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2014年5月30日 (金)

ニューヨーク冬物語

“光”が示すもの

Winter_tale

公式サイト http://wwws.warnerbros.co.jp/winterstale

原作: ウィンターズ・テイル (マーク・ヘルプリン著/ハヤカワ文庫)
監督: アキバ・ゴールズマン

20世紀初頭のニューヨーク。孤児だったピーター・レイク(コリン・ファレル)は、ギャングのボス、パーリー(ラッセル・クロウ)の手下として悪事を働いていたが、彼のやり方に嫌気が差して逃げ出し、パーリーに追われる身となった。そんな時ピーターは、美しい令嬢ベバリー(ジェシカ・ブラウン・フィンドレイ)と出会い、すぐに恋に落ちた。しかし彼女は結核で、余命わずかだった。彼女が亡くなり、失意のピーターはパーリーに捕らえられ、橋の上から突き落とされる。100年後の2014年のニューヨークに、記憶を失って生きているピーターの姿があった。セントラルパークで少女アビーとその母バージニア(ジェニファー・コネリー)と出会ったのをきっかけに、彼は徐々に記憶を取り戻していく。

なかなか豪華な出演者なのに驚いたわ。
本作が映画初監督作のアキバ・ゴールズマンが、ダ・ヴィンチ・コードや、ラッセル・クロウ、ウィル・スミスの主演作の数々を手がけた有名脚本家だからこその人脈かしら。

ファンタジックなラブストーリーだけど、宗教的概念が濃いファンタジーだったわ。
悪魔が神による奇跡を阻止しようとするの。
悪魔が運命の女性を狙うというのも、よくあるわね。
神から与えられた役目を果たそうとするのが、コリン。

ロマンチックだけど、なんか物足りないラブストーリーだったわ。

19世紀末、アメリカに移民しようとやってきた、赤ん坊を抱えた若夫婦。
しかし夫が結核と診断され、送り返される。(この辺は、「エヴァの告白」で知ったので、理解できてよかった)
赤ん坊をアメリカに残したい夫婦は、船にあった模型の船に赤ん坊を乗せて流した。
それはニューヨークの浜に流れ着き、この赤ん坊がのちにコリンになるのだけど、父親がマット・ボマーだったの♪
髭面でも、やっぱりイケメン

Winter_tale_6

そして成長したコリンに悪事を教え込んだのが、ギャングのパーリー。
流血が好きなパーリーに反し、ピーターは人を傷つける事無く盗みをする。
自分の後継者にと考えていたのに、その思いを裏切られ、ピーターを殺そうと執拗に追う。

Winterstale_4

しかしその途中、ピーターが奇跡を起こそうとするのを知ります。
(ピーターは気づいていないけどね)
なぜわかったかって、パーリーは人間の姿をした悪魔だから。
魔王を演じるのが、なんとウィル・スミスだった。

ピーターはニューヨークからの逃走資金にと盗みに入った家で、令嬢ベバリーと出会います。

Winterstale_3

ジェシカ・ブラウン・フィンドレイは、クラシカルな顔立ちのイギリス人女優さんですね。
上流階級の令嬢が似合ってて○。
ただ、結核ならもっと痩せてないと。(笑)

結核ゆえに、21歳のべバリーは恋愛経験もキスの経験もなし。

ベバリーの父親が、ウィリアム・ハート

白馬の姿をした守護天使が、ピーターをサポート。

Winter_tale_2

現代のニューヨークでピーターが出会ったバージニアには、癌で余命わずかの幼い娘がいた。
徐々に記憶を取り戻していくピーター。そしてパーリーは、死んだと思っていたピーターがニューヨークにいるのを知ります。
現代のパーリーの手下には、「ロビンフッド」でラッセルと共演したケビン・デュランドもいました。

悪魔が勝つわけないから、信者でないわたしは、神と悪魔の戦いみたいなのって白けちゃうの。
コリンが好きなので、ロマンチックなコリン中心に、コリンの気持ちに共感するように見てました。

初めて恋をして、相思相愛のピーターと愛し合った直後にベッドで死んだベバリーは、短い人生だったけど、とっても幸せともいえるわよね。

人間誰でも役割があり、それが終わると善人は天に召されて星なる。
ペガサス(?)に乗りベバリーの星へと昇っていくコリンを、手をふり見送る気持ちでした。

(鑑賞日5月28日)

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コメント

豪華キャストでしたね。その理由にはチョイ役でウィル・スミスを起用したところなんかですかね。
邦題からは、ファンタジーっぽくないんですが、見てびっくりでした。ただちょっと押しが弱かったですね。
こちらからもTBできたらお願いします。

★atts1964さん
キャストから推察すると、結構製作費をかけた作品なのではと推測します。
キリスト教徒向けのファンタジーって感じでした。

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