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2015年11月20日 (金)

ラスト・ナイツ

騎士道を貫く

Last_knights

公式サイト http://lastknights.jp

監督: 紀里谷和明  「CASSHERN」 「GOEMON」

ある帝国の清廉潔白で偉大な領主のバルトーク卿(モーガン・フリーマン)は、大臣ギガ・モット(アクセル・ヘニー)への賄賂を堂々と断り、彼に刀を向けた。バルトークは卿は反逆罪に問われ、自身の後継者として信頼するライデン隊長(クライヴ・オーウェン)による斬首の刑を宣告される。領地は没収され、騎士たちもばらばらになった。モットは復讐を恐れて、ライデンに終始見張りをつけるが、彼は酒と女とギャンブルに溺れる毎日を送り、主君から拝領した大切な名刀も売ってしまう。

紀里谷監督がハリウッドで映画を撮るというだけでも驚きなのに、キャストがモーガン・フリーマンにクライヴ・オーウェンと聞いた時には、さらにびっくりしましたよ。
なんでそんなすごい事に?って感じ。

脚本は、忠臣蔵をベースに書かれた物語。
舞台は中世のヨーロッパ風。
架空の国で、人種も様々。
出演者も多国籍。

Last_knights_6

皇帝は、「別離」のペイマン・モアディ
ライデンの妻に、アイェレット・ゾラー
副長は、クリフ・カーティス
モットの妻のパク・シヨンは、可愛らしい美人だったな。
モットの妻の父で帝国の重臣に、韓国では高倉健的俳優だというベテラン、アン・ソンギ
モットの護衛官イトーに、伊原剛志。彼も騎士。

騎士たちの剣は、日本刀と西洋の剣を混ぜた感じ。
戸田奈津子さんの字幕は、“sword”を「刀」としていました。

Last_knights_2

基が忠臣蔵なので、忠義の心、武士道精神というか騎士道精神が胸を打つのは当然。
モーガン・フリーマンとクライヴ・オーウェンは、脚本に共感して出演してくれたのだとか。
両者ともキャラクターの雰囲気を充分に体現していて、さすがでした。
久々に、かっこいいオーウェンだった。(「キング・アーサー」の舞台挨拶で、生オーウェン見ました。)

賄賂を断り、刃傷沙汰になってしまったバルトーク卿。

Last_knights_4

皇帝の裁定を受けるバルトーク卿の長いセリフのシーンでは、自分の撮影が休みのクリス・カーティスも、見に来ていたそうです。

Last_knights_3

ライデンの荒んだ生活の様子が長かった。
どういうところで終わるのかと思いました。

モットの見張りがいなくなってからは、面白くなってきました。
ライデンや仲間が、どのように準備を進めていたのか明らかになる。
そしてモットの城に乗り込むアクションシーンも、わくわくしました。
庭の樹木の迷路を利用するのも、良かったですね。

最年少騎士(?)のガブリエル役の、ノア・シルバーがイケメンだったわ。

Noah_silver

彼は背中に2本の刀を差してました。

モットが賄賂で私腹を肥やし、妻には暴力をふるう悪い主君と知っていても、騎士として主君を守ろうとするイトーは、ライデンと対決。

Last_knights_5
仇討ちが済んだあとの↑のシーンは、ぐっと来ましたよ。

いさぎよく美しく散ろうとするライデンに涙。

(観賞日11月19日)

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コメント

ところどころ設定を変えていましたが、なかなかの西洋風忠臣蔵でしたね。やはり日本人には心に響くと思いました。ただ向こうの欧米人にはどう感じるんでしょうかね。
私はやっぱり“討ち入り”のところは、ワクワクしちゃいましたネ。
TBお願いします。

★atts1964さん
欧米人の反応は気になりますねえ。

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