ホーンズ 容疑者と告白の角
きみのためなら悪魔にもなる
公式サイト http://horns-movie.jp
原作: ホーンズ 角 (ジョー・ヒル著/小学館文庫)
監督: アレクサンドル・アジャ 「ミラーズ」 「ピラニア3D」
恋人メリン(ジュノー・テンプル)が森の中で惨殺死体となって発見され、その容疑者となったイグ(ダニエル・ラドクリフ)。怒りと絶望の日々を送っていたある日、目覚めると頭に角が生えていた。パニックに陥ったイグだったが、奇妙なことに、その角を見ても誰も驚かず、そればかりかイグに対して本音や秘密を語ってしまう。イグはその<告白の角>を使って、最愛のメリンを奪った真犯人を探し出そうとする。
原作の著者はスティーブン・キングの息子だけど、親の七光りを避けて、本名ではなくペンネームで作家活動をしていたけど、賞を取ったりして注目されると素性がばれたらしい。
お父さんと同じく、ホラー作家なのかしら。
本作は宗教色のあるダークファンタジー。
犯人捜しのミステリーでもあるけれど、ラブストーリーと言えるかな。
悲しい愛のお話。
複数の人物が怪しいように展開があるものの、犯人を推理するのは難しくなかった。
恋人同士のイグとメリン。
「死ぬまで君を愛する。」「私が死ぬまででいいわよ。」
ラストにもこのシーンがあるけど、ラストではとても切なく感じました。
恋人が殺されて悲しくてくやしくて仕方ないのに、殺人の容疑者となり、近隣の住民にはバッシングされ、マスコミには執拗に追いかけられるイグ。
少年の頃、メリンとお互いに一目ぼれで付き合い始め、それ以来一途にメリンを愛してきたイグ。
イグと幼馴染たちの少年時代の様子も語られます。
少年時代の事が、現在につながってるのです。
幼い時にいつも一緒に遊んでいたのは、
今はミュージシャンのイグの兄テリー(ジョー・アンダーソン)
おデブの警官エリック
バーのウエイトレス、グレンナ
弁護士になったリー(マックス・ミンゲラ)は、子供の頃の命の恩人であり、イグの無実を信じる唯一の人間。
酒に酔ってグレンナと寝た翌朝、イグの頭に角が生えてきた。
びっくりしてパニックになるけど、会う人たちは彼の角に大して驚かず、しかも本心を語り始める。そして彼が離れると、自分がイグに話したと言う事を忘れてしまう。
その事がわかったイグは、それを利用して、メリン殺害の犯人捜しを始めます。
とにかく町の人達だけでなく、両親にも無実と思われていないイグ。
本心を聞くのはかなりきついです。
こんな親、自分の方から縁を切りたくなるでしょ。
兄ですら、大事な事をイグに隠していた。
ダイナーのウエイトレス、ベロニカ(ヘザー・グレアム)は、売名のために偽証しようとしているし、まったくろくな奴がいない。
まあでも、人間の本性なんて、こんなもんか(笑)
犯人捜しのために、聞きたくない事にもあえて耐えるイグが悲しい。
後半、ダニエルくんの容貌も変化していき、ホラー色が強くなってきます。
でも、私が怖いと思うホラーではないからよかったわ。
蛇が苦手な人は、やめておいた方がいいでしょう。
メリンの父親で、デヴィッド・モースも出演しています。
(観賞日5月11日)
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メッケもんの映画だった
【ストーリー】
恋人メリン(ジュノー・テンプル)を何者かに殺害された上に、容疑者にされてしまったイグ(ダニエル・ラドクリフ)。苦しい日々を過ごす中、彼の額に突如として角が生えだす。次第に太く大きくなっていく角に恐れおののくイグだったが、その角にどんな相手であろうとも真実を語らせてしまう不思議な力があることに気付く。角を使ってさまざまな者たちの思惑を引き出し、そこから生まれる新たな疑惑に直面するイグ。やがて事件... [続きを読む]
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気になった理由は、原作者。
スティーヴン・キングの息子ジョー・ヒルの小説「ホーンズ 角」が原作だそうだ。
キングに子供がいることは知っていたけど、小説を書いていることは知らなかった。
どんな小説を書いてるんだろう?
“キング”の息子だから“プリンス”だね。(爆)
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■ ヒューマントラストシネマ渋谷にて鑑賞ホーンズ 容疑者と告白の角/HORNS
2013年/アメリカ、カナダ/120分
監督: アレクサンドル・アジャ
出演: ダニエル・ラドクリフ/マックス・ミンゲラ/ジョー・アンダーソン/ジュノー・テンプル/ケリ・ガーナー
公式サイト
公開: 2015年05月09日
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2013年
アメリカ/カナダ
120分
ホラー/ファンタジー/ミステリー
R15+
劇場公開(2015/05/09)
監督:
アレクサンドル・アジャ
『ピラニア3D』
製作:
アレクサンドル・アジャ
原作:
ジョー・ヒル『ホーンズ 角』
出演:
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角よ、恋人殺しの謎を解け。
ダニエル・ラドクリフ主演。恋人殺しの容疑者となった青年の頭に角が生え、その影響によって彼は人々から様々な真実の秘密を打ち明けられる。青年は角を使って、最愛の恋人を奪った真犯人を探すことを決意する…といった、一風変わったファンタジー・サスペンス。
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原題:Horns
監督:アレクサンドル・アジャ
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キャスト:ダニエル・ラドクリフ
ジュノー・テンプル
マックス・ミュゲラジョー・アンダーソン
nbsp;
イグは恋人メリン殺害の容疑者になってしまう。身に
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頭に突然角が生え始め、その姿を見た人は誰も... [続きを読む]
TBありがとうございます。
あまりにひどい本音がかえって面白くて、客席から笑い声があがっていました。(^^;)
>複数の人物が怪しいように展開があるものの、犯人を推理するのは難しくなかった。
ですよね~。怪しさと不自然さが胡散臭かったです。(笑)
投稿: すぷーきー | 2015年5月12日 (火) 20:17
★すぷーきーさん
笑い声が上がったのはどの本音でしょうか。
人間誰しも闇の部分の本音は、口にしない方がしいいですねえ。
投稿: 風子 | 2015年5月14日 (木) 11:23
こんにちは。
幼馴染の成長後が面白さを増していましたね。
真相は早々にわかってしまうのが残念でした。
蛇は何の意味があるのでしょうか。蛇嫌いの人には見せられない映画でしたね。
投稿: ミス・マープル | 2016年11月17日 (木) 08:58
★ミス・マープルさん
キリスト教では、蛇は邪悪さとか邪悪なものの象徴なんでしょうかね。
投稿: 風子 | 2016年11月17日 (木) 23:18
ラドクリフ君、チャレンジしますね。最後は怪物に完全になって復讐を遂げ、散っていく。でも恋人のいないこの世に未練はないですよね。
そういった意味ではラブストーリーなんでしょう
TBありがとうございました。
投稿: atts1964 | 2017年3月 9日 (木) 16:55
★atts1964さん
愛ゆえの行動でしたねえ。
投稿: 風子 | 2017年3月 9日 (木) 17:57