6才のボクが、大人になるまで。
撮影期間12年
公式サイト http://6sainoboku.jp
製作・監督・脚本: リチャード・リンクレイター
テキサスの田舎町に住む6歳の少年メイソン(エラー・コルトレーン)は、母オリヴィア(パトリシア・アークエット)と姉サマンサ(ローレライ・リンクレイター)と生活していた。父親のメイソン・シニア(イーサン・ホーク)は、離婚してアラスカに放浪の旅に出てしまった。シングルマザーとなった母は、キャリアアップを目指して大学への入学を決意し、メイソンとサマンサを連れて祖母が住むヒューストンに引っ越す。そこで多感な思春期を送り始めたメイソンは、実父との交流や母の再婚、そして初恋と、様々な経験を重ねていく。
物語は、どうということはない普通の少年の成長物語。
両親の離婚、母の再婚、思春期の言動など、その時々で誰でも抱く感情。
映画として面白いかどうかは、評価が分かれるところ。
ただ、通常の映画と違うのは、時を再現するのではなく、その時に撮っているという“リアルな時”。
ハリー・ポッターがはやっているとか、トワイライトとか、レディーガガとか。
オバマが大統領選に出馬したなど、周囲の出来事から実際の“時”を撮っているのがわかる。
かなりのギャンブルよね。
撮影は毎年夏休みに3~4日だったらしいけど、10年以上の間に何があるかわからないものね。
主人公が現実世界でどんな子に育つかわからないし、事故や病気で死んじゃうなんて事も起こるかもしれないじゃない。
無事に撮影が終わってよかったわね。
主人公メイソンの姉サマンサを演じるのは、リンクレイター監督の娘。
ママのオリヴィアは、男運が悪いのか男を見る目がないのか、結婚離婚を繰り返す。
ママは頑張っているけれど、子供はそのたびに振り回される事になっちゃう。
仕方なくいやいや学校へ行くと、女の子にかっこいい言われ、ころっと機嫌を良くしちゃう。(笑)
イーサン・ホークも若かった!
風来坊だったパパも、12年のうちに再婚し、再婚相手との間にも子供ができ、定職に就きました。
12年経った出演者たち。
同じ子役で12年間も撮影するというのは、斬新だったはず。
しかし図らずも、ハリー・ポッターシリーズは、全作同じ子役で撮る事になった。
とりあえず3作目までの予定で、その後は未定だったけど、結局メインの3人だけでなく、ホグワーツの主だった生徒は同じ子役で撮られた。
ハリポタは全くのファンタジーだったけど、観客は10年間子役たちの成長を見ることになった。
たまたま本作の撮影は、ハリー・ポッターと同時期になってしまっている。
ハリポタシリーズがなければ、本作の手法にもっと感嘆したと思うの。
(鑑賞日11月14日)
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【ストーリー】
メイソン(エラー・コルトレーン)は、母オリヴィア(パトリシア・アークエット)と姉サマンサ(ローレライ・リンクレイター)とテキサス州の小さな町で生活していた。彼が6歳のとき、母は子供たちの反対を押し切って祖母が住むヒューストンへの引っ越しを決める。さらに彼らの転居先に、離婚してアラスカに行っていた父(イーサン・ホーク)が1年半ぶりに突然現れ…... [続きを読む]
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パトリシア・アークレット
イーサン・ホーク
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【ストーリー】
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とはいえ、ビフォアも18年間だし、今のあっさり使い捨ての時代に、貴重な監督さんだと思います。
なんてイーサンの若いころに、ちゅどーん!!でした。ア--よかった。
投稿: sakurai | 2015年2月16日 (月) 14:13
★sakuraiさん
イーサンも若かったですね。
彼も撮影期間中に、離婚と再婚をしているんですよねえ。
投稿: 風子 | 2015年2月16日 (月) 16:09
TBありがとうございます。
この映画はジワーっとくる内容でした。
最後に泣き崩れるオリヴィアの気持ちがすごくよくわかったし。
12年って大人は大きく変化しないけれど、子供ってすごく変わりますね。
投稿: ミス・マープル | 2015年8月11日 (火) 12:48
★ミス・マープルさん
子供の巣立ちって、親には複雑なんでしょうね。
投稿: 風子 | 2015年8月11日 (火) 13:06