ボーイ・ソプラノ ただひとつの歌声 (試写会)
天から与えられた つかの間の天使の歌声
公式サイト http://boysoprano.asmik-ace.co.jp
9月11日公開
監督: フランソワ・ジラール 「レッド・バイオリン」 「シルク」
12歳のステット(ギャレット・ウェアリング)は、学校でトラブルばかり起こす問題児。生活に追われ酒に溺れる母親と暮らしている。ステットが通う学校の校長スティール(デブラ・ウィンガー)は彼の歌の才能を見抜き、国立少年合唱団のオーディションを受けるように勧めるが、ステットは未来への希望を見いだすことが出来ず、心を閉ざしている。そんな折、突然の事故で母親が亡くなり、初めて会った父親(ジョシュ・ルーカス)からも面倒をみることを拒否されたステットは、著名だが厳格なカーヴェル(ダスティン・ホフマン)が指導する全米一の国立少年合唱団の付属学校に転校することに。
楽譜も読めず同級生たちからいじめられるステットだったが、やがてカーヴェルの指導により、歌うことの素晴らしさや楽しさに気が付いていく。
よくある少年の成長物語。
でも、この歌声はおうち観賞ではなく、映画館の音響で聞くのがおすすめよ!
聞きほれちゃうし、合唱が終わると拍手したくなってしまいました。
ボーイソプラノは、声変わりするまでの短い命の声なんですよねえ。
練習の風景で、♪ほ、ほ、ほーたるこい♪
と聞こえて、一瞬聞き間違いかと思いましたが、やっぱり日本語の歌でした。
撮影に協力してもらったアメリカ少年合唱団は、定期的に日本でも公演しているそうで、サントリーホールの名前も出てきましたよ。
主演のギャレットくんは新人ながら、生意気な問題児から精神的に成長していく様子を、好演していました。もちろん歌声は吹き替えですけど。
脇にはベテランがそろっていますね。
合唱団の付属学校の校長で、キャシー・ベイツも出演しています。
恵まれない家庭環境で育ったステット。
ある日酒浸りの母親が、交通事故で突然亡くなった。
裕福なステットの父親には妻子がいて、ステットの母親とは遊びで付き合い、ステットが生まれた。経済的援助はしているが、妻子には息子の存在は秘密にしている。
ステットの素晴らしい声を認めている校長はそんな父親に、国立少年合唱団の寄宿制の付属学校への入学をすすめます。
ステットはいい声を持っているものの、音楽の指導を受けた経験が全くない事と、入学時期ではない事を理由に断られます。
しかし父親が多額の寄付を申し出て、入学を認めさせます。
意地が悪くライバルを蹴落とそうとする生徒がいるのも、よくある状況ですね。
なんたって、ステットは楽譜すら読めないのですから。
ステットに好意的な先生や、否定的な先生もいる。
ステットはみんなに追いつこうと頑張って勉強するようになるし、ステットの存在によって変わっていく大人もいる。
カーヴェル先生もそのひとり。
そしてお父さんも。
見終わって、いい気分になれる映画でした。
エンドロールに流れる歌も、ちゃんと聞いてくださいね~~
(観賞日8月27日)
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