼は、その生い立ちがもとで孤独な少年時代を過ごしていた。やがてバトル・スクールへと送られたエンダーは、監督官であるグラッフ大佐(ハリソン・フォード)の下、過酷な訓練を受け、宇宙で戦うためのあらゆる術を叩き込まれる。

私のように原作を未読な人は、この作品の世界観を把握しておくために、鑑賞前に公式サイトのキーワードを読んでおくべきだったわ。
それでも面白く鑑賞しました。
宇宙や無重力の映像はまずまずで、スターツアーズのように、椅子が動いて欲しかったですぅ。

映像だけでなく、この作品で重要なのは、主人公エンダーの内面。
作品のできは、エイサ君の演技力にかかってきます。
そして宇宙の倫理も問いかけられる。

若手のヘイリー・スタンフェルドアビゲイル・ブレスリンも出演していますが、見せ場はあまりなく、エイサ・バターフィールドくんの演技力が非常に重要です。
彼が好演しているので、感情移入できます。

エイサくんは「ヒューゴの不思議な発明」で見た時、オカルト顔だと思ったけど、こういうSF物には合ってるわ。
独特な目をしているわよねえ。

Enders_game_7

兄も姉も優秀だったけど、兄は暴力的過ぎてバトルスクールに入れず、姉は優しすぎて失格。期待されて生まれてきた第3子のエンダー。
兄からは疎まれ嫉妬の対象。

姉のヴァレンタインは、周囲からいじめを受けてきたエンダーの心のよりどころ。

Enders_game_4

エンダーには、自分も兄のように暴力的になってしまうのではという怖れもある。
両親の期待にそいたいとのプレッシャーもある。

バトルスクールに進んでも、第3子の彼はいじめられる。

Enders_game_2

唯一好意的なのは、ペトラだけ。

Enders_game_3

エンダーに指揮官としての素養があるかどうかを、グラッフ大佐とアンダースン少佐(ヴィオラ・デイヴィス)が観察しています。
エンダーがいじめにどう対処していくか、どうやって仲間の信頼を得ていくか、戦術家としてはどうなのか、その様子がよくできています。

大人でも大変なのに、この責務を負うには、まだまだ幼い少年少女をかり出すなんてね。

最終試験に仲間と共に臨むエンダー。

Enders_game_6

試験終了の後に知らされた、衝撃の真実。
エンダーの気持ちに、激しく共感。

「ヒューゴ~」でもエイサ君と共演したベン・キングスレーも、重要な役で出演しています。

(鑑賞日1月18日)

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コメント

現実離れした役柄が、似合ってましたね。
独特なイケメンに成長しそうで、楽しみです。

★sakuraiさん
エイサくんて、特徴的な顔ですよねえ。

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