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2015年8月25日 (火)

天空の蜂 完成披露プレミア試写会

20年前の原作が現実問題に

Tenku

公式サイト http://tenkunohachi.jp
9月12日公開

原作: 天空の蜂 (東野圭吾著/講談社文庫)
監督: 堤幸彦

1995年8月8日。愛知県の錦重工業小牧工場から防衛庁へ納品する最新鋭の超巨大ヘリ《ビッグB》が、突然動き出し、そのヘリの設計者湯原(江口洋介)の小学生の息子の高彦を乗せたまま、福井県にある原子力発電所「新陽」の真上に静止した。遠隔操作によるハイジャックという驚愕の手口を使った犯人は、〈天空の蜂〉と名乗り、日本全土の原発破棄を要求。従わなければ、大量の爆発物を搭載したヘリを原子炉に墜落させると宣言する。湯原と、原発の設計士・三島(本木雅弘)は、上空に取り残された高彦の救出と、日本消滅の危機を止めるべく奔走するが、政府は原発破棄を回避しようとする。

舞台挨拶があり、登壇したのは、主演の江口洋介、本木雅弘、綾野剛、國村隼、佐藤二朗、やべきょうすけ、松島花、落合モトキ、石橋けい、永瀬匡、主題歌を担当した秦基博、堤幸彦監督でした。

去年の夏の撮影中に、ゲリラ豪雨のために自宅の地下室が水浸しになった江口さんの話を始め、楽しいQ&Aがありました。

マスコミカメラも多く、二階席から実物大のビッグBが描かれた幕が下りるので、ムービーカメラ用に江口さんが「天空の蜂」と言ったら、入り口で渡されたうちわを振って、「大ヒット!」と叫んでほしいと、舞台挨拶前に司会者から言われ、練習しました。
本番は1回きりなので、みんな大声で頑張りましたよ。
テレビのCMに使われるかも。

さて、映画はスリリングな展開。
高彦の救出策とビッグBの奪還を必死に考える、湯原と自衛隊。
もしもの場合に備えての避難をどうするかを考える、三島と消防。
犯人の特定と逮捕を急ぐ警察。
犯人との駆け引き。
様々な事柄が同時進行していくので、気が抜けません。

Tenku_3

綾野剛は、ぴったりの役柄だった。
闇を抱える役にはまるよねえ。
堤監督が言っていたけれど、普通汗をかくシーンは霧吹きをかけるんだけど、綾野剛は2~3分で自分で汗を出せるそうです。
すぐに涙を出せる女優さんとかは聞いたことあるけど、汗を出せる俳優なんて聞いたことなかったわ。

内部に協力者がいなければ難しい犯行と考えられ、錦重工業の職員を調べる刑事に、手塚とおる松島花
仲間由紀恵が、錦重工業の職員。
別の手掛かりから犯人を追う刑事に柄本明落合モトキ
警察庁長官に高中直人
「炉燃」理事長は石橋蓮司
向井理もちょっとだけ出演しているという豪華キャスト。

Tenku_2

犯人の動機や本当の目的は何なのか。
スリリングな展開を楽しむエンターテイメントであると同時に、原発について考えさせられる映画でした。
石油資源のない日本は、石油に頼らない発電として原子力発電所を建設してきたのだけれど、まさか大津波であんな事になるとはね。
ん~~。
難しい問題です。
犯人については早々に推理できてしまったので、その点は残念だった。

(観賞日8月20日)

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コメント

原子力産業は、当時は資源の問題でもうその方向しかないという選択に至ったのでしょうが、もう時代は変わり、今は利権だけで動いている気がしますね。
安全第一の時代の中で、一番危ない方法で電気を生み出そうとまだしている日本。お隣の中国もそうですが、新しい再生可能エネルギーに国を挙げて動かなければと感じたのと、自衛隊の決死の姿が印象にのころりました。
高彦の成長した姿にも、感じるところが多かったです。
TBお願いします。

★atts1964さん
エネルギー問題も、昔とは大きく変わってきましたね。
今後の方策を、真剣にみんなが考えないといけませんね。

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