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2015年6月 2日 (火)

誘拐の掟

渋い

A_walk_among_the_tombstones

公式サイト http://yukai-movie.com

原作: 獣たちの墓 (ローレンス・ブロック著/二見文庫)

1999年のニューヨーク。元刑事で、今は無免許で私立探偵をしているマット・スカダー(リーアム・ニーソン)は、断酒会仲間ピーター(ボイド・ホルブルック)の弟で、麻薬ディーラーをしているケニー(ダン・スティーヴンス)から依頼が舞い込む。ケニーの妻は誘拐され、40万ドルの身代金を払ったのに惨殺された。その犯人を捜し出して欲しいと言うのだ。1度は断ったスカダーだが、事件の凄惨さを知り、依頼を引き受けて調査を始める。

探偵物として面白かったです。

スカダーがどうやって手掛かりを追い、そこから推理して先へ進むか。
そして調査の過程で、意外な事実も出てくる。
ストーリー展開も楽しめたし、犯人との交渉術も見所。

設定が1999年なので、電話が古いし、携帯電話やインターネットもまだそれほど普及していない。
公衆電話やカセットテープが使用されてます。

1991年のあるバーでの強盗事件をきっかけに、刑事を辞めたスカダー。
それ以来飲酒を辞めて、教会で行われる断酒会に参加。
物語には、スカダーの贖罪の気持ちも込められている。
断酒会の場所が教会なので、中毒克服のための掟には、宗教的な要素も入っていますね。

公式サイトにある12の掟はラスト近くに出てくるんだけど、「自分自身を見つめ続け間違った時はすぐ認めること」というのは、中毒者だけなく万人に言えるなと思いました。

薬物中毒のピーターは、「ラン・オールナイト」で、エド・ハリスのばか息子を演じていたボイド・ホルブルック。

A_walk_among_the_tombstones_3

意志が弱くて、しょーもない男を好演してます。

妻を惨殺され、犯人に復讐しようとするケニー。

A_walk_among_the_tombstones_4

調査を始めたスカダーが、図書館で出会うホームレスの少年TJ(ブライアン“アストロ”ブラッドリー)。

A_walk_among_the_tombstones_2

ひょんなことから、TJはスカダーの相棒になる。
TJは携帯電話を持っているし、インターネットで調べ物もできる。
頭は悪くないけれど、言葉遣いがとにかく汚い。
スラングばかりで、スカダーには理解できない用語もしばしば。
2人のやり取りは、唯一笑えるパート。
TJが書く絵の変化に、希望がある。

スカダーが捜査を進めていくと、犯人は二人組の男で、警察に通報できない麻薬関係者の身内を誘拐して、身代金を受け取った後、切り刻んだ死体をいくつものゴミ袋に入れて捨てている事がわかった。

そんな中、ケニーの知り合いの麻薬ディーラーの14歳の娘が誘拐された。

A_walk_among_the_tombstones_5

少女は生きて戻れるのか。

(観賞日6月1日)

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【映画】や行」カテゴリの記事

コメント

TBありがとうございます。
ダン・スティーヴンスは、『ナイトミュージアム エジプト王の秘宝』の時はかっこいいと思わなかったんですが、今回は整った顔だと気づきました。
ボイド・ホルブロックは、『ラン・オールナイト』の時とは違うダメっぷりでしたね。
この二人の兄弟が良かったです。

★すぶーきーさん
ダン・スティーヴンスは、この役のために減量したらしいです。
シャープな顔でしたよね。

一転して今回はスーパーリーアムではなく、比較的常人でしたね。
でも少女を誘拐してからは一変、過去の自分の過失を取り返すために、立ち上がるところからの展開はまた良かったです。
全体的に暗いんですが、別の仕事を受ける続編があっても良いですね。
TBお願いします。

★atts1964さん
最近の無敵オヤジとは違うキャラでしたね。
原作はシリーズ物なので、続編もあるかもしれませんね。

誘拐の掟観ました~(^^♪
いや~リーアム・ニーソン渋いっすわ(笑)
もう年なのでアクション少なめのこういう系が合ってますね!

★ジョニー・タピアさん
犯人との交渉の仕方とか、
心理戦もなかなかでした。

ダンさんはこの役のために減量したんですか!わあ、ステキすぎて気づかなかったわ。
全体的に静かな映画に感じたのは「96時間」のイメージがあるからですね。

★ミス・マープルさん
ダン・スティーヴンスは、減量してすごみが出てましたね。

96時間のバリバリアクションとは、一味違うニーソンでした。

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