天使が消えた街
監督の苦悩
公式サイト http://www.angel-kieta.com
原作: ANGEL FACE: Sex, Murder and the Inside Story of Amanda Knox (バービー・ラッツァ・ナドー著)
監督: マイケル・ウィンターボトム 「グアンタナモ、僕達が見た真実」 「 マイティ・ハート/愛と絆」 「 いとしきエブリデイ」
2011年、気鋭の映画監督トーマス・ラング(ダニエル・ブリュール)がイタリアのローマに降り立った。2007年にトスカーナ州の古都シエナで起こった殺人事件の映画化を依頼された彼は、事件のリサーチにやって来たのだ。ローマ在住のアメリカ人ジャーナリストで、事件に関する詳細なノンフィクションの著者でもあるシモーン・フォード(ケイト・ベッキンセイル)と対面したトーマスは、「映画化するならフィクションにすべきよ。そうでなければ真実は描けない」とアドバイスされる。シモーンとともにシエナを訪れたトーマスは、想像をはるかに超えたメディアの狂騒に驚きを隠せない。ひたすら読者の好奇心を煽る記事を書き続けるイギリスのタブロイド紙記者、ジェシカの家族の独占取材を目当てに彼女たちをサポートするTVプロデューサー。さらに警察や裏社会の事情に通じる謎めいた人気ブロガー、エドゥアルド(ヴァレリオ・マスタンドレア)は、訳知り顔で被告のジェシカは無罪だとトーマスに言い放つ。そして自宅があるロンドンに一時帰国したトーマスは、映画のプロダクション関係者とのミーティングに参加するが、まだ作品の方向性も定まっていない段階だというのに、有名女優の起用にばかり興味を示す彼らに違和感を抱いてしまう。決定的な証拠が存在しない事件の真相は、いくらリサーチを重ねても藪の中で、トーマスは創作に苦悩する。
2007年にイタリア・ペルージャで起きた、「ペルージャ英国人留学生殺害事件」をベースにした映画。
これまでも実際の事件を映画化した作品も撮っている監督だからと見に行きましたが、これは事件の再現や犯人捜しの映画でなく、監督自身を投影したと思われる主人公トーマスの話でした。
「ペルージャ英国人留学生殺害事件」は、決定的証拠や動機がなく、真相がはっきりしていない事件だから、焦点が定まらないような映画になったのかな。
面白い映画ではなかった。
ま、久しぶりに主演のダニエルくんが見られたのは良かったけどね。
被害者の名前はエリザベス・プライス。被告となったルームメイトは、ジェシカ・フラーと、実際の事件とは変えている。
ケイト・ベッキンセイルの役は、2人の子供を持つシングルマザーのジャーナリスト。
映画監督トーマスがイタリアに着いたのは、一審で有罪となったジェシカとその恋人の控訴審が始まろうとしている時だった。
被害者であるエリザベスの死を悼むより、その美貌で注目が集まる被告のジェシカにばかりマスコミ報道が過熱していた。
トーマスは仕事だけでなく、私生活の問題も抱えていた。
有名女優の妻の浮気で離婚。再婚した元妻と、娘ビーの親権を争っている。
事件の様相も気になるが、娘の事が一番気がかりで、現実逃避なのかドラッグにおぼれ、幻想と現実が入り混じるトーマス。
映画をどのような方向で撮るか散々思案の末、「何者かによって輝かしい未来を絶たれた被害者エリザベスとその遺族の立場に寄り添った“愛”の物語」というところへたどり着く。
バーでバイトする大学生メラニーに、モデルのカーラ・デルヴィーニュ。
彼女は眉が特徴的よね。
それで有名ブランドの広告でも印象に残るけど。
真っ黒の眉にブロンドって違和感あるわ。
(観賞日9月16日)
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