プロミスト・ランド
簡単には決められない問題

公式サイト http://www.promised-land.jp
原案: デイヴ・エッガース
監督: ガス・ヴァン・サント
脚本: マット・デイモン、ジョン・クラシンスキー
大手エネルギー会社の幹部候補であるスティーヴ・バトラー(マット・デイモン)は、マッキンリーという農場以外はなにもない田舎町に、仕事のパートナーのスー(フランシス・マクドーマンド)とともにやってくる。 マッキンリーには良質のシェールガスが埋蔵されており、 近年の不況に大きな影響を受けた農場主たちから、 相場より安く採掘権を買い占めるためだ。ガスの採掘に関して、住民を容易に説得できると考えていたスティーヴとスーだったが、 予期せぬ障害に行く手を阻まれる。
マット・デイモンは自分が監督をするつもりで脚本を書いていたけれど、スケジュールの都合で、ガス・ヴァン・サントに監督を依頼した作品。
難しい社会問題ですね。農場しかない町。
農場の収入だけでは、子供を大学には行かせられない。
ガスの採掘をすれば大きな収入は得られるけれど、土地は汚染されてしまう。
環境は保護できるに越したことはないけれど、住民が貧しくて生活できなくても、町は寂れてしまう。
お金があっても環境汚染されて住めなくなれば、やはり町には人がいなくなってしまう。
日本でも同様に、過疎地は様々な問題と課題がありますよね。
土地を捨てて、都会で暮らしたい人。
土地に留まる人。
どういう生き方を希望し選択するかは、個々の問題。
自分だけでなく、次世代に何を残したいと思うか。
単純にお金か土地かという選択でもない。
見る側に、考えさせる終わり方でしたね。
スティーヴは田舎の農家の出身。
しかし町にあった工場が閉鎖され、町が廃墟になったことが、彼の価値観を変えるきっかけとなり、今の仕事に就いている。
農場主と契約するため、町に着くとその土地の服装や車に合わせて、親近感を持ってもらえる格好で、家々を訪問します。
決して高級車で乗りつけるような事はしない。
そしてブーツは、農業をしていた自分の祖父が履いていた物。
農家出身だからこそできる戦略を持ち、成績を上げてきた社員なのよ。
シェールガスの採掘を求める住民集会で、簡単に賛同が得られると思っていたのに、高校の老教師フランク(ハル・ホルブルック)が、水圧破砕法による採掘は、環境汚染の可能性があると、町民に再考を促し、3週間後に住民投票で採掘の可否を決める事になってしまいました。

そして、今度は、環境保護団体のダスティン(ジョン・クラシンスキー)が町にやってきて、シェールガスの採掘による環境汚染を、住民達に説明してまわる。
次第にスティーヴは苦戦を強いられますが、「実はスティーヴが会社のまわし者」だったのを知り、会社のやり方にも疑問を持つようになります。
スティーヴに関する展開は、なんとなく読めてたけど、映画を面白くする要素ね。
久しぶりのルーカス・ブラックは、とにかくお金が欲しい農場主。
「トランスフォーマー/ロストエイジ」で悪役だったタイタス・ウェリヴァーが雑貨屋(?)のオヤジ。いい味出してましたよ。
スティーヴとスー、それぞれの恋模様もちょっとあり。
(鑑賞日9月4日)
« ケープタウン | トップページ | 宇宙戦艦ヤマト ハリウッドで実写映画化 »
「【映画】は行」カテゴリの記事
- 爆弾(2025.11.13)
- ブラック・ショーマン(2025.09.26)
- ヒックとドラゴン(2025.09.20)
- ファンタスティック4:ファースト・ステップ(2025.08.15)
- ヴェノム:ザ・ラストダンス(2024.11.09)
コメント
トラックバック
この記事へのトラックバック一覧です: プロミスト・ランド:
» 「プロミスト・ランド」☆すべては誠意 [ノルウェー暮らし・イン・原宿]
今アメリカでも大きな物議をかもしているタイムリーな「話題」であり、しかも「問題」のシェールガスについて、真剣に真っ向から取り組んだ社会派ドラマ。
かなり興味を持って見始めたのだけど・・・・... [続きを読む]
» 映画・プロミスト・ランド [読書と映画とガーデニング]
原題 PROMISED LAND2012年 アメリカ
大手エネルギー会社のエリート社員・スティーヴ(マット・デイモン)シェールガスの埋蔵地へ赴き農場主から掘削権を借り上げる仕事に就く彼は農業地出身の強みを生かし実績を積み重ねていた幹部候補になった彼は同僚のスー(フ...... [続きを読む]
» 「プロミスト・ランド」 [セレンディピティ ダイアリー]
マット・デイモン主演の「プロミスト・ランド」(Promised Land)を見に [続きを読む]
» 『プロミスト・ランド』 [ラムの大通り]
(原題:PROMISED LAND)
----『プロミスト・ランド』…
えっ、浜田省吾?
「なに、とぼけてんだよフォーン。
これは、あのガス・ヴァン・サント監督の作品。
しかも脚本をマット・デイモンが担当しているんだ」
----えっ、それって
『グッド・ウィル・ハンティング/旅立...... [続きを読む]
» 「プロミスト・ランド」 [ここなつ映画レビュー]
心から素晴らしい作品だったと思える。生い立ち、思い出、プライド、仕事に対する姿勢、積み重ねた生き方…そんなものをまとめた自分自身という名の胸倉を掴まれ上に持ち上げられ、ぐらぐらと揺らされた挙句にパッと手を放されたような感じ。パッと突き放された割には余韻が残るのも又良い。ガス・ヴァン・サント×マット・デイモン。食指が動かぬ筈がない。しかし、その期待感を超えていた。物語は、グローバル社という大手のエネルギー会社から、天然ガス(シェールガス)が埋蔵する土地を買収する為にペンシルバニアの田舎町マッキンリーに... [続きを読む]
» プロミスト・ランド ★★★ [パピとママ映画のblog]
『グッド・ウィル・ハンティング/旅立ち』のマット・デイモンとガス・ヴァン・サント監督が再び手を組んだ社会派ドラマ。新たなエネルギー源として注目を浴びるシェールガス革命を背景に、脚本と製作もこなすマット演じる大手エネルギー会社の社員が、ガス採掘権を買収す...... [続きを読む]
» 土地と人間~『プロミスト・ランド』 [真紅のthinkingdays]
PROMISED LAND
エネルギー会社に勤めるスティーヴ(マット・デイモン)は、シェールガスの
採掘権を買い占めるため、ある田舎町にやってくる。同僚のスー(フランシス
・マクドーマンド)とともに農家を回り、契約を交わし始めたスティーブの前に、
老教師フランク(ハル・ホルブルック)と環境活動家ダスティン(ジョン・クラシ
ンスキー)が立ちはだかる。
...... [続きを読む]
» 映画『プロミスト・ランド』★“嘱望の地”は良かれと決めた道の先にあるのかも [**☆(yutake☆イヴのモノローグ)☆**]
作品について http://cinema.pia.co.jp/title/163935/
↑あらすじ・配役はこちらを参照ください。
エネルギー会社の幹部候補スティーヴは
シェールガスの採掘権を買い占めるために、農場の地主まわりをする。
わりのイイ話で、順調に進むかにみえたが、
環境保護を理由に、強硬に反対する者が現れてしまう――
…… と..... [続きを読む]
» No.458 プロミスト・ランド [気ままな映画生活]
不況にあえぐ農場主からシェールガスの掘削権を安値で手に入れるエネルギー会社のエリート社員が、ある田舎町で遭遇した出来事を通じて、人生の決断を迫られる姿を描いた。農場以 ... [続きを読む]
» 映画『プロミスト・ランド』を観て [kintyres Diary 新館]
14-71.プロミスド・ランド■原題:Promised Land■製作年、国:2012年、アメリカ■上映時間:106分■料金:1,100円、TOHOシネマズシャンテ(日比谷)■鑑賞日:9月1日
□監督:ガス・ヴァン・サント□脚本・製作:マット・デイモン、ジョン・クラシンスキー◆マッ...... [続きを読む]





ですねえ。
一口に、こっちが正解・・と言えない。
51対49くらいの葛藤でどっちを選ぶのか・・みたいな。
うまくいかない状態を、本当にらしくあらわしてました。
マットの監督も見てみたかったかも。
投稿: sakurai | 2014年10月14日 (火) 10:08
★sakuraiさん
どういう選択をするか、難しいですねえ。
こういう問題を抱えている地域は、多いのでしょうね。
投稿: 風子 | 2014年10月14日 (火) 10:24
マット・デイモンの脚本で、監督もする予定だったんですね。シェールは、アメリカの燃料の大きな切り札的な物ですから、なかなか勇気ある作品だと思いました。
環境問題とエネルギー問題は表裏一体、これを克服しないと人類の未来は無い、そんな壮大なテーマの作品でした。
TBできたらお願いします。
投稿: atts1964 | 2016年11月10日 (木) 11:54
★atts1964さん
簡単には結論を出せない問題ですよね。
石油に代わる大きなエネルギーが、考え出せないでしょうかね。
投稿: 風子 | 2016年11月10日 (木) 12:14