パパが遺した物語 (試写会)
父の愛
公式サイト http://papa.gaga.ne.jp
10月3日公開
監督: ガブリエレ・ムッチーノ 「幸せのちから」 「7つの贈り物」 「スマイル、アゲイン」
1989年、ニューヨーク。小説家のジェイク・デイヴィス(ラッセル・クロウ)は、妻と7歳の娘ケイティ(カイリー・ロジャーズ)と3人で暮らしていた。しかし、ジェイクが起こした交通事故で妻が死亡。事故の後遺症の治療のために、ジェイクも長期入院することになり、ケイティは妻の姉夫婦に預けられる。7カ月後、退院したジェイクは入院中に書いた新作を発表するが、評論家から酷評されてしまう。そして追い打ちをかけるかのように、妻の姉エリザベス(ダイアン・クルーガー)とその夫ウイリアム(ブルース・グリーンウッド)が、ケイティの養育権を巡る訴訟を起こす。必死で娘との生活を守ろうとするジェイクだが、病状も生活も苦しくなっていくばかり。ギリギリまで追い詰められていく中、彼は新しい小説の執筆を始める。
25年後、心理学を学ぶケイティ(アマンダ・セイフライド)は、ある出来事により人を愛せなくなってしまっていた。そんなある日、父のファンだという作家志望のキャメロン(アーロン・ポール)と出会う。
父の娘への思いと愛に泣けました。
ただただ、父親の気持ちに泣けた。
愛にあふれた父と娘の様子が、とてもよかったです。
新人のカイリー・ロジャーズちゃんがかわいい。
物語にぴったりの“CLOSE TO YOU”は、カーペンターズ版の権利が取れず、マイケル・ボルトンが歌っています。
出演者がなかなか豪華ですねえ。
作家ジェイクのエージェントに、ジェーン・フェンダ。
ケイティの上司に、オクタヴィア・スペンサー。
ケイティがソーシャルワーカーとして担当することになったルーシーに、クヮヴェンジャネ・ウォレスが出演しています。
娘としての喪失感はわかるけど、男と一夜限りの関係だけを繰り返すケイティの気持ちには共感できなかった。
パパのためにも、もっと自分を大事にして生きなさいよと思ったわ。
ジェイクの妻の姉夫婦は裕福で、特に義姉エリザベスは、妹を殺したとしてジェイクには敵意を持っているし、2人の息子しかいないので、娘がほしいのでしょう。
その夫のウイリアムも、金持ちの傲慢さがあってイヤな奴って感じだったけど、やっぱりねって展開だった。
病気の治療でお金がかかり、新作も酷評で売れず、破産に追い込まれたジェイク。
義姉夫婦は、自分たちなら幸せな家庭を提供でき、良い私立学校にも行かせられるとして、ケイティを養女にしようとする。
裁判費用を捻出しようと、新作を昼夜を問わず必死に書き続けるジェイク。
娘との生活を守るために、発作を娘にも周囲にも隠しながら、ひたすら新作を執筆。
ラッセル・クロウの発作の演技はすごくて、さすがでした。
大人になったケイティはキャメロンと出会って、初めて恋人として関係を続ける。
しかしある時ケイティは...
この映画を見て、恩師の事を思い出した。
大学4年の時に所属していた研究室の教授は、娘が3人。
厳しくて気性が激しかったけど、芯は優しい人だった。
上の2人と年が離れていた末娘さんを、とてもかわいがっていた。
わたしが卒業する3月に大きな手術を受け、家族以外の面会が許されたのは卒業式の前の日で、研究室のみんなで見舞いに行った。
5月に仕事に復帰したけど、夏の終りに再入院し、12月に亡くなった。
教授が癌で、年内持つかどうかわからないと私が知ったのは、秋だった。
とてもショックだったけど、葬儀の時に、まだ9才だった末娘さんが、お父さん、お父さんと泣き通しだったのがかわいそうで、さらに泣けた。
女の子は結婚して幸せになってほしいという考えの先生だったけど、あの末娘さんは結婚したかなあ。
(観賞日9月24日)
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» 『パパが遺した物語』 2015年9月27日 赤坂区民センター [気ままな映画生活(適当なコメントですが、よければどうぞ!)]
『パパが遺した物語』 を東京国際映画祭のプレイベントで鑑賞しました、(本日の2本目)
ラッセル・クロウが好きじゃないからかイマイチ共感できなかった。
それにしても、アマンダ・セイフライドは意欲的にキャラチェンジを狙っているのかな...
清楚なお嬢様が似合うんだけどなぁ。。。こういうのは宮崎あおい とか日本も見習わなきゃ駄目だよね。
【ストーリー】
1989年のニューヨーク。小説家のジェイク(ラッセル・クロウ)は妻の死で心に傷を抱えながら、男手一つで幼い娘ケイティ(カイリー・ロジャーズ)を育て... [続きを読む]
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これまたウィル主演の「7つの贈り物」など、愛をテーマにしたものが多い。...... [続きを読む]
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ラッセル・クロウもアマンダ・セイフライドももちろん良いんで...... [続きを読む]
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TBありがとうございます。
カイリー・ロジャーズちゃん、良かったですね~。(笑)
エンドロールで流れた、マイケル・ボルトンがこの映画のために書き下ろしたという「Fathers & Daughters」も良かったですね。
これ、映倫指定は「G」ですけど、子供向けではないですよね。
父と娘の感動話かと思ったら、大人になったケイティの行動は…。
投稿: すぷーきー | 2015年10月15日 (木) 20:06
★すぷーきーさん
大人になったケイティの行動には、納得できませんでした。
投稿: 風子 | 2015年10月16日 (金) 08:54
ケイティの心の傷は、想像以上に大きい気がしました。そうでなければあの性癖は直りませんよね。
もしあの二人が結ばれても、まだまだ困難が続く気がしちゃうほどでした。
クロウの演技は泣かされましたし、カイリー・ロジャーズがめちゃくちゃ可愛かった(^^)
TBできたらお願いします。
投稿: atts1964 | 2015年10月21日 (水) 08:24
★atts1964さん
心の傷がおおきくても、どうもああいう性癖になるのは納得できませんでした。
子役の女の子は本当にかわいらしかったです。
投稿: 風子 | 2015年10月21日 (水) 14:08