おみおくりの作法
死者を送る気持ちを
公式サイト http://www.bitters.co.jp/omiokuri
ロンドンのケニントン地区の民生係ジョン・メイ(エディ・マーサン)は、孤独死した人の葬儀を執り行うのが仕事だ。事務的に処理できる仕事だが、几帳面で誠実な彼は、亡くなった人々の身内を捜すなど力を尽くし、糸口が全て途切れたときに初めて葬儀を手配して、礼を尽くして彼らを見送ってきた。そんなある日、彼の向かいのアパートで、ビリー・ストークという老人が孤独死しているのが発見される。近所に住んでいながら、彼について何も知らなかったことに心を痛めるジョン・メイ。そんな矢先、彼は合理化のあおりで解雇を言い渡され、ビリー・ストークの案件が最後の仕事となり、ビリー・ストークを知る人々を訪ね歩いて、その人生を紐解く旅に出る。
ハリウッド大作からインディーズ映画まで、数々の作品に脇役として出演しているエディ・マーサン。これが初主演作だそうです。
そして驚いたのが、1968年生まれ。
すみません、もっと上かと思っていました。(^-^ゞ
お葬式はジョン・メイの上司が言うように、亡くなった人より残された近親者のためにあると思うけど、ジョン・メイの後任の女性のように、ただの“物”のような扱いは嫌だな。
死者には敬意を払って欲しい。
一番エコなのは、お墓はなくて遺灰にして肥料になるように撒く事ではないかと思うけど、その時でも、死者を送る気持ちを込めて撒きたいし、撒いて欲しいわ。
ジョン・メイは、仕事も私生活もとっても几帳面。
1人で黙々と仕事をこなし、家でも1人。
家族もなく、彼自身孤独な状況。
そんな彼に、解雇通告。
仕事を失ったら、彼にはする事がないみたいよね。
最後の案件となったビリー・ストークには、娘がいたらしいと室内にあったアルバムから推測したジョン。写真から以前勤めていたらしい製パン工場を最初に訪れ、近親者の手がかりを得ようとします。
色々訪ね歩くと、ビリー・ストークには血縁者がおり、友人がいた時期もあった。
とっても短気で喧嘩っ早く、アル中だったビリー。
女にモテたビリー。
でもアル中になったのには、理由もあった。
ジョンが人生を謳歌しようとした矢先、あんなことになるとは。
ここからネタバレ。
最初は誰も来ないはずだったビリーの・ストークの葬儀には、ジョンが訪ね歩いた人々が。
寂しく葬られたジョンの墓の周りに集まったのは、彼が見送った人たち。
ジョンにはもっと生きて、幸せになって欲しかったな。
(鑑賞日3月6日)
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☆・・・良作でした。
主人公は、役所の閑職、民生課の一部所、身寄りのない死者の葬儀・埋葬をするたった一人の職員。
冴えなくも、生真面目に、一人一人の死者の調査をし、丁寧な弔いを行なっている。
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コメント&TBありがとうございます。
>ジョンにはもっと生きて、幸せになって欲しかったな。
同じこと思いました。
ほとんど表情が変わらなかったジョンが、ケリーと出会って笑顔を見せるようになって、さあこれからという時に…。
見送った人たちが集まってきたのは、やばかったです。
投稿: すぷーきー | 2015年4月 9日 (木) 20:43
★すぷーきーさん
やっぱり生きているうちに、
人とかかわって楽しく過ごそうと思いました。
投稿: 風子 | 2015年4月10日 (金) 09:08
この世の幸せとは無縁で、何か自分が生まれてきた使命を淡々とこなしていた感じでしたね。その使命から外れた時に彼のこの世の人生が終焉を迎えた。
彼は神の使いとしか考えられない存在に見えました。
でも人間の自分も、幸せにジョンは浸ってほしかったです。
TBお願いします。
投稿: atts1964 | 2015年11月 5日 (木) 07:47
★atts1964さん
ジョンは役目を終えたので、天に召されたのでしょうか。
それでも、現世で幸せになってほしかったですよね。
投稿: 風子 | 2015年11月 5日 (木) 11:41