ハッピーエンドが書けるまで
鼓動を解読して作家になれ
公式サイト http://happy-movie.com
監督: ジョシュ・ブーン 「きっと、星のせいじゃない。」
作家のビル・ボーゲンズ(グレッグ・キニア)は、2年前に離婚した元妻エリカ(ジェニファー・コネリー)のことが忘れられず、不倫相手と再婚した彼女に今もつきまとう日々。念願の処女作が出版されることになった大学生の娘サマンサ(リリー・コリンズ)は、家を出て再婚した母親を嫌い、母親からの連絡を無視し続けていた。両親の離婚が原因で愛を信じられなくなっていた彼女は、同じ大学の青年ルイス(ローガン・ラーマン)が好意を寄せてくれても、恋愛を拒絶していた。一方、高校生の息子ラスティ(ナット・ウルフ)は、想いを寄せる同級生のケイトに告白することもできず、ただ日記に綴るだけ。父親から作家を目指すならもっと経験を積めと助言され、ちょっと勇気を出したことから、ケイトと付き合い始める。
ジョシュ・ブーンの初監督作で、「きっと、星のせいじゃない。」より前の作品。
リリーちゃん、ローガンくんに、シュワちゃんのイケメン長男パトリックも出演している。
作家のスティーブン・キングも、声だけ出演。
ボーゲンズ一家のそれぞれの愛や恋を、ユーモアを交えて描いている。
感謝祭から、翌年の感謝祭までの1年。
感謝祭の食卓の様子の違いがいいですね。
主要キャストも、みんなよかった。
笑いも涙もあり、最後はやさしい気持ちになれる映画でした。
ネタバレを含む感想です。
ビルは、有名な文学賞を受賞した事もある人気作家。
子供であるサマンサもラスティも作家志望。
感謝祭の日にやって来たサマンサから、彼女の本が出版されると知らされて、ちょっぴり嫉妬してしまうラスティ。
妻が家を出て以来、ビルは本を書けないでいる。そして再婚した妻の家を、度々覗きに行っているし、結婚指輪ははめたまま。
夫と子供がいるトリシア(クリステン・ベル)とは、セックスフレンド。
その彼女から、いつまでも別れた妻を待っていないで、交際相手を見つけて再婚を考えるべきと言われ、未練を断ち切って踏み出せそうに思えたけど、覗き見た元妻が自分の著作を読んでいるのを見て、また吹っ切れなくなってしまう。
大学生の娘サマンサは、母の浮気現場を見た事で、母には強い嫌悪を抱いている。
母からの電話やメールは、徹底的に無視。
愛を信じられず、男性とはセックスだけの関係を繰り返している。
でも実は、愛を信じて傷つくのが怖いのよ。
高校生の息子のラスティは、奥手で童貞。
秘かに思いを寄せるケイトから、授業で朗読した自分の詩を褒められる。
作家になりたいなら経験を積めと父親に言われて、パーティーに参加。そこでちょっとしたきっかけからケイトと付き合うことに。しかし、彼女は薬物中毒者なのよ。
サマンサと同じ授業を受けているルイスも作家志望。
恋愛に興味のないサマンサはルイスを拒絶し続けるけど、次第に心を開いていきます。
ルイスの母は脳腫瘍で、余命はあまりない。
ルイスが母親の愛情に包まれて育ったのを、アルバムが語っていますね。
優しくて誠実なルイスを演じる、ローガンくんがよかったわあ。
リリーちゃんも、心情の変化がちゃんと感じられる演技だった。
離婚はすべて母親のせいと思っていたサマンサですが、父から衝撃の告白。
実はサマンサが赤ちゃんの頃に、父は他に好きな人ができて家を出た。その時母は、父が戻るまでの半年を待った。その時の母との約束で、父は家を出た母を待っているのでした。
エリカには、もう約束を守る必要はないと言われたビルですが、エリカは戻ってくると信じている。
エリカは、愛する娘に無視され続けているのがとても悲しい。
娘の出版祝パーティーに来ても、娘はまともに話をしてくれない。
若者の恋、夫婦の愛、家族の愛。
どれも共感できるのがよかったです。
監督の次回作は、スティーヴン・キングの小説「ザ・スタンド」の映画化ですって。
(観賞日7月15日)
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スティーヴン・キングの小説「ザ・スタンド」の映画化めっちゃ楽しみです(  ̄▽ ̄)
この映画も良さそう~こういう系の映画あまり見ないんですが、見てみたいと思いました。
投稿: ジョニー・タピア | 2015年7月17日 (金) 06:36
★ジョニー・タピアさん
家族の話なので、面白く見られると思います。
投稿: 風子 | 2015年7月17日 (金) 20:02