イフ・アイ・ステイ 愛が還る場所 (試写会)

生きるべきか死ぬべきか
それが問題だ

公式サイト　http://wwws.warnerbros.co.jp/ifistay
１０月１１日公開

原作：　ミアの選択 (ゲイル・フォアマン著/小学館)

オレゴン州ポートランド。ある雪の朝、高校３年生でチェロ奏者を目指しているミア(クロエ・グレース・モレッツ)は、ジュリアード音楽院からの合否通知を待っていた。天候により地元の学校がみな休校になったので、両親と弟と一緒に車で出かけたが、雪道で対向車と衝突してしまう。気がつくと、ミアはなぜか地面に横たわる意識不明の自分自身の姿を見ていた。病院に搬送された自分の姿を見、これまでの人生を回想しつつ、両親や弟の安否を知ろうとする。そしてミアの生死の行方は、彼女自身に委ねられる。

予告編などで、家族の安否が出ちゃっているのが残念。
この部分も楽しみたかったわ。

この世に留まりたいと思う理由はなんだろう。
人によって違うだろうし、同じ人でも歳によって違ってくるのではないかしら。
自分が高３だったら、何が理由になったかしら。

主人公は高校生なので、１０代の人は彼女の恋愛の部分にキュンキュンしちゃうのかな。
わたしはミアのおじいちゃんに泣かされました。
お父さんやおじいちゃんの思いに、ジーンときてしまいました。

ミアのお父さんデニー(ジョシュア・レナード)は、バンドのドラマーでしたが、弟が生まれてバンドをやめ、教員をしています。
ママ(ミレイユ・イーノス)は元パンク少女。
弟もロック好き。
しかしミアは、８才の時にチェロを始めてクラシック好き。

でも一家は仲良し。
おじいちゃん(ステイシー・キーチ)におばあちゃん、パパのバンド仲間もしょっちゅう家に来て、わいわい楽しい。

ミアの回想で、事故前の様子が語られます。

アダム(ジェイミー・ブラックリー)は高校生ながら、マスコミも取り上げるほど地元で評判のバンドを組んでいて、女子達の憧れの存在。そんな彼が、ミアに声をかけてきた。
ミアの家庭環境とは対照的に、彼の家に一家団欒はないらしい。

ミアより年上のアダムは、高校卒業後にプロとして活動し、巡業でいない事も多いけど、順調に交際を続けていました。

ギターとチェロのコラボ、好き。

ミアは地元の大学に行こうと考えてしましたが、おじいちゃんがジュリアードを受けてみてはどうかといいます。
その気はなかったミアですが、次第に気になって一次試験を受け、次の試験の通知が来ます。
になせ天下のジュリアード。一次に通るかどうかもわからないので、アダムにはジュリアードの受験は話していませんでした。
もし受かってミアがニューヨークに行くと、地元を拠点として活動するアダムとは離れ離れ。遠距離恋愛になれば絶対にうまくなんていかないと、アダムは怒ります。
事故にあったのは、ふたりの仲がそんな時だったのよ。

病院に運び込まれてから、ミアは両親や弟の安否を知ろうと、病院内を走り回ります。
パパは手術室に運び込まれた。
手術室から出てきたと思ったけど、それは別人だった。

ママは即死、パパは手術中に亡くなったのを知ります。
しかし弟は病室のベットに横たわって、なんとか大丈夫そう。
両親が亡くなった今、弟をひとりにはできないと、頑張って何とか生きないと思うミア。

また、病院には色々面会人が来る。
しかしＩＣＵにいるミアに会えるのは、家族のみ。
ミアの親友やアダムも病院に来るけれど、面会は許可されません。
苛立つアダム。

ミアは弟のためにと思っていたのに、その弟も亡くなってしまい愕然とするミア。
どうしたらいいとミアの問いかけに、それを感じ取ったおじいちゃんがミアにかけた言葉に涙。
思い出すだけで泣けてくる。
そしてパパがバンドをやめた理由にも、心を打たれました。
「弟が生まれたからではなく、ミアの才能を伸ばしてやりたくて、自分の夢をあきらめ、ドラムを売ってチェロを買ってきたの。(それまで学校のチェロを借りて練習していた)」

こういうのを見ると、日頃の親不孝を反省するけど、すぐまた親不孝娘に戻ちゃうわたし。^^ゞ

１０代だったら、アダムがベッドに横たわるミアに言った言葉に、キュンキュンして泣いちゃう？

ミアのチェロは、クロエちゃんの顔と、演奏者の体を合成しているんですって。
ジェイミー・ブラックリーは１２才の頃からギターを弾いていて、映画の中の歌は、本人が歌っているそうです。

病院でミアの担当になった看護師が、テレビドラマ「アンダー・ザ・ドーム」に出演しているアイシャ・ハインズ。彼女が搬送されてきたミアの体に、どうするかはあなたが決めるのよと言うのです。

(鑑賞日９月２９日)